就職・進学などで4月から新生活を予定している場合、3月はお部屋探しのラストチャンス。「今から探すのだと遅い?」「3月に部屋を探す際の注意点は?」と考えている方もいるのではないでしょうか。
3月は賃貸業界の繁忙期にあたるものの、新年度が迫る時期ならではのメリットも。今回は、3月の物件探しのメリット・デメリットを解説します。
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目次
3月に引っ越すことのメリット
1物件の選択肢が豊富
3月にお部屋を探す1番のメリットは、空き物件が豊富にある点です。
4月は進学・就職などで、新生活を迎える人が多い時期。前月にあたる3月は、現在住んでいる物件を退去する人が増える月です。物件の選択肢が増える分、自分の好みにあった物件もより見つかりやすくなるでしょう。
閑散期では見つかりづらい「駅から5分以内」などの優良物件も、3月は募集をかけている可能性が高いです。ぜひ多くの物件を比較して、自分の希望条件にあった物件を見つけましょう。
2費用交渉が成功することも
3月下旬は、大家さんが費用交渉に応じてくれる可能性もあります。
4月に入ると引っ越す人も少なくなり、賃貸業界は閑散期に突入します。そのため、4月に空き室だとしばらく入居者が現れない可能性が高くなるでしょう。大家さんは何としてでも繁忙期中に入居者を見つけたいと考えるため、多少の条件であれば応じてもらえるケースが増えてきます。
ただし、3月上旬~中旬はまだ人の動きがあるため、費用交渉をしない入居希望者を優先する大家さんがほとんど。交渉をしたために他の人に物件をとられることのないよう、家賃や初期費用の交渉はタイミングを見計らって行いましょう。
3キャンペーンでお得に
3月は新生活に向けたキャンペーンを利用できるメリットもあります。
例えば不動産会社では、入居希望者が自分のところで部屋を決めてもらえるように「フリーレント1ヶ月」「仲介手数料無料」などのキャンペーンを行う場合があります。どの不動産会社に相談しようか迷っているときは、ぜひキャンペーン情報もチェックして検討してみてください。
また、新生活に欠かせない「家具」や「家電」を扱うお店でも、3月は値下げやまとめ買いセールを行うケースが多いです。引っ越し先で必要なアイテムをお得にそろえられるのは嬉しいポイント。ぜひセールを利用して、賢く新生活の準備を進めてください。
4暖かく引っ越しがスムーズに
気候の面でも、3月は引っ越ししやすい時期と言えます。
気象庁の統計によると、2月の東京の平均気温は6.1度。寒さが厳しいと体を動かすのが億劫に感じてしまい、引っ越しがスムーズに進まない可能性があるでしょう。
一方、3月の東京の平均気温は9.4度でだんだんと春に近づく陽気。引っ越しはもちろん、不動産会社に出向いたり気になった街を歩いてみたりと、お部屋探しのための外出もしやすい時期と言えます。
暖かくなってから引っ越ししたい方は、3月がおすすめです。
5空家賃を払う可能性が低い
3月の引っ越しは、「空家賃」の心配が少ない点もメリット。
繁忙期は物件がすぐに埋まってしまうため、気に入った物件を他の人に取られないように早めに押さえる人が多いです。
ただし、賃貸物件に「仮押さえ」の制度はなく、通常だと契約後には家賃が発生してしまいます。仮に1月に決めた場合、実際に引っ越すのは3月でも2月分の家賃を支払わなければいけないケースも。このように、住んでいないにもかかわらず発生してしまう家賃を「空家賃」と呼びます。
一方3月にお部屋を探せば、新生活のタイミングに合わせた引っ越しができるしょう。結果、空家賃を支払う可能性も低くなります。
3月に引っ越すことのデメリット
1物件がすぐに埋まってしまう
3月は同じように物件を探す人が多く、空き物件がすぐに埋まってしまうのがデメリットです。
賃貸物件の申し込みは基本的に「早いもの順」。気に入った物件があっても、1日悩んでいただけで他の入居希望者にとられてしまう場合もあります。
市場の動きが激しく、インターネット上に掲載されていた物件に問い合わせても「ついさっき決まってしまった」というケースも起こりやすいでしょう。
3月に物件を探す際は、こまめに最新情報をチェックするのがポイント。気になる物件があったら、すぐに不動産会社に電話で問い合わせるなど積極的に行動しましょう。
2不動産会社とゆっくり話しづらい
3月は不動産会社を訪れる人も多く、不動産会社のスタッフとゆっくり話しづらいのもデメリットと言えます。
閑散期なら飛び入りでも対応してもらえる不動産会社も、繁忙期はすべてのスタッフが埋まっているケースがほとんど。繁忙期にお部屋を探す際は、必ず予約をしたうえで不動産会社を訪れましょう。
3家賃・管理費が高め
繁忙期は何もしなくても入居希望者が集まるため、家賃や管理費が普段より高めに設定されているケースもあります。
1月頃になると、大家さんは繁忙期に向けて家賃の見直しを行います。基本的には繁忙期が終わるまで家賃は変わらず、費用交渉にも応じてもらえない可能性が高いでしょう。
一方、不動産会社によっては「仲介手数料無料」などのキャンペーンを行っている場合も。少しでもお得に引っ越したい方は、不動産会社のキャンペーン情報をチェックしてみるのもおすすめです。
また家賃は手取りから逆算して考えることが大事です。一般的に家賃の上限は管理費込みで手取りの30%以下が目安と言われています。
例えば、手取り金額が月25万円だった場合、家賃の上限目安は7万5千円以下になります。
手取りから見る家賃の例
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
---|---|---|---|
15万円 | 4.5万円 | 25万円 | 7.5万円 |
16万円 | 4.8万円 | 26万円 | 7.8万円 |
17万円 | 5.1万円 | 27万円 | 8.1万円 |
18万円 | 5.4万円 | 28万円 | 8.4万円 |
19万円 | 5.7万円 | 29万円 | 8.7万円 |
20万円 | 6.0万円 | 30万円 | 9万円 |
21万円 | 6.3万円 | 31万円 | 9.3万円 |
22万円 | 6.6万円 | 32万円 | 9.6万円 |
23万円 | 6.9万円 | 33万円 | 9.9万円 |
24万円 | 7.2万円 | 34万円 | 10.2万円 |
35万円 | 10.5万円 | 45万円 | 13.5万円 |
36万円 | 10.8万円 | 46万円 | 13.8万円 |
37万円 | 11.1万円 | 47万円 | 14.1万円 |
38万円 | 11.4万円 | 48万円 | 14.4万円 |
39万円 | 11.7万円 | 49万円 | 14.7万円 |
40万円 | 12万円 | 50万円 | 15万円 |
41万円 | 12.3万円 | 51万円 | 15.3万円 |
42万円 | 12.6万円 | 52万円 | 15.6万円 |
43万円 | 12.9万円 | 53万円 | 15.9万円 |
44万円 | 13.2万円 | 54万円 | 16.2万円 |
55万円 | 16.5万円 | 65万円 | 19.5万円 |
56万円 | 16.8万円 | 66万円 | 19.8万円 |
57万円 | 17.1万円 | 67万円 | 20.1万円 |
58万円 | 17.4万円 | 68万円 | 20.4万円 |
59万円 | 17.7万円 | 69万円 | 20.7万円 |
60万円 | 18万円 | 70万円 | 21万円 |
61万円 | 18.3万円 | 71万円 | 21.3万円 |
62万円 | 18.6万円 | 72万円 | 21.6万円 |
63万円 | 18.9万円 | 73万円 | 21.9万円 |
64万円 | 19.2万円 | 74万円 | 22.2万円 |
75万円 | 22.5万円 | 85万円 | 25.5万円 |
76万円 | 22.8万円 | 86万円 | 25.8万円 |
77万円 | 23.1万円 | 87万円 | 26.1万円 |
78万円 | 23.4万円 | 88万円 | 26.4万円 |
79万円 | 23.7万円 | 89万円 | 26.7万円 |
80万円 | 24万円 | 90万円 | 27万円 |
81万円 | 24.3万円 | 91万円 | 27.3万円 |
82万円 | 24.6万円 | 92万円 | 27.6万円 |
83万円 | 24.9万円 | 93万円 | 27.9万円 |
84万円 | 25.2万円 | 94万円 | 28.2万円 |
95万円 | 28.5万円 | 98万円 | 29.4万円 |
96万円 | 28.8万円 | 99万円 | 29.7万円 |
97万円 | 29.1万円 | 100万円 | 30万円 |
実際、入居審査の際は「家賃を継続して払える人物か」を見ているため、収入と見合わない家賃の物件を希望すると審査に通らない可能性が高いため注意が必要です。
【豆知識】6月に好条件のお部屋を探すコツ
6月はお部屋探しの需要が少なく、家賃も値下がり傾向にあります。
家賃が安くなった物件が多く出回るので、費用を安く抑えたい人には狙い目の時期です。
ネットに出回らない家賃の安い優良物件に住みたい人はチャット不動産のイエプラ、とにかく格安物件に住みたい人はビレッジハウスがおすすめです。
優良物件を探したい人向け | |
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不動産屋しか見れないレインズ(業者専用の情報共有システム)から物件を紹介してくれます。家賃相場の安い優良物件はネットに掲載する前に入居者が決まることが多いためSUUMOやHOMESには載りません。ネットで探せない物件を探すのに便利です。ネット不動産なのでチャットで気軽に相談できます。治安の良い街も紹介してくれるので女性におすすめ。 |
公式サイトチャット不動産のイエプラ | |
格安物件を探したい人向け | |
![]() |
家賃2万円台からと格安物件を取り扱っており敷金・礼金・手数料・更新料が全て0円です。フリーターや学生、高齢者や外国人、生活保護を受けている人でも入居可能。紹介物件のほとんどは築30~40年以上経過した古い住宅です。東京の物件は少なめ。またワケありの人も簡単に入居できてしまうので治安面から女性よりは男性におすすめ。 |
公式サイト |
44月までに引っ越しが間に合わないことも
3月にお部屋を探し始める場合、状況によっては4月までに引っ越しが間に合わない可能性があります。
通常だと、内見から実際に鍵をもらうまでにかかる期間は1ヶ月ほど。しかし、3月は引っ越す人が多い時期のため、通常より申し込み手続きに時間がかかる可能性があります。また、引っ越し業者も予約が殺到するため、希望した日程が通らない可能性も考えられるでしょう。
4月までに間に合わせるためには、不動産会社とよくスケジュールを確認しながら手続きを進める必要があります。
5引っ越し費用が高い
卒業・入学、転勤・就職とイベントが重なる3月は、引っ越し需要も高まる時期。引っ越し業者も稼ぎ時のため、引っ越し料金は割高に設定されています。
人気の土日や祝日は、さらに料金が高くなる場合も。少しでも費用を抑えたい方は、平日を狙って引っ越すのもおすすめです。複数の業者に見積もりをとりながら比較検討してください。
また、中には「レンタカーを借りて引っ越そう」と考える人もいますが、大学が春休みに入る3月はレンタカーも割高になっているケースがほとんど。損をすることのないよう、事前に費用をしっかりと計算したうえで引っ越し方法を検討してください。
【豆知識】安い引っ越し業者を探す方法
引越し業者によっては数万円も価格が違うことも珍しくありません。1番安い引っ越し業者をみつけるためにも複数の引っ越し業者に見積もり依頼を出すようにしましょう。
取り扱っている引っ越し業者がダントツで多い見積もりサイトは引っ越し侍です。全国332社と多く、安い業者が見つかります。また一人暮らしで近場に引っ越すなら赤帽がダントツで安くなります。
数多くから一番安い業者をみつけたい | |
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取り扱っている引っ越し業者がダントツで多い見積もりサイト。全国332社と多く、安い業者が見つけやすい。安さ重視なら電話・メールでの相談、サクッと金額を比較したい人はネットで料金比較が便利。 |
公式サイト |
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一人暮らしで近場に引っ越す人向け | |
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一人暮らしで近場に引っ越すなら赤帽がおすすめ。引っ越し先が20km以内、作業が2時間以内に終わる量あれば料金の目安は1万3千円と破格の安さです。赤帽の見積もりは「LIFULL引越し」でのみ可能です。ただ距離や荷物が多いほど料金があがっていくので家族や20km以上遠くに引っ越す人には不向きです。 |
公式サイト【LIFULL引越し】
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6引っ越しの予約が取りづらい
引っ越し需要が高まる3月は、引っ越し業者の予約が取りづらいのもデメリットです。
特に会社が休みの人が多い土日・祝日は、早い時期から予約が埋まってしまう可能性も。引っ越しの予定日が決まったら、早めに業者に問い合わせて希望日程を確保しておきましょう。
3月の物件探しまとめ
3月物件探しのメリット・デメリットはいかがでしたか。
繁忙期にあたる3月は、同じように引っ越す人が多く物件がすぐに埋まってしまいがち。「お部屋探しはスピード勝負」と意識して、早め早めに行動するのがポイントです。
一方、不動産会社のキャンペーンを利用できたり、気候的に引っ越ししやすかったりと3月ならではのメリットも。メリット・デメリットをそれぞれ意識しながら、春からの新生活の準備を進めてくださいね。