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9月の物件探しは得なの?損なの?
真夏の暑さが和らいでくる9月。外に出やすい気候になり、そろそろお部屋探しをしようと考える方も多いのではないでしょうか。
人事異動も多い9月は、お部屋探しをする人も多い時期。その分メリット・デメリットも複数あるため、しっかり押さえて理想のお部屋を探しましょう。
本記事では、9月に引っ越すことのメリット・デメリットを解説します。
9月に引っ越すことのメリット
1物件の選択肢が多い
9月の部屋探しのメリットに、まず、物件の選択肢が多い点が挙げられます。
賃貸業界1番の繁忙期は、4月からの就職・進学に備えて部屋を探す人が多い1~3月。一方で、9~10月は賃貸業界の「第2の繁忙期」とも言われています。
9月末に決算を迎える企業にとっては、10月は新体制をスタートするのにもってこいの時期。9月中に内示を受け、10月からの転勤に備えて部屋探しをする人も急増します。
転勤に伴う退去者が増えるため、空き物件が多く出回る仕組みです。部屋探しをする人にとっては、物件の空きが少ない閑散期よりも希望条件にあった部屋が見つかりやすくなるかもしれません。
なお、11月~12月頃になると引越しをする人も減少傾向に。そのため、物件の動きが大きい9月が1番の狙い時と言えます。
22人暮らし、家族用物件が多く出回る
2人暮らし用・家族用の物件を探している方にとっても、9月はぴったりの部屋が見つかりやすい時期です。
暑さが落ち着いてくる9月は6月に次いで結婚式が多い時期です。そんな新婚さんたちに向けて、「1LDK」「2DK」などの広い間取りの部屋が9月に出回る傾向にあります。
ただし、新築物件の場合は家賃が高くなってしまうので注意しましょう。今後の生活費用をパートナーとしっかりと話し合ったうえで部屋探しをするのがコツです。
3家賃が安い物件が出回る
家賃が安い物件が見つかりやすいのも、9月の部屋探しのメリットです。
9~10月の繁忙期を逃してしまうと、現在人が住んでいない部屋は年明けまで空き部屋の可能性が高いです。空き部屋のままでは、大家さんは家賃収入を得られません。大家さんは入居者を募ろうと家賃を下げるため、家賃の安い物件が出回る仕組みです。
【豆知識】手取りから見る家賃の例
家賃は手取りから逆算して考えることが大事です。一般的に家賃の上限は管理費込みで手取りの30%以下が目安と言われています。
手取りから見る家賃の例 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
15万 | 4.5万 | 25万 | 7.5万 |
16万 | 4.8万 | 26万 | 7.8万 |
17万 | 5.1万 | 27万 | 8.1万 |
18万 | 5.4万 | 28万 | 8.4万 |
19万 | 5.7万 | 29万 | 8.7万 |
20万 | 6.0万 | 30万 | 9.0万 |
21万 | 6.3万 | 31万 | 9.3万 |
22万 | 6.6万 | 32万 | 9.6万 |
23万 | 6.9万 | 33万 | 9.9万 |
24万 | 7.2万 | 34万 | 10.2万 |
たとえば手取りが20万なら6万以下の部屋、25万なら7万5千円以下の部屋だと審査がスムーズです。
入居審査の際は「家賃を継続して払える人物か」を見ています。年収と見合わない家賃の物件を希望すると審査に通らない可能性が高いため注意が必要です。
4交渉次第で家賃を下げられる可能性も
募集時に家賃が安くなくても、9月頃は交渉次第で家賃を下げられる可能性も高いです。
大家さんとしてはなるべく早く空き部屋をなくしたいため、条件付きでも入居希望者が現れれば嬉しいもの。「良いお部屋だけれど予算オーバー」の場合は、大家さんや不動産屋さんに家賃を下げられないか交渉してみましょう。
家賃を下げるのが難しくても、中には最初の数ヶ月分の家賃を無料にする「フリーレント」に応じてくれる大家さんもいます。新しい家具・家電の購入でお金がかかる引越し直後に、家賃を抑えられるのは新生活を始めるうえで大きなポイント。ぜひ、入居時に相談してみてくださいね。
【豆知識】都内で家賃の安い優良物件を探すコツ
予算を抑えて好立地の場所に住むなら敷金礼金、仲介手数料も0円のクロスワンルームがおすすめです。
家賃も3万~6万円台と安くで借りられます。
クロスワンルームの特徴
- 家具・家電付で家賃3.8万円から借りれる
- 新宿・渋谷・池袋・品川・上野など立地のよい場所にある物件が多い
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ただし対応エリアが都心に限られています。地方で物件を探している人には不向きです。
公式サイトクロスワンルームの公式はこちら5暑さが和らいで引っ越しがしやすい
9月は気候の面でもお部屋探しに最適の時期です。
7~8月の夏は気温が上昇し、外に出るのもしんどいもの。お部屋探しに不動産屋へ向かうのも億劫に感じてしまいがちです。さらに、大変なのが引越し作業。重たい荷物を運んで汗をかく引越し作業は、真夏の暑さと相まって熱中症になる危険性もあります。
一方、9月になれば気温も落ち着き、外に出やすくなるでしょう。不動産屋への往復や引っ越し作業もだいぶ楽になり、快適に部屋探しができます。
6不動産屋さんに丁寧に対応してもらえる
1~3月の繁忙期に比べると、9月頃の部屋探しは不動産屋さんに丁寧に対応してもらえるのもメリットです。
1~3月の繁忙期は1日何人もの入居希望者がお店を訪れるため、不動産屋さんは大忙し。予約無しでは対応してもらえないのはもちろん、1人の客に対してあまり時間をかけられないのが現状です。
一方、繁忙期よりも部屋探しをする人が少ない9月は、不動産屋さんと親身に会話をしながらお部屋を探せます。希望条件をしっかりと伝えておくことで、理想のお部屋を見つけられる確率がグッと上がるでしょう。
インターネット上でも部屋探しはできますが、不動産に出向けばネットでは見つからなかった掘り出し物件に出会えるかもしれません。ぜひ、不動産屋さんに相談しながら理想のお部屋を探しましょう。
7祝日を生かして引っ越しのスケジュールが立てやすい
最後に、引っ越しのスケジュールが立てやすいのも9月に部屋を探すメリットです。
部屋探しも引っ越しも時間がかかるもの。特に引っ越し作業は、引っ越し準備・当日・荷解きを考えると最低でも1週間程度の日数が必要です。その点、9月は祝日が多く、スケジュールを確保しやすいのが魅力です。
ただし、祝日の引っ越しは費用が高くなる可能性も。引越し業者にお願いする際は、必ず各社の料金をしっかり確認しておきましょう。
9月に引っ越すことのデメリット
1好条件の部屋はすぐに埋まる
9月のお部屋探しのデメリットに、まず、良い条件の部屋がすぐに埋まってしまう可能性が挙げられます。
転勤の方はもちろん、9月は秋入学の学生さんが部屋を探す場合も。部屋を退去する人も多い分、新しい部屋を探す人も多いのが9月の特徴です。1~3月の繁忙期よりもライバルは少ないものの、「駅から近い」「家賃が安い」などの好条件がそろったお部屋はすぐに埋まってしまう可能性が高いです。
良い物件を見つけたら、ライバルにとられないように早い段階で決めてしまうのがコツです。
2引っ越し費用が高い
9月の引っ越しは、日程によって費用が高くなってしまう可能性もあります。
気温が高い8月の引っ越しは避け、涼しくなり始めた9月頃に引っ越しを考える人は多いもの。さらに、9月は「シルバーウィーク」があり、多くの人が連休中の引っ越し作業を狙います。結果、一時的に引っ越し需要が高まるため、引っ越し業者もシルバーウィーク周辺は料金を上げる可能性が高いです。
可能であれば引っ越しは平日に休みを取って行うのがベスト。平日が難しい場合でも、必ず事前に複数の引っ越し業者から見積もりをとったうえで検討しましょう。
【豆知識】安い引っ越し業者を探す方法
引越し業者によっては数万円も価格が違うことも珍しくありません。1番安い引っ越し業者をみつけるためにも複数の引っ越し業者に見積もり依頼を出すようにしましょう。
取り扱っている引っ越し業者がダントツで多い見積もりサイトは引っ越し侍です。全国332社と多く、安い業者が見つかります。また一人暮らしで近場に引っ越すなら赤帽がダントツで安くなります。
数多くから一番安い業者をみつけたい | |
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一人暮らしで近場に引っ越す人向け | |
一人暮らしで近場に引っ越すなら赤帽がおすすめ。引っ越し先が20km以内、作業が2時間以内に終わる量あれば料金の目安は1万3千円と破格の安さです。赤帽の見積もりは「LIFULL引越し」でのみ可能です。ただ距離や荷物が多いほど料金があがっていくので家族や20km以上遠くに引っ越す人には不向きです。 | |
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3引っ越しが予定通り進まない可能性がある
9月は引っ越しをする人が多い分、予定したスケジュールでの引っ越しが進まない可能性もあるため注意しましょう。
10月から転勤をする人は、間に合うように9月末に引っ越しをする人がほとんど。タイミングによっては引っ越し業者のスケジュールが空いておらず、希望した日程での作業が難しい場合があります。
予定したスケジュールで作業を進めるためにも、部屋が決まったら早い段階で引っ越し業者に予約をしましょう。
4台風にぶつかる可能性も
8~10月は台風シーズン。そのため、引っ越しが台風にぶつかる可能性も考慮しなくてはなりません。
弱い雨風ならまだしも、荷物が飛んでしまう危険のある台風は引っ越しが中止になる場合がほとんどです。台風で作業が延期になることも考慮し、なるべく余裕を持った引っ越しスケジュールを確保しておきましょう。
また、どの程度の雨までなら実施できるかを引っ越し前に業者に確認しておくのもコツです。もし雨の中で引っ越し作業をする場合は、タオルや傘をすぐ取り出せるようにしたり、中の荷物が濡れないよう梱包を厚めにしたりと対策をして臨みましょう。
9月の物件探しまとめ
9月の部屋探しのメリット・デメリットを紹介しました。
9月は賃貸業界において「第2の繁忙期」と言われており、転勤に伴う部屋探しをする人が多い時期。物件の選択肢が多いメリットがあるものの、引っ越し代金が高くなったり、業者のスケジュールがつかなかったりする可能性があるため注意が必要です。
不動産屋や引っ越し業者とスケジュールを確認しながら、お部屋探しを進めてくださいね。
物件探しの時期一覧
物件探しの時期一覧 | ||
---|---|---|
1月 | 5月 | 9月 |
2月 | 6月 | 10月 |
3月 | 7月 | 11月 |
4月 | 8月 | 12月 |
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