おとり物件が少ない代表的なサイト3選!釣り物件がゼロの不動産屋は?
2021/04/22
おとり物件とは?
まず賃貸物件を探している人に来店してもらわなければ不動産屋も営業をかけられません。そこでお客さんからの問い合わせを増やすため、すでに契約済みの優良物件や、実際は取り扱っていない条件の良い物件をあえて掲載する不動産屋があります。
こうした物件がいわゆる『おとり物件』です。良さそうな物件でお客さんの興味を引き、実際に問い合わせすると「ご紹介しますので一度ご来社ください」と言ってきます。
しかし実際にお客さんが来店したら「あの物件は決まってしまったので、別の物件を紹介します」と違う物件を紹介してきます。
『おとり物件』は宅建業法32条で禁止されている違法行為ですが、お客さん側から見抜くことが困難なため、摘発が難しく未だになくならないのが現状です。
もちろん、本当にひと足先に決まってしまうこともあるので、一概に「おとり物件」だと言い切れないところもあります。しかしその違いは、実際に来店しないと見分けることができません。
おとり物件に騙されない魔法の一言
『おとり物件』の目的は、まずお店に来店してもらうことです。来店してもらわないことには他の物件を紹介できません。
もし、おとり物件か分からず判断が難しい場合は、たった一言以下の問い合わせをしてみましょう。
「現地集合で内見できますか?」
これが出来ない物件は、おとり物件の可能性が高いです。
すでに成約済みになっている、または実際に取り扱っていない場合、現地集合しても案内ができないので不動産屋も現地案内を拒否します。
裏を返せば現地集合できる物件を扱っているところは、おとり物件が少ない不動産屋ということになります。
本記事は現地集合OKなおとり物件が少ないサイトを3選紹介します。
おとり物件が少ない代表的なサイト
おとり物件が少ないサイトは『ietty』『AWANAI賃貸』『イエプラ』のいわゆるオンライン不動産が有名です。それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
ietty(イエッティ)
イエッティのココがおすすめ
1. 異常なレスポンスの早さ
スマホで希望する部屋の条件を入力するとAIが異常なレスポンスの早さで物件を紹介してくれます。提案はAIがしてきますが、もっと情報をしりたいと思った場合にはオペレーターに繋いでくれます。気になった部屋は店舗に行かず直接、内見の予約できます。
2. 仲介手数料が半額
基本はAIが窓口なのでコストがかからない分、仲介手数料も半額で物件を紹介してくれます。
イエッティを使ってみた
人間が対応してくれるわけではないので機械的ではあるものの、その分返答がめちゃくちゃ早いです。黒で隠してる部分は僕の本名です。恥ずかしいので隠してあります。
ただ紹介された物件が、どれもピンこない場合はAIからこんな提案をされます↓。
オンライン不動産ではありますが、もっとたくさん見たいと思った場合はビデオで会話することをおススメされます。
イエッティの良い点・悪い点まとめ
イエッティの良いところ
- AIなので異常にレスポンスが早い
- 仲介手数料が半額
- 物件によってビデオ通話での内覧が可能
- 22時までチャットで相談できる
イエッティのダメなところ
- 細かく質問したい場合は、ビデオ通話で話す必要がある
- 部屋を探せるエリアが東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県と限定的
- AIなので機械的な対応しかできない
- 6万以下の物件を扱っていない
AWANAI(アワナイ)賃貸
AWANAIのココがおすすめ
1. 契約書や鍵の受け渡しも全て郵送
『AWANAI』は気軽に賃貸のプロとLINEを通じて部屋探しができるサービスです。ここのスゴいところは最初から最後まで店舗に足を運ぶことなく部屋が借りれるところ。契約書のやりとり部屋の鍵の受け渡しも全て郵送で行います。スピーディーに部屋を紹介から契約の手続きをしてくるので、急ぎで部屋を探してる人におすすめです。
2. 仲介手数料が物件によっては無料
原則は内見の案内をしていません。現地に行って部屋の内見をしたい人には不向きです。人件費や交通費などをコストカットしている分、仲介手数料が半額になったり、物件によっては無料になったりします。少しでも費用を抑えたい方に向いています。
AWANAI(アワナイ)賃貸を使ってみた
↑LINEで登録すると最初に原則は【内見不要の方】限定とでます。内見の手間がかからない分、仲介手数料が半額なのかと納得。内見がないと不安という人には担当者が代わり現地に行ってオンライン(Zoom)で部屋を見せてくれるサービスもありますが、有料オプションなので微妙かもしれません。
↑物件情報が欲しいと入れると、家賃相場や、どのエリアに住みたいかなど質問項目が自動ででてきます。
↑質問に全部答えていくと、条件にあった物件を紹介してくれます。ただし紹介するまでに時間がかかる場合あり。僕の場合は1時間後に物件の紹介案内がきました。
↑気になった物件を回答すると、初期費用の概算を送ってくれます。
↑初期費用の概算。概算は5分もかからずに届きました。本当に一切、人と会話することなくLINEだけでサクサク進めることができます。
AWANAI(アワナイ)賃貸の良い点・悪い点まとめ
AWANAI賃貸の良いところ
- 対面・内見が一切ない。契約書から鍵の受け渡しまで全て郵送で完結できる
- 最短5~7日で契約できる
- 仲介手数料が半額または無料
- 担当者が現地に行ってお部屋をZoomで案内してくれる(ただし有料)
AWANAI賃貸のダメなところ
- 内見は原則、案内していない
- レスポンスが遅い。希望条件を送ってから30分~1時間はかかる
- 24時間365日対応とあるが18時を過ぎると返信がなくなる。
- 引っ越し時期が2ヶ月以上先だと担当者に相談に繋がらず物件の案内だけで終わる
イエプラ
イエプラのココがおすすめ
1. 自動のAIではなく担当者と0時までやりとり可能
イエッティやAWANAIと違い最初から担当者とやりとりができます。AIではないので「◯◯駅まで乗り換えせず30分以内で通えるお部屋がいい」「家賃◯万円以内で交通利便性がいい駅がいい」など、地名や駅名が分からなくても、条件を伝えて部屋を探してもらうことができます。また深夜0時まで対応しているので自分のタイミングで聞くことができます。
2. 他サイトのおとり物件も調べてくれる
イエプラはすべての不動産会社が登録している情報共有システム(レインズ)から物件を探してくれるので確実に空いている部屋から紹介してくれます。
また1クリックで現地集合の内見予約も可能。SUUMOやHOMESなどの他の物件情報サイトに掲載されているお部屋も、物件の名前やURLを送ればおとり物件かどうか調べてくれます。

▲おとり物件をチェックしてくれます。
イエプラを使ってみた

登録方法はメールアドレスとパスワードを入れます。メールアドレスいれるのが面倒という人にはツイッターやフェイスブックを連携してログインする方法もあります。
希望金額は今回は期待を込めて6万円代で入力。

希望の間取りは、ワンルーム、1K、1DKを選択。6万円代で1DKがあるか分からないけど一応。
↑質問項目を答えていくと希望にあった物件を紹介してくれます。
↑担当者に希望の物件について相談することもできます。
イエプラの良い点・悪い点まとめ
イエプラの良いところ
- おとり物件がない
- 他で扱っていない未公開物件が多い
- チャットで気軽に話せるので、好き勝手に物件の条件を言える
- 異常にレスポンスが早い
- 深夜0時までやっているので自分のタイミングでチャットで聞ける
イエプラのダメなところ
- 「東京都」「千葉」「埼玉」「神奈川」「大阪府」「兵庫県」「京都府」「奈良県」しか探せる選択肢がない
- 担当するコンシェルジュによっては噛みあわないときがある
- スマホから聞くと打つのが手間
オンライン不動産のメリット
1おとり物件がない
現地集合で内見できる不動産、いわゆるオンライン不動産のメリットなんといっても、おとり物件に振り回されないこと。、実際には存在しない、または既に埋まってしまっている物件をあえて集客のために掲載するといった悪質なことをしておらず、無駄に時間をとられたり、違う物件を強引に営業してくるといったこともありません。
2交通費がかからない
ちょっとした空き時間にスマホやタブレットさえあればお部屋紹介してもらえます。また、内見が決まるまで不動産屋に出向かなくてよいので、遠くに住んでいる人も交通費をかけず無料でお部屋を紹介してもらえます。
例えば、大学に入学して初めて上京する場合、親御さんと一緒に不動産屋を訪れて、物件を紹介してもらうのが一般的でしたが、現地集合のオンライン不動産なら、部屋の紹介はスマホやPCで完結できるので、何度も不動産屋に出向く必要がありません。
3顔を合わせないので遠慮なく言える
不動産会社を訪れて対面で接客されると、「気に入らないけれどわがまま言いにくい」という方もいますが、現地集合の不動産なら顔を出すことがないので、気に入る物件が見つかるまでじっくり探すことも可能です。
オンライン不動産にデメリット
1. 周辺のリアルな環境は分からない
お部屋を探すとき、お部屋の広さや駅徒歩分数だけでなく、周辺環境を重視している方もいるでしょう。
オンライン不動産では、「駅周辺のお買い物環境を知りたい」「物件周辺の治安はどう?」などの相談を気軽にチャットですることができます。
しかし、騒音や臭いなどという実際に行かなければ分からない環境については、個人の感じ方に差があるため、イメージするしかありません。
専門スタッフが丁寧に教えてくれるので、細かく聞いてみるといいでしょう。
また、インターネットで「◯◯駅 治安」や「◯◯駅 住みやすさ」などと検索すると、情報が出てくるので、なんとなく雰囲気を掴むことができるはずです。
物件の周辺環境は、Google Mapでシミュレーションしてみるのもおすすめです。
2. ガラケーは対応できない
オンライン不動産は、チャットやLINEでやり取りをするため、残念ながらガラケーの場合は対応できません。対応機器は、スマートフォンやタブレット端末、パソコンです。いずれかの機器を用意して、お部屋探しをしてみてください。
3. 遠慮がちな人には向いてない
こちらの身元も顔もわからないのでガンガン言えるというのがオンライン不動産のメリットです。
「家賃が安めで間取りが広いお部屋がいい」
「●●駅で防音性の高いお部屋を探して」
などニュアンスを伝えるだけでもお部屋を探してくれます。
ただ具体的な要望を言わないと、ピントのズレた物件を紹介されるのでチャットですら遠慮がちの人には向いてないサービスです。逆にガンガン好き勝手に要望を言える人にはベストな物件を見つけやすいと思います。
おとり物件が少ないサイトそれぞれの特徴まとめ
イエッティ | |
---|---|
良いところ | AIなので異常にレスポンスが早い 仲介手数料が半額 物件によってビデオ通話での内覧が可能 22時までチャットで相談できる |
ダメなところ | 細かく質問したい場合は、ビデオ通話で話す必要がある 部屋を探せるエリアが東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県と限定的 AIなので機械的な対応しかできない 6万以下の物件を扱っていない |
公式サイトイエッティの公式はこちら |
AWANAI | |
---|---|
良いところ | 対面・内見が一切ない 契約書から鍵の受け渡しまで全て郵送で完結できる 最短5~7日で契約できる 仲介手数料が半額または無料 担当者が現地に行ってお部屋をZoomで案内してくれる (ただし有料) |
ダメなところ | 内見は原則、案内していない レスポンスが遅い 希望条件を送ってから30分~1時間はかかる 24時間365日対応とあるが18時を過ぎると返信がなくなる 引っ越し時期が2ヶ月以上先だと担当者に相談に繋がらず物件の案内だけで終わる |
公式サイト |
イエプラ | |
---|---|
良いところ | 他サイトのおとり物件も調査してくれる 他で扱っていない未公開物件が多い チャットで気軽に話せるので、好き勝手に物件の条件を言える 異常にレスポンスが早い 深夜0時までやっているので自分のタイミングでチャットで聞ける |
ダメなところ | 「東京都」「千葉」「埼玉」「神奈川」「大阪府」「兵庫県」「京都府」「奈良県」しか探せる選択肢がない 担当するコンシェルジュによっては噛みあわないときがある スマホから聞くと打つのが手間 |
公式サイトイエプラの公式はこちらから |
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