8月に部屋探しを始めよう!と決心したのはいいけれど、果たして8月の物件探しは有利な時期なのでしょうか?
本記事では8月に部屋探しをするメリット・デメリットを紹介していきます。まずは8月に物件探しをするメリットからご紹介!
目次
8月に物件探しするメリット
1不動産屋が親身に相談に乗ってくれる
8月の部屋探しのメリットに、まず不動産屋さんが親身に相談に乗ってくれる点があります。
賃貸業界の繁忙期は1~3月。春の就職や進学に向けて新しい部屋を探す人が多く、1~3月は不動産屋さんが混雑します。そのため、1人の客につきスタッフさんが多くの時間を割けず、ゆっくりと話を聞いてもらえない場合も。
一方、8月は1年間の中でも引っ越す人が少ない時期。夏の暑さも加わって不動産屋を訪れる人が少なく、予約無しにお店を訪れてもスタッフが空いている場合が多いです。
時間に余裕があるため繁忙期よりも丁寧な接客をしてくれ、より希望に合った部屋が見つかりやすくなります。
2繁忙期よりもゆっくり部屋探しできる
次に、繁忙期よりも時間をかけて部屋探しできる点が挙げられます。
そもそも賃貸業界は動きが速く、繁忙期は良い物件が見つかっても「1日迷っていたら入居者が決まってしまった」という事態も。一方、閑散期である8月はライバルが少ないため、余裕を持ってゆっくりと部屋探しできます。
3「夏に過ごしやすい部屋か?」を確認できる
暑い時期ならではの部屋の状態を確認できるのも、8月の部屋探しのメリット。
近年は気温の上昇が激しいため、夏場の暮らしやすさは重要なポイントです。内見の際は、夏に過ごしやすい部屋かを見極めましょう。例えば、窓が一方向にしかない間取りは風が抜けず、1日中暑い空気が部屋中にこもって過ごしづらいことも。
他にも、直射日光を受ける「最上階の部屋」や、夕方の強い日差しを受けやすい「西向きの部屋」も夏場は過ごしにくい場合があります。
内見の際は、日の当たり方や空気のこもりやすさなどをチェックして部屋を選びましょう。
4家賃が安い
閑散期にあたる8月は、家賃が安い点もメリットです。
1~3月は退去者も多い時期ですが、空き部屋の状態では大家さんに家賃収入が入りません。
そこで、大家さんは入居者を募ろうと、繁忙期を過ぎた4月以降に家賃を下げる場合が多いです。そのため、夏場は家賃の安い物件が市場に出回る仕組みです。
なお、9月に入ると転勤や留学帰りの学生が部屋を探し始めるため、家賃は再び値上がりしてしまう可能性も。少しでもお得に入居するためには、8月のうちに部屋探しをしましょう。
また家賃は手取りから逆算して考えることが大事です。一般的に家賃の上限は管理費込みで手取りの30%以下が目安と言われています。
例えば、手取り金額が月25万円だった場合、家賃の上限目安は7万5千円以下になります。
手取りから見る家賃の例 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
15万 | 4.5万 | 25万 | 7.5万 |
16万 | 4.8万 | 26万 | 7.8万 |
17万 | 5.1万 | 27万 | 8.1万 |
18万 | 5.4万 | 28万 | 8.4万 |
19万 | 5.7万 | 29万 | 8.7万 |
20万 | 6.0万 | 30万 | 9.0万 |
21万 | 6.3万 | 31万 | 9.3万 |
22万 | 6.6万 | 32万 | 9.6万 |
23万 | 6.9万 | 33万 | 9.9万 |
24万 | 7.2万 | 34万 | 10.2万 |
実際、入居審査の際は「家賃を継続して払える人物か」を見ているため、収入と見合わない家賃の物件を希望すると審査に通らない可能性が高いため注意が必要です。
5初期費用が安く済む可能性も
家賃以外にも、8月の部屋探しは初期費用が安く済む可能性があります。
近年増加傾向にあるのが「フリーレント」というシステム。入居後一定期間の家賃を無料にする仕組みで、期間を過ぎると通常の家賃に戻ります。引っ越し代金や家具の購入など、引っ越し前後は1番お金がかかりがち。
そんな最初の数ヶ月の生活費を抑えられるのは、入居者にとって大きな魅力です。一方、大家さん側にとっても長い期間で見れば家賃を下げるよりもお得な場合があり、フリーレントは双方にとって都合のいいシステムです。
大家さんとしては、空き部屋になんとか入居してもらいたいもの。もし最初から条件に含まれていなくても、条件交渉をすれば応じてくれる可能性もあります。
8月に部屋探しをする場合は、家賃交渉やフリーレントの交渉が可能かどうか、不動産屋さんに一度相談してみましょう。
6引っ越しのスケジュールが立てやすい
最後に、引っ越しのスケジュールが立てやすいのも8月に引っ越すメリットです。
そもそも8月は部屋探しをする人が1番少ない時期。さらに、暑い時期の引っ越しは大変なので避ける場合が多く、引っ越し業者も比較的スケジュールが空いています。繁忙期ではすぐに埋まってしまう土日も、8月の場合は通る可能性が高いでしょう。
一方、休みの人が多いお盆は一時的に引っ越しが集中するため、費用が高額になる場合があります。タイミングを逃して損をしないよう、事前にスケジュールや見積もりを確認して引っ越しの計画を立てましょう。
8月に物件探しをするデメリット
繁忙期ではなく家賃が抑えられた物件や、不動産屋の対応が手厚くなる一方で、8月ならではのマイナスポイントも。続いて8月に物件を探すデメリットを紹介します。
1物件の数が少ない
8月の部屋探しのデメリットに、まず出回っている物件が少ない点が挙げられます。
8月は部屋探しをする人が少ないですが、同時に退去する人も少ない時期。また、良い条件の部屋は1~3月の繁忙期で埋まってしまっている場合がほとんどのため、希望条件にあった部屋が見つかりにくい可能性があります。
2お盆は引越し業者の費用が高い
お盆に引っ越しをする場合、引っ越し代金が高くなってしまうのもデメリットです。
社会人の場合、8月はお盆時期に夏休みをとる人が多く、休みを使って引っ越しを計画する人がほとんど。それゆえ、引っ越し業者もお盆時期は値段を上げている場合が多いです。
3熱中症になる危険がある
8月の引っ越しは、熱中症の危険がある点もデメリットです。
重たい荷物を運ぶ引っ越し作業は、ただでさえ大量に汗をかきます。8月は暑い日差しが加わり、こまめに水分補給をしないと脱水症状になってしまう危険も。
また、新居ですぐにエアコンが使えるとは限らないため、8月の引っ越し作業は体力的にも厳しい状況になりがちです。
4台風が直撃する可能性がある
最後に、8月は台風が直撃する可能性がある点もデメリットです。
悪天候の場合は作業が中止となる可能性もあり、予定していた日程通りに引っ越しが進まない可能性も。また、実施できても雨や風が強い場合は荷物が濡れてしまうリスクがあります。
8月に物件を探すコツ
8月は出回る物件数が少ない分、優良物件には多くの入居希望が集まりがちです。続いては8月に物件を上手に探すコツを解説してきます。
1最新情報をこまめに確認する
8月に部屋探しをする場合のコツとして、物件の情報をこまめに確認するようにしましょう。
閑散期にあたる8月は、出回る物件自体が少ない時期。そのため、希望条件にあった物件を見逃さないためにも、最新情報を随時チェックしておくのが大切です。
不動産情報サイトをブックマークしておいたり、専用アプリをインストールするなど出先でも見られるようにしておきましょう。
なお、インターネット上の物件情報は反映までに多少のタイムラグがあるため、リアルタイムな情報を得るなら直接不動産屋に問い合わせするのがおすすめです。
2気になる部屋はすぐに内見
条件にあった部屋が見つかったら、すぐに不動産屋さんに問い合わせて内見しましょう。
8月に部屋探しをする人は少ないですが、出回る物件自体が少ないため、良い条件の部屋に入居希望者が集中します。
気になった物件がいくつかたまったら内見しようと、のんびり構えていると良い条件の部屋はすぐに埋まってしまいます。1部屋でも良いものがあればすぐに不動産屋さんに連絡しましょう。
3引っ越し時期はお盆を避ける
8月中に引っ越しをする場合は、お盆を避けてスケジュールを立てましょう。
社会人が夏休みをとることが多いお盆は引っ越しが集中します。そのため、お盆時期は引っ越し代金が高くなってしまったり、希望の日程が通らなかったりすることも。
引っ越し時期は8月前半、もしくは8月末を狙って計画しましょう。
【豆知識】安い引っ越し業者を探す方法
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4熱中症対策を万全に
8月の引っ越しは、当日の熱中症対策を万全に行うのもコツです。
引っ越し作業は大きな荷物を運ぶので、大量に汗をかくもの。塩分タブレットなどを活用して、塩分補給をしっかりと行ってください。
なお、引っ越し中は冷蔵庫が使えないため、あると便利なのがクーラーボックス。飲み物や氷などを入れておき、すぐに体を冷やせるようにしておきましょう。
また、作業終了後すぐに汗を流せるよう、引っ越し前に水道の手続きを終えておくのがベストです。
8月に入居するメリット・デメリットまとめ
メリットでも書いた通り8月は不動産屋が親身になって相談に乗ってくれる時期でもあるので、複数の不動産屋を巡ることを強くおすすめします。
トラブルなく自分の理想通りの部屋を見つけるためにも、たくさんの不動産担当者とコンタクトをとり、気になる物件があればすぐに内見にいくのがベストです。
物件探しの時期一覧
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