目次
7月に引っ越すことのメリット
1家賃が安い
7月に引っ越すことのメリットに、まず、家賃の安い物件が多く出回る点があります。
一般的に、賃貸業界の繁忙期は毎年1月~3月。就職や進学など、春から始まる新年度に向けて部屋探しをする人が多いからです。
一方で、4月以降に入ると部屋探しをする人は少なくなり、賃貸業界は閑散期に。
そして、閑散期に入ってしまうと、次の繁忙期までは空き物件が埋まる可能性が低くなります。
そうなると困ってしまうのが大家さんで、入居者が決まらない限り大家さんは家賃収入を得られません。
そこで、なんとか早く入居者を決めようと、大家さんは物件の家賃を下げて入居者を募ります。こうして、4月以降になると家賃の安い物件が市場に出回る仕組みになっています。
2フリーレントの物件が出回ることも
家賃が安い物件の他に、「フリーレント付き」の物件が出回る場合もあります。
「フリーレント」とは、一定期間の家賃を無料にすること。無料期間は物件によって異なり、一般的には2週間~2ヶ月程度が多いです。
一定期間を過ぎれば通常の家賃に戻るため、長期的に見れば家賃を下げるよりも大家さんにとってお得になるケースが多く、採用事例が増えています。
もちろん、入居者にとっても「フリーレント付き」物件のメリットはあります。一番のメリットは、初期費用が抑えられる点。
引っ越し費用や新しい家具の購入など、入居者にとって一番お金がかかるのは引っ越し日前後です。
そんな引っ越し初期に、固定費である家賃を大幅に抑えられるのは大変魅力的なポイントでしょう。
3入居に関する交渉がしやすい
「家賃が安い」「フリーレントの物件が出回る」と同じ理由で、入居に関する条件交渉がしやすい点も7月に引っ越すメリットです。
空き状態では家賃収入が得られないため、大家さんとしては何とか空き物件に入居して欲しいもの。
そこで、条件つきでも入居したい人が現れれば、多少の条件には応じてもらえる可能性が高いです。
具体的には、家賃交渉はもちろん、普段はあまり調整できない入居日や家賃発生日などを遅くしてもらえることも。
入居者の相談に乗ってもらいやすい点は、閑散期の部屋探しならではのメリットでしょう。
4不動産屋さんに親身に相談に乗ってもらえる
7月の引っ越しは、不動産屋さんに親身に相談に乗ってもらえる点もポイント。
7月は不動産屋を訪れる人が少なく、予約をしないで訪問してもスタッフさんの手が空いている可能性が高いです。
そして、時間に余裕がある分ゆっくりと話を聞いてもらえるため、より希望にあった部屋が見つかる可能性も高くなります。
他にも、空いているスタッフさん複数人で物件を探してもらえる場合もあり、掘り出し物件が見つかる場合も。
長年働いているスタッフさんがいれば、地域の特徴など不動産屋だからこそ知っている貴重な情報を入手できる可能性もあります。
5繁忙期よりも時間をかけて部屋選びできる
繁忙期より時間をかけて部屋探しができるのも、7月に物件を探すメリットです。
賃貸業界は動きが速いのが特徴。特に繁忙期の1~3月では、良い物件に出会えても「1日待っていたら他の人にとられてしまった」というケースはよくあります。
一方、繁忙期を過ぎた7月はライバルが少ないため、比較的ゆっくりと部屋探しができます。1件だけでなく複数の部屋を内見し、より希望にあった部屋を見つけてください。
6引っ越し料金が安い
最後に、引っ越し料金が安く済む点も7月に引っ越すことのメリットです。
不動産屋さん同様に、引っ越し業者も7月は閑散期。特に夏場の引っ越しは暑くて大変なため、この時期を避けて涼しくなってから引っ越そうと考える人が多いです。
そこで、引っ越し業者は人を呼び込もうと、引っ越し料金の値下げやキャンペーンを行う場合も。そのため、繁忙期よりも費用を抑えての引っ越しが可能です。
さらに、引っ越す人が少ないため、引っ越しスケジュールの都合がつきやすい点もメリットと言えるでしょう。
7月に引っ越すことのデメリット
1出回る物件数が少ない
7月に引っ越すことのデメリットとして、まず、出回っている物件が少ない点が挙げられます。
賃貸業界にとって閑散期にあたる7月は、物件を探す人が少ない一方、物件を退去する人も少ないのが特徴。
そのため、そもそも空いている物件が少なく、希望条件に合う物件になかなか出会えない可能性があります。
2暑くて内見や引っ越しに体力を使う
次に、暑くて不動産屋に行きづらい点もデメリットとして挙げられます。
梅雨が明け、気温が上昇する7月はそもそも外に出るのが億劫になりがち。不動産屋に行くのも足が重くなりますが、それ以上にしんどいのが内見です。
エアコンがつかない蒸し暑い部屋を何軒も内見するのは体力的・精神的に削られることも。
また、気温が高い点は引っ越し作業にも影響を及ぼします。引っ越し業者に丸投げせず自分で運ぶ場合、荷物を持って何回も往復する引っ越し作業は、ただでさえ体力を使います。
夏場は特に汗をかくため、こまめな休憩や水分補給を徹底しなければ脱水症状を起こしてしまう危険性があるので注意が必要です。
37月後半になると引っ越し費用が上がってしまう
最後に、7月は時期によって引っ越し費用が上がってしまう点に注意が必要です。
繁忙期に比べれば引っ越し費用が安い7月ですが、7月後半になると費用が上がる傾向があります。
費用が上がる理由は、学生が夏休みに入るから。休みのうちに引っ越そうと考える学生やファミリー層が増えるため、油断していると思った以上に費用が高くついてしまう可能性があります。
【豆知識】安い引っ越し業者を探す方法
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【まとめ】7月に物件を探すコツ
1最新情報をこまめに確認する
7月に引っ越すコツとして、まず、物件の最新情報をこまめにチェックしましょう。
7月は出回る物件自体が少ないため、好条件の物件に入居希望者が集中してしまうことも。
不動産ポータルサイトで物件を探す場合は、サイトをブックマークしておいたり、アプリをインストールしておいたりして、出先でもすぐに確認できるようにしましょう。
なお、不動産ポータルサイトの情報は、反映に時間がかかる点にも注意が必要です。
良い物件が見つかっても、問い合わせしたら「もう決まっていた」というケースも。
正確な情報を手に入れたい場合は、直接不動産屋に出向いて話を聞くのがおすすめです。
2気になった物件はすぐに内見する
次に、希望にあった物件が見つかったらすぐに内見しましょう。
7月は出回る物件自体が少ないため、好条件の物件は人気が集中する可能性が高いです。
「気になる物件が何件かできたら不動産屋に行こう」と考える人もいますが、賃貸業界は時期を問わず、スピードが勝負。1件でも気になる物件があれば、すぐに不動産屋に向かいましょう。
なお、「1件でだけでは不動産屋に行きづらい」と気にする人もいますが、まったく心配いりません。いざ不動産屋にいけば、スタッフさんが希望条件を聞いて他の物件もピックアップしてくれます。
3引っ越しは7月前半がおすすめ
いざ物件が決まったら、引っ越しは7月前半に済ませるのがコツです。
7月後半に入ると学生が夏休みに入るため、一時的に引っ越しをする人が集中する場合も。そのため、引っ越し費用が上がったり、希望日程での予約がとれなかったりする可能性も否めません。
7月に引っ越しをする場合は、学生が夏休みに入る7月20日頃より前を狙ってスケジュールを調整しましょう。
4雨の場合の引っ越しを確認しておく
最後に、引っ越し当日が雨だった場合にどうするかを引っ越し業者に確認しておきましょう。
7月前半は、年によってはまだ梅雨明けしていない場合もあり、引っ越し当日が雨の可能性も十分にあります。
具体的には、「どの程度雨が降った場合まで作業できるのか」「キャンセル料金は発生するのか」など、細かい部分を事前に確認しておきましょう。
なお、雨の中で引っ越し作業をする場合は、雨用の対策も必要です。
濡れたら困るものをビニール袋で保護しておく、雑巾を用意してすぐ拭けるようにしておくなど、準備を徹底してスムーズに作業できるようにしましょう。
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