年末ムードがただよう12月。新しい部屋を決めたい方の中には、「年内中に決めた方がいいのか」「年明けまで待った方がいいのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
12月は物件の供給が増えてくる時期。4月からの進学・就職先が早めに決まった方も、12月は一足早い部屋探しにもってこいの時期と言えます。今回は12月に部屋を探すメリット・デメリットを解説します。
目次
12月に引っ越すことのメリット
1好条件の物件に一足早く出会える
12月は空き物件の情報が増えてくる時期です。閑散期では良い物件に巡り会えなかった方も、12月には希望の条件に合った部屋が見つかる可能性が高くなるでしょう。
年が明けた1~3月は、4月の就職・進学に備えて部屋を探す人が本格的に動き始める時期。一方、時期をずらして年明け前から部屋を探し始める人もいるため、12月になると退去予定の物件情報が不動産会社へ続々と集まってきます。
そのため、12月中に不動産会社を訪れれば一足早く好条件の物件情報と出会える可能性があります。
また、1~3月の繁忙期に向けて建築を進めていた新築物件の情報が手に入りやすいのも12月。設備の整った新築物件を狙いたい方も、12月中にお部屋を探してみてください。
2繁忙期よりもゆっくり部屋探しできる
12月は繁忙期に入る前のため、比較的ゆっくり物件を検討できます。
1~3月の繁忙期に入ってしまうと、1日迷っていただけで気に入った部屋が他の人に取られてしまう可能性もあるでしょう。一方、12月はまだ本格的に部屋を探す人が少ないため、迷った部屋があっても比較的ゆっくり検討できます。
繁忙期ならすぐに埋まってしまうような好条件の物件も、ライバルが少ない12月中なら狙いやすいと言えるでしょう。
これから長い間住む大事な部屋を、じっくり見比べて選んでください。
3不動産会社を訪れるスケジュールを立てやすい
自分の都合にあわせて、内見などのスケジュールを立てやすいのもメリットです。
年が明けると部屋を探す人が増えるため、不動産会社のスタッフには予約をしないと対応してもらえない場合もあるでしょう。土日や祝日などは予約がいっぱいで、なかなか自分の思うように部屋探しが進まない可能性も考えられます。
一方、年末年始はゆっくり過ごしたいと考える人が多く、12月中は不動産会社を訪れる人も少ないです。ふらっと立ち寄るだけでも、親身に話を聞いてもらえる可能性が高くなるでしょう。不動産会社側の空きスケジュールに左右されない分、自分の都合にあわせて部屋を探しやすいのがメリットです。
不動産会社の公式サイトや不動産ポータルサイトでも物件情報をチェックできますが、良い条件の部屋はインターネット上に掲載されていない場合も。ぜひ不動産会社を訪れて、より自分の理想に近い部屋を見つけてください。
4家賃交渉をしやすい
12月は家賃交渉に応じやすい時期とも言えます。
空き室で家賃収入が得られないのは、大家さんにとって非常に困るもの。なんとか年内中に空き室を埋めたいと考える大家さんも多く、入居希望者が現れた場合は多少の条件つきでも応じてもらえる可能性が高くなります。
家賃を下げるのは難しくても、一定期間の家賃を無料とする「フリーレント」に応じてもらえる場合もあります。「いい部屋が見つかったけれど家賃がネック」という場合は、不動産会社に家賃交渉やフリーレント適用を相談してみましょう。ただし、「築浅」「駅から近い」など人気の物件は断られる可能性もあるため注意してください。
また家賃は手取りから逆算して考えることが大事です。一般的に家賃の上限は管理費込みで手取りの30%以下が目安と言われています。
例えば、手取り金額が月25万円だった場合、家賃の上限目安は7万5千円以下になります。
手取りから見る家賃の例 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
15万 | 4.5万 | 25万 | 7.5万 |
16万 | 4.8万 | 26万 | 7.8万 |
17万 | 5.1万 | 27万 | 8.1万 |
18万 | 5.4万 | 28万 | 8.4万 |
19万 | 5.7万 | 29万 | 8.7万 |
20万 | 6.0万 | 30万 | 9.0万 |
21万 | 6.3万 | 31万 | 9.3万 |
22万 | 6.6万 | 32万 | 9.6万 |
23万 | 6.9万 | 33万 | 9.9万 |
24万 | 7.2万 | 34万 | 10.2万 |
実際、入居審査の際は「家賃を継続して払える人物か」を見ているため、収入と見合わない家賃の物件を希望すると審査に通らない可能性が高いため注意が必要です。
5引っ越しのスケジュールを立てやすい
12月は自分の希望にあわせた引越しスケジュールを立てやすいです。
荷造りから荷解きまで時間のかかる引っ越しは、時間をしっかり確保できる休日を狙って行う人がほとんど。そのため、一般的に企業が休みとなる土日や祝日は、通常なら引っ越し業者のスケジュールがあっという間に埋まってしまいます。
一方、引っ越し需要の少ない12月は業者も空いている場合が多く、土日など人気の時間帯も都合がつきやすいです。自分のスケジュールにあわせて、ゆっくり引越し作業ができるでしょう。
また、多くの企業は12月後半に入ると年末年始休暇に入ります。休みに入る前に引越しを済ませておけば、休暇中にゆっくり荷解きや片づけができるのもポイントです。
6引っ越し費用が安い
最後に、12月は引っ越し費用が安く済むのもメリットです。
引っ越し需要が少ない分、引っ越し業者は価格を下げて依頼を待ちます。年が明けると、引っ越し業者は一転繁忙期に。需要が増えるのに伴い引っ越し費用も高くなるため、12月はリーズナブルに引っ越しできるラストチャンスと言えます。
新居の家具や電化製品など、引っ越しはなにかとお金がかかるもの。引っ越し費用を抑えられるのは大きなポイントです。お得に引っ越ししたい方は、ぜひ12月中の引っ越しを検討してみてください。
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12月に引っ越すことのデメリット
1仕事の繁忙期と重なってしまう
働いている人の中には、12月の引っ越しは作業がスムーズに進みづらい可能性があります。
12月は繁忙期を迎える企業も多く、仕事とのスケジュール調整に注意が必要。いざ引越しの日が決まっても、残業が続けば引っ越し準備が予定通り進まなくなってしまう危険があります。
当日慌ただしい引越しにならないよう、仕事の様子を見ながら無理のないスケジュールで動きましょう。
2不動産会社が休暇に入る
12月下旬になると、不動産会社も年末年始休暇に入ってしまいます。そのため、入居に関する手続きを急いで済ませなければならない可能性があります。
早いところでは、12月25日のクリスマス頃から休暇に入る不動産会社も。「気になる部屋があったけれど内見できなかった」「年内に出すべき契約書類を提出しそびれた」など失敗のないよう、部屋を探す際は不動産会社の休みがいつからか事前に確認しておきましょう。
3内見ができない可能性がある
12月中に良い物件が見つかっても、物件によっては内見ができない可能性があるため注意しましょう。
12月は1月以降に退去予定の物件情報が入ってくる時期です。ただし、12月時点では入居中で内部を見られない可能性が高く、入居希望者にとっては決断しづらいと言えます。
契約後に中に入ったら「思っていたイメージと違った」となってしまうと、せっかくの部屋探しも台無しに。入居中で内見できない場合は、同じ物件の他の部屋を見させてもらうなど、部屋のイメージがつくように不動産会社に頼んでみましょう。
4寒さで引っ越し作業がスムーズに進みづらい
徐々に寒さが増してくる12月は、引越し作業がスムーズに進まない可能性もあります。
東京の12月の平均気温は約7.7度。真冬のような寒さの日は体を動かしづらく、引越し作業を億劫に感じてしまう方もいるかもしれません。
引越し作業時は体温調節のしやすい服装にするほか、上着やカイロを手元に置いておくなどすぐに準備できるようにしましょう。新しい部屋に移動した後は、暖房器具を取り出しやすいようにしておくなど梱包に気をつけるのもコツです。
12月の物件探しまとめ
12月に部屋を探すメリット・デメリットを解説しました。
12月は物件の供給が増え始める時期で、一足早く好条件の部屋に出会いやすいメリットがあります。一方、年末年始休暇を控えて慌ただしいスケジュールになってしまったり、寒さで作業がしづらかったりするのがデメリットと言えるでしょう。
メリット・デメリットを踏まえ、自分の理想の物件探しを実現してくださいね。
物件探しの時期一覧
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