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6月の物件探しは実はおトク?
6月は1年でもっとも雨が多い時期です。天気が悪い日が続くので、お部屋探しには不向きに思えますが、実は6月ならではのメリットがたくさんあります。
とくに少しでも引っ越し費用を抑えたい人にはおすすめの時期です。
本記事は6月に部屋探しをする際のコツ、この時期ならではのメリット・デメリットを分かりやすく解説しています。6月に物件探しをする人は是非参考にしてください。
まずはメリットから!
6月に引っ越すことのメリット
1家賃が安い
6月に引っ越すことのメリットに、まず「家賃が安い」点が挙げられます。
一般的に、6月は単身物件の家賃が1年を通して安くなる時期です。通常、進学や就職で新しく住む部屋を探す人が多いのは1~3月であり、4月に入ると賃貸業界は閑散期になります。
閑散期に入ってしまうと、空いている部屋は次の繁忙期まで入居者が現れない可能性が高く、空き室では大家さんに家賃が入りません。
そこで、なんとしてでも空き室に入ってもらおうと、大家さんは家賃を下げて入居者を募ります。そのため、6月は家賃が安い物件が出回りやすくなる時期です。
また家賃は手取りから逆算して考えることが大事です。一般的に家賃の上限は管理費込みで手取りの30%以下が目安と言われています。
例えば、手取り金額が月25万円だった場合、家賃の上限目安は7万5千円以下になります。
手取りから見る家賃の例 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
15万 | 4.5万 | 25万 | 7.5万 |
16万 | 4.8万 | 26万 | 7.8万 |
17万 | 5.1万 | 27万 | 8.1万 |
18万 | 5.4万 | 28万 | 8.4万 |
19万 | 5.7万 | 29万 | 8.7万 |
20万 | 6.0万 | 30万 | 9.0万 |
21万 | 6.3万 | 31万 | 9.3万 |
22万 | 6.6万 | 32万 | 9.6万 |
23万 | 6.9万 | 33万 | 9.9万 |
24万 | 7.2万 | 34万 | 10.2万 |
実際、入居審査の際は「家賃を継続して払える人物か」を見ているため、収入と見合わない家賃の物件を希望すると審査に通らない可能性が高いため注意が必要です。
【豆知識】家賃10万で1LDKに住むコツ
子どものいる家庭や、転勤の可能性が低く引っ越しをあまり考えていない方には、持ち家の購入もおすすめです。
例えば月額10万円の支払いで3850万(金利0.5%の場合)の物件を購入することができます。
コストを抑えたい場合には「リノベ不動産」が便利です。
リノベ不動産が実際に手掛けた物件
中古物件を自分好みに改修し、費用を抑えつつ理想の住まいを手に入れることができます。
2家賃や入居日などの交渉に応じてもらいやすい
募集時には家賃を下げていない物件でも、入居希望者が交渉すれば家賃を下げてもらえる場合もあります。
6月はそもそも物件を探す人が少ないため、条件つきでも入居希望者が現れるのは大家さんにとって嬉しいこと。
大家さんにもよりますが「次の繁忙期まで空き室が続くよりは少しでもお金が入るなら」と考え、入希望者の条件を聞いてくれる可能性が高い時期です。
家賃以外にも、普段は調整しづらい「入居日」を希望にあわせて設定させてもらえることも。また、空き室に入ってもらうために大家さんが室内設備の入れ替えを行っている場合もあり、家賃以外の費用面でも得する場合があります。
3二人暮らし、家族向けの物件が増える
二人以上で住む物件を探している方の場合、6月は「二人暮らし向け、家族向けの物件が増える」点もメリットとして挙げられます。
「ジューンブライド」という言葉があるように、6月は昔から結婚に人気の時期。新居での生活を始める人が多いため、6月は同棲する人や新婚さんをターゲットとしたLDK物件が出回ります。
ただし、物件数は増えるものの家賃自体は高い物件が多いことも。結婚後に暮らす部屋を探す方は、今後の生活費をパートナーとよく話し合い、お互いに納得した部屋探しをするのが重要です。
4繁忙期よりも時間をかけて部屋探しできる
6月は「繁忙期よりも時間をかけて部屋探しできる」点もメリットです。
1~3月の繁忙期を終えた6月は、梅雨時期の悪天候も重なり、そもそも不動産屋を利用する人があまりいないことをご存知でしょうか。
そのため、予約無しで不動産屋に来店してもスタッフが空いている場合が多いです。他に利用者がいなければ丁寧に物件案内してもらえる可能性が高く、自分の希望にあった物件がより見つかりやすくなるでしょう。
また、賃貸物件は動きが速いため、繁忙期なら気に入った物件が見つかっても「1日迷っていたら申し込まれてしまった」という場合も。
一方、閑散期にあたる6月はライバルが少ないため、焦らず物件を検討できます。
5部屋の湿気やカビの状態を確認できる
雨が降っていると外に出るのが億劫な方も多いでしょう。しかし、6月のお部屋探しは「部屋の湿気やカビの状態を確認できる」メリットもあります。
「湿気がこもりやすいか」「カビが生えやすいか」などは、晴れの日の内見ではわかりづらいもの。
一方、雨天時の内見では「窓に結露ができていないか」「壁紙が浮き上がっていないか」などをチェックすれば部屋の状態がわかりやすいでしょう。じめじめとした梅雨時期ならではのメリットです。
6引っ越し代金が安く済む
部屋探しの面でメリットが多い6月ですが、引っ越し作業に関してもメリットが考えられます。
特に、6月は引っ越し代金が通常よりも安く済みます。進学や就職にあわせて春に引っ越す人が多いのに対し、引っ越し業界も6月は閑散期。
加えて、「6月は祝日が1つもない」「梅雨で天候が悪い」と条件がよくなく、他の月よりも引っ越す人が少ないです。
そこで、引っ越し業者は値下げやキャンペーンを行って人を呼び込むため、6月に引っ越せば通常よりも引っ越し代金を抑えられます。
【豆知識】安い引っ越し業者を探す方法
引越し業者によっては数万円も価格が違うことも珍しくありません。1番安い引っ越し業者をみつけるためにも複数の引っ越し業者に見積もり依頼を出すようにしましょう。
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数多くから一番安い業者をみつけたい | |
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一人暮らしで近場に引っ越す人向け | |
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6月に引っ越すことのデメリット
続いて6月に引っ越すことのデメリットをご紹介していきます。
1空き物件の数が少ない
6月に引っ越すことのデメリットに、まず「空いている物件数が少ない」点が挙げられます。
閑散期にあたる6月は、物件を探す人が少ない一方、物件を出ていく人が少ないのも特徴。そのため、そもそも空いている物件が少なく、希望の条件に当てはまる物件が見つからない可能性があります。
2雨が多く引っ越し作業が大変
次に、「雨が降った場合に引っ越し作業が大変」な点があります。
6月といえば梅雨に入るため、引っ越し当日が雨と重なる場合も。引っ越し業者は雨でもきちんと作業してくれますが、晴れの日と比べると大きな荷物を運ぶのは一苦労です。
また、貴重品などを自分で運ぶ場合は、しっかりと雨対策をしておかなければなりません。準備も含め、晴れの場合よりも手間や時間がかかる可能性があります。
3引っ越しのスケジュール調整が大変
最後のデメリットとして、「引っ越しのスケジュール調整が大変」な点が挙げられます。
6月は祝日が1日もありません。しかし、引っ越しは荷造りや荷解きなども含めると3日~1週間程度と多くの時間を要します。
荷物が多い人であれば、計画的に荷造りを進めないと引っ越し当日までに間に合わなくなってしまう可能性も否めません。
また、土日に引っ越しが集中するため、人気の業者の場合は希望日程が埋まってしまう場合もあります。
6月に物件を探す方法とコツ
1最新情報をこまめに確認する
6月に物件を探す場合、物件の最新情報を常にチェックしましょう。
そもそも、6月は取り扱い物件が少ない時期です。そのため、希望の条件がそろった物件を見逃さないよう、最新の物件情報をこまめに確認してください。
なお、不動産ポータルサイトは反映に時間がかかるため、「サイトにあった物件が実はもう埋まっていた」という例はよくあります。
確実な情報を得るには、不動産屋に行って直接話を聞くのがベストです。
2気になる部屋はすぐに内見する
気になる部屋が見つかったら、すぐに内見しましょう。
時期を問わず、賃貸の部屋探しはスピード勝負です。6月は物件を探す人が少ないといっても、出回っている物件自体も少ないので、良い条件の部屋は希望者が集中する可能性もあります。
気になった部屋はすぐに内見し、ライバルに取られる前に手続きしましょう。
3天気が悪い日こそ部屋探しをする
雨が降っている日こそ、部屋探しをするのもおすすめです。
悪天候の日ほど、不動産屋さんに行く人は少ないです。そのため、逆に雨の日に不動産屋に行けばゆっくり部屋探しができ、スタッフさんが丁寧に説明してくれることも。
店舗によっては空いているスタッフ数人が同時に部屋探しをしてくれる場合もあり、より理想の部屋が見つかる可能性が高いです。
4有休や代休を活用する
6月に物件を探す際は、有休や代休をうまく活用してスケジュールを調整しましょう。
6月は祝日が1つもありません。
しかし、希望のお部屋探しは意外と時間がかかるもの。さらに引っ越し作業では、準備・搬送・荷解きを含めて最低でも3日程度自由に使える日が必要です。
そこで、有休や代休を上手く使用して引っ越しまでのスケジュールを組みましょう。
なお、有休を取る場合、不動産屋の休みが多い火曜や水曜は避けるのが無難です。
5雨天時の引越し作業について確認しておく
最後に、引っ越しの際は雨天時の作業について確認しておきましょう。
梅雨に入る6月は、引っ越し当日も雨が降る可能性が高いです。
そのため、「雨天時のキャンセル料はかかるのか」「決行の場合業者による防水対策はどれくらい行われるのか」などを事前に引っ越し業者に確認しておくと安心です。
なお、引っ越し当日が雨の場合、自分でも雨対策をするのが重要。例えば、濡れたら困るものにビニール袋をかけたり、雑巾を準備したりしておくとスムーズに作業できます。
6月に物件を探すコツまとめ
6月は家賃の交渉に応じてもらいやすい時期ですが、築年数が新しい物件や設備が充実している物件は家賃交渉が難しいことも。
その場合、もっとも値切りやすいのが「礼金」です。ダメもとで、不動産屋の担当者に相談してみましょう。
月々の家賃の値引きは難しくても礼金であれば値引きに応じてくれる大家さんは意外と多いです。
また礼金をゼロにしてもらった際、注意したいのが「保証金」などと名称を変えて、結局同じ金額を払わせるケースです。
不動産屋の売り文句に騙されないよう、予め初期費用の総額を確認し、納得してから物件を申し込みましょう。
物件探しの時期一覧
物件探しの時期一覧 | ||
---|---|---|
1月 | 5月 | 9月 |
2月 | 6月 | 10月 |
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4月 | 8月 | 12月 |
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