「快適な部屋」を見つけるためには、物件選びが重要な第一歩です。
しかし、賃貸物件には見落としがちな問題が潜んでいることがあります。外観や内装が綺麗でも、その背後に潜む心の健康に影響を及ぼす特徴を見逃してはいけません。
本記事では、心身の健康を守るために避けるべき賃貸物件の特徴を詳しく解説します。快適で安心できる住まいを手に入れるために、賢い物件選びのポイントを押さえましょう。
目次
住まない方がいい心が病む物件の特徴7選
1日当たりが悪い
日光は、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質の分泌を促し、精神を安定させる効果があります。日光を浴びない生活は、脳内のセロトニンの分泌が減り、うつ病や気分が落ち込みやすくなることがあります。
日中、部屋がどれだけ明るいか、窓の位置やサイズを確認して、日光が十分に入るかどうかをチェックすることが大切です。
日当たりが悪い部屋の体験談
新居、多分築60年くらいは経ってるんだが風通しと日当たりが悪い。間続きにキッチン、8畳、3畳という間取りなんだが、8畳は真昼でも電気つけないとかなり暗い。寝るのと家事するだけの家だな〜ずっといると鬱になってくる。3畳の部屋が一番明るいし風が通る。引越しの荷物を早く片付けて、そこを作業スペースに模様替えするつもり。外に作業場所を探すのも並行してやらなきゃ。
引用元:X(Twitter)
2狭すぎる部屋
1人暮らしなら最低でも専有面積25平米が必要です。25平米より狭い部屋では、圧迫感や息苦しさを感じてストレスが溜まりやすくなります。収納スペースも限られているため物が散らかりやすく居心地が悪くなる傾向があります。
内見時には部屋の広さや使い勝手を確認し、25平米以上の広さがあるか、自分にとって快適な広さかどうかをチェックすることが大切です。
狭すぎる部屋の体験談
部屋の申し込みをしました。一人暮らしには明らかに広すぎるとこにしたけど、早稲田時代に狭すぎる部屋で鬱になったのは1つ要因として間違いなくあるので、これでいいのだになってる。
多分寝具さえどうにかなれば4〜5人は余裕で泊められます
引用元:X(Twitter)
3風通しが悪い
風通しが悪い部屋は、空気の質が悪化し、心身に悪影響を与える可能性があります。空気がこもると、室内の二酸化炭素濃度が上昇し、酸素不足や頭痛、集中力の低下を引き起こすことも。
常に新鮮な空気が取り込まれない環境では、カビが発生したり、心が落ち着かず、ストレスや不安が増すことがあります。
内見時には、部屋の窓や換気扇が正常に機能しているかを確認し、換気のしやすさをチェックすることが大切です。
風通しが悪い部屋の体験談
結局掃除で1日が終わりました
新築物件に引っ越しましたが昨今の気候なのか?風通しが悪いのか?湿気が溜まりやすくてウォークインシューズクロークを筆頭に粉カビがあちらこちらに…
カビ取り剤とコーティング剤&除湿剤で応急処置しましたが、カビが発生しやすいのはどうにかしないと…
引用元:X(Twitter)
4音漏れする部屋
音漏れする部屋は他人に自分の会話や音楽が漏れることで懸念し、気を使うことが増えます。
また、他人の話し声や生活音が聞こえる環境は集中力が低下し、睡眠の質にも影響を及ぼします。
こういった状況が続くと、常に自分の行動や声の大きさに気を配らなければならずストレスの原因になるため避けた方がよいです。
音漏れ部屋の体験談
昨日ってか今日の夜中3時半頃に騒音で起こされた。
今日19時位上の階に床ドンドンされ、隣の奴壁蹴ってくる…私も騒音で起こされた人なんたけど、騒音の元だと思われてる模様はぁ…こっちも被害者…
でも、壁蹴るのに時間と労力使ってくれてご苦労さまです✨(22時まで続いた)
引用元:X(Twitter)
5高層階
気圧の変化は、人間の耳の奥にある内耳という器官に影響します。気圧の変化で体調を崩しやすい人は25階以上(地上から100m)の高層階に住むと自律神経が乱れることがあります。
高層階の体験談
長らく悩んでいた体調不良。雨やばい時は頭痛で意識ぼんやり(特に高層階にいる時)、いくら測っても大丈夫なのに熱っぽい、眠れない、食欲ない、息苦しい、お腹の張り、耳鳴り…熱みたいにわかりやすい症状がなければ、怠けているだけに思われてしまいそうで誰にも相談できなかった。
引用元:X(Twitter)
6通りに面している部屋
隣人や通行人から部屋の内部が見えやすい場合、部屋でくつろぐことが難しくなります。
また、プライバシーが守られていない環境は、他人の視線や音が気になったり、気持ちが不安定になります。
内見時には、窓の位置やカーテンの有無、部屋の見え方を確認し、プライバシーが確保されているかどうかをチェックすることが大切です。
通りに面している部屋の体験談
7コンクリート打ち放しの部屋
コンクリート打ち放しで壁がグレーなど暗い色で統一されていると、閉塞感や圧迫感を感じやすく、気分が沈む原因となります。
心理学的に、明るい色は気分を明るくし、エネルギーを高める効果があるとされていますが、暗い色は逆にリラックスしづらく、憂鬱な気分を引き起こします。
内見時には、部屋の色使いや内装の雰囲気を確認し、自分にとって快適な色合いかどうかを考えることが重要です。
高層階の体験談
コンクリート打ちっ放しの家には二度と住まない理由
1) 湿気がひどくありとあらゆるものがカビる/冬の結露がひどく毎朝サッシが水で溢れるほど
2) 寒い。真冬はエアコン30度設定かつ室内でダウン着用→電気代が高い
3) 水漏れする
4) 日中でも薄暗い
こういう環境にあるとメンタルやられること必至
引用元:X(Twitter)
病みやすい部屋を快適にするコツ4選
1部屋が狭い場合は?
カーペットや家具を白基調で統一すると空間全体が広く見える効果があります。
白は光を反射するので電気照明をつけなくても日差しが入ることにより明るい雰囲気になります。
また収納付きのベッドやソファ、折りたたみできるテーブルなど機能性の高い家具を選ぶことで、スペースを確保できます。
2風通しが悪い部屋は?
風通しが悪い部屋は湿気がこもってしまうので、カビやダニ対策として除湿器を置いて対策しましょう。
湿度を50〜60%に保つとカビやダニの繁殖を抑えられます。また風が直接来ない場合でも、扇風機やサーキュレーターを使うことで部屋の空気を循環させることができます。
3日当たりが悪い部屋は?
日光はストレス解消やメンタルを安定させる効果があります。日当たりが悪い部屋に住む場合は家に籠らず積極的に外出しましょう。
日光を浴びることで、ビタミンDが生成され、免疫力もアップします。また室内で過ごす際は窓を定期的に開けて換気してください。
新鮮な空気を十分に取り入れることで、体がリラックス状態になり、良質な睡眠環境を作ることができます。
4音漏れする部屋は?
マンションに比べアパートは音漏れしやすいので避けた方がよいです。部屋を借りる際は構造に注目しましょう。
RC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)であれば遮音性が高いコンクリートが壁や床に使われており音が響きにくいです。
既に住んでいる物件で音漏れする場合は、こちらに防音対策の方法をまとめています↓
内見時に音漏れする部屋なのか確認するコツ
引っ越しを視野に入れるのであれば以下の点に気をつけて部屋を探してください。
壁をノックする
内見時に防音性を確認するためには、壁を軽くノックしてみてください。壁が防音性が高いと、「ゴンゴン」と低い鈍い音がしますが、薄い壁だと音が軽く響きます。
もし隣に人がいる場合、担当者から「壁を叩かないで」と言われることがありますが、その場合は部屋の真ん中で手をたたいてみましょう。
音がしっかり反響するか確認することで、壁の音の吸収具合がわかります。音が壁に吸収されず、反響が少ない場合は、音が隣室や上下階に漏れている可能性が高いです。
生活空間が離れている
普段使う部屋が隣の部屋と接していない場合、音が漏れにくくなります。
例えば、部屋と隣の部屋の間にトイレやバスルームなどの音を遮断する空間があると、隣の部屋からの生活音があまり聞こえません。
空間が音の壁の役割を果たし、音の伝わりを減少させるからです。逆に、部屋が隣の部屋と直接接している場合、音漏れのリスクが高くなります。
隣の部屋の間取りや住人の状況について不動産屋に質問するのが良いです。答えられる範囲で情報を提供してくれることが多いです。
窓が二重サッシ
内見時には窓の構造も確認しましょう。特に「二重サッシ」の窓を探すと良いです。
これは、窓の内側にもう1枚ガラスが追加されているもので、気密性が高く、音や温度を効果的に遮断できます。
二重サッシの窓は、外部の騒音を防ぎ、室内の音漏れも抑えるため、防音性が向上します。
また、外の寒さや暑さを遮る断熱効果もあります。こうした窓があると、静かで快適な住環境が実現しやすくなります。
違う間取りが混在している
1Kや1LDKなど、異なる間取りが混在する物件では騒音トラブルが起きやすいので、避けた方が良いです。
1Kの部屋には独身者が住むことが多く、1LDKの部屋には子育て中の家族が住むことが一般的です。子供の声や歩く音が、独身者にはストレスになることがあります。
家族と単身者、双方の生活スタイルが合わずに問題が生じやすいのです。騒音トラブルを避けるためには、間取りが似た住人が集まる物件を選ぶことが理想です。