【新宿区の治安マップ】新宿区で治安が悪い街と良い街TOP3

23区の中でも大規模な繁華街がある新宿区。買い物や食事をするなら、とても便利な街ですが果たして治安は、どうなのでしょう？

新宿や大久保など住みたくない街にランクインすることが多く、どちらかというとネガティブに見られがちな新宿区。確かに犯罪件数だけ見ると、かなり多い区です。

新宿区で治安が悪い場所ワースト3

住んでる人の数が多ければ犯罪件数が増えるのは当然なので、犯罪件数が多いからといって治安が悪いとは判断できません。

本記事は令和4年の犯罪認知件数÷各人口で割合をだし、治安がよい街悪い街のランキングをまとめました。今回は人口100人あたりの犯罪件数で比較しています。

新宿区に住みたいけど、どこかいいのか分からないという人は住む際の参考にしてみてください。

1位は歌舞伎町

堂々の第1位は歌舞伎町となりました。

新宿区全体の犯罪発生率の平均は1.16%なのに対し、歌舞伎町の犯罪発生率は44.72%と、実に38倍の発生率です。

100人のうち、およそ45人が犯罪に巻き込まれている計算になります。

キャバクラ、ホストクラブ、風俗、ラブホ街が建ち並ぶ最大級の歓楽街だけあり、2位と大差をつけてぶっちぎりの1位となりました。

犯罪の内訳を見ると暴行129件、傷害104件、強盗6件と暴力的な事件が多いのが特徴です。

暴行と傷害を合わせると233件となり、1～2日に1回は歌舞伎町のどこかで暴行が起きています。これはあくまで警察が介入している件数です。

警察が絡んでない暴行も含めると、もっと件数は増えるでしょう。ちなみに『暴行』『傷害』とどちらも似ているように思えますが実は傷害の方が罪が重いです。

暴行と傷害の違いとは？

暴行とは「人に対し直接攻撃する、またはケガをする危険がる行為をする」を指します。例えば酔ってお腹を殴って、その場にうずくまったが特にケガはなかった、または街中で包丁を振り回した、これは「暴行」にあたります。実際に刺していなくても、ケガを負わせる危険性がある行為は暴行となります。

傷害は「健康状態に害を及ぼすこと」を指します。例えば殴って相手を骨折させた、包丁で相手を切りつけ相手にケガをさせたなどは傷害にあたります。

攻撃をしただけなら暴行、攻撃したことにより怪我を負った場合は傷害となり怪我を負わせた分、刑罰も傷害の方が重くなります。

ホスト絡みの自殺が多い街

実に200店以上のホストクラブやキャバクラが存在する金と欲望が渦巻く歌舞伎町。ホスト通いをし続けた結果、借金が膨れ上がった、また全財産を貢いだのに振り向いてくれなかったなど恋愛や金銭関係のトラブルも多く起きています。

歌舞伎町の雑居ビルから飛び降りる自殺も多く、飛び降りた女性と下を歩いていた通行人がぶつかり、女性は死亡、通行人も腕を骨折する事件も起きています。

実は街中に防犯カメラがある歌舞伎町

常に何かしらの事件が起きている歌舞伎町。警察は防犯対策として「街頭防犯カメラシステム」を導入しています。

ドームカメラ44台、固定カメラ11台の合計55台が設置され、各カメラが撮影した映像は、新宿警察署及び警視庁本部に送られ担当者が24時間体制でモニターしています。

器物損壊はカメラ越しでも分かるでしょうけど、覚せい剤が分かるっていうのは、見るからにおかしかったんでしょうか…。そしてとにかく事件が多し。

画像で見る歌舞伎町の治安

2位は新宿

第2位は新宿区の新宿となりました。新宿駅があるエリアです。新宿駅はJR山手線、都営大江戸線、京王線、小田急線、丸ノ内線など実に17路線が乗り入れるターミナル駅となっており、1日平均乗降者数は353万人と日本一利用者が多い駅です。

人が多く行き交う分、事件も多く犯罪発生率は5.9%。100人のうち、およそ6人が犯罪に巻き込まれている計算になります。

歌舞伎町ほどではないにしろ、やはり高い犯罪発生率です。また犯罪発生率で見たら歌舞伎町の方が高いですが、犯罪件数は新宿だけで1,133件と歌舞伎町の1,030件を上回っています。

新宿駅内での暴行・傷害事件が多い

新宿で一番多い犯罪は万引きです。1年間で305件の万引きがありました。1～2日に1度は新宿のどこかで万引きが起きている計算になります。

その他、暴行が74件、傷害が50件など。新宿も暴行や傷害事件が多く起きていますが、実に90%以上が新宿駅がある新宿区新宿3丁目で起きています。

テレビでも何度か報道されていましたが、新宿駅の構内で女性だけを狙ってすれ違いざまにタックルを繰り返す男がいたり、刑務所に入りたいからという理由で包丁を振り回し男が逮捕されたりとカオスな事件も度々起きています。

画像で見る新宿の治安

   

3位は西新宿

治安が悪い第3位は西新宿となりました。

西新宿の犯罪発生率は3%。100人のうち、およそ3人が犯罪に巻き込まれている計算になります。

西新宿はオフィス街がメインのエリアとなっており、平日はスーツを着たサラリーマン達の姿をよく見かけます。1位の歌舞伎町、2位の新宿と比べると歩いている人の年齢がやや高めの場所です。

詐欺や自転車窃盗が多い

犯罪の内訳を見ていくと万引き109件、自転車の窃盗140件、詐欺94件、暴行37件、傷害22件となっています。西口駅前にお店がたくさんあり、そこで万引きが多く起きています。

西新宿の犯罪件数も697件と多く常に何かしらの事件を起きていますが、そのうちの半分以上が新宿駅をでた西口側（新宿区西新宿1丁目）で起きおり、駅から離れた西新宿4～8丁目のビジネス街エリアになると犯罪件数はグッと減ります。新宿駅から離れると人も減りますしね。

新宿は東口に降りると最大級の歓楽街『歌舞伎町』があり、西口に降りると『ビジネス街』が広がっていたりと、場所によって雰囲気がガラリと変わります。

大規模な商業施設もあり、買い物するには申し分ありませんが、人も交通量も多くワンルームの平均相場が10万前後と家賃も高いです。

画像で見る西新宿の治安

【豆知識】人気エリアに3万円台で住むコツ

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新宿で治安が良い場所BEST3

1位は神楽坂

新宿区で治安が1番よい場所は神楽坂駅となりました。住所でいうと『新宿区東五軒町』。神楽坂駅から徒歩8分の場所にある住宅街がメインのエリアです。犯罪発生率も0.04％と低くく治安もよいです。目白通りを境に文京区となっており雰囲気も文京区寄りです。ガレージに高級車が停まっている小奇麗なマンションとオフィスビルが混在している落ち着いた地域となっています。

 

2位は牛込柳町

第2位は牛込柳町駅となりました。犯罪発生率も0.07%と低く安心して住める場所です。住所でいうと『南榎町』。牛込柳町駅から徒歩5分の場所にあります。新宿区の中でも低層住宅が並ぶ一軒家が多い地域です。周辺に繁華街もなく外から人が訪れないため犯罪も起きにくくなっています。

 

3位は早稲田

第3位は早稲田駅になりました。住所でいうと『早稲田南町』。早稲田駅から徒歩3分の場所です。曙橋駅の犯罪発生率は0.13%。同じ新宿区内で、歌舞伎町のように44.7%の犯罪発生率のところもあれば、0.13%と落ち着いた治安のよい場所もあるというのも新宿区の特徴です。

地域内には早稲田小学校がありファミリー層が多く住む場所です。一軒家も多くガレージにはヴォクシーやセレナといったファミリーカーが目立ちます。

新宿区の治安状況は？

人口100人あたりの犯罪件数で比較したところ新宿の犯罪発生率は1.296%。23区の中でも犯罪発生率はワースト4位と23区の中でも治安が悪いことが分かります。

新宿区の犯罪発生率を押し上げているのが歌舞伎町です。事件に巻き込まれないためにも近づかないに越したことはありません。

 

新宿区の治安マップ

新宿区の治安状況のマップを作りました。ピンクのエリアが比較的、犯罪が少なく、黄色は普通、青は治安がよくないエリアです。

警察24時などを見ていると、かなりの頻度で歌舞伎町がでてきますが、改めて犯罪発生率をだしてみると、やはり驚くほど治安が悪いことがわかりました。

住んでる人の割合で犯罪発生率をだしているので、外からたくさん集まってくる歓楽街は必然的に犯罪発生率があがってしまうのですが、それを差し引いたとしても犯罪発生率が44.7%は高すぎます。

そもそも住む場所ではありませんが、遊びに行く場所としてもあまりお勧めしません。気軽に遊びに行くと痛い目を見る可能性があるので要注意！

新宿区の中でも文京区、豊島区に近いエリアは、犯罪発生率も少なく治安がよい場所が多いです。これは繁華街がないのと家賃相場が高いので、経済的に余裕がある人たちが住むからです。富裕層が住むエリアは犯罪発生率も下がる傾向にあります。