「カップルの同棲は入居審査に通りづらい」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?実際に、2人暮らしを始めようとしたら審査に落ちてしまった方もいるかもしれません。
今回は、なぜ同棲の入居審査が落ちやすいのか、落ちてしまった時の対処法を解説します!
目次
同棲の入居審査が落ちやすい理由
すぐに退去される可能性がある
既に結婚している2人であれば、そう簡単に別れることはないでしょう。しかし、法的に結ばれていないカップルの場合、関係性が長く続くかはある意味不明確とも捉えられます。
特に初めて同棲をするカップルであれば、一緒に暮らす内に相手の今まで知らなかった部分が見えてきます。自分と生活スタイルが合わず、ストレスに感じてしまう場面もあるかもしれません。
結局は契約期間の2年を満たす前に出て行くカップルもいるのが現状で、同棲にあまり良い印象を持っていない大家さんは多いです。
騒音のリスクがある
2人暮らしで想定されるのが近隣との騒音トラブルです。
1人暮らしであれば、騒音のリスクが懸念されるのは主に友人や家族を自宅に招く時のみでしょう。一方、一緒に暮らす人がいれば自然と声を出す機会が増えるので、知らない内に周囲に迷惑をかけている可能性も考えられます。
また、同棲をするカップルは20代ぐらいが多く、友人を交えて宅飲みなどをする機会が最も多い年ごろです。夜遅くに大声や物音を立ててしまうことで、住人同士のトラブルにも繋がりかねません。
部屋を傷つけられる可能性がある
大勢の人が集まった時に、騒音と同時に部屋が傷ついてしまうリスクも考えられます。
意図的ではないとしても、お酒に酔ったはずみでつい壁や床を壊してしまう可能性もゼロではありません。また、部屋でタバコを吸われるとニオイが染みついてとれなくなってしまいます。
部屋が汚れてしまうと次の人が住みづらくなってしまうため、大家さんとしては避けたいところです。
家賃を滞納される可能性がある
同棲カップルの入居において、大家さんが最も懸念するのが家賃滞納です。
2人の関係性が問題なく続いていれば、家賃の支払いが滞る心配も少ないでしょう。しかし、仮に関係がこじれて契約期間中に片方が部屋を出てしまった場合、今後は残った片方が家賃を全額負担することになります。同棲だと家賃を折半している場合が多く、1人では家賃が支払えなくなってしまうケースも十分に考えられるでしょう。
家賃が払われないと大家さんも収入を得られず困ってしまうため、もしもの可能性を考えて同棲は敬遠されがちです。
どちらかに滞納履歴がある
過去に家賃やクレジットカードの滞納歴があると「家賃の支払い能力に問題がある」と見なされ、入居審査に落ちやすくなってしまいます。
入居審査でチェックする項目
- 携帯電話の分割払い滞納
- 犯罪・逮捕歴
- 国民健康保険料の未納
- 反社会的勢力該当
- クレジットカードの滞納
- 奨学金の滞納
- 住民税、所得税の滞納
- 公共料金の滞納
過去・現在に上記の履歴がある場合は入居審査に落ちる可能性が高いです。
ただし、過去の滞納歴や借金歴などの「信用情報」をチェックするのは「信販系」の保証会社のみ。中には独自の基準で審査を行う保証会社もあり、信販系と比べると審査がゆるい傾向にあります。
不安な方は、信販系の保証会社を使わない物件を探すのがおすすめです。
どちらかが正社員ではない
どちらかが派遣社員や契約社員、アルバイトやフリーランスなどの場合も入居審査に落ちやすいと言われています。
家賃滞納のリスクを考えると、毎月固定給を得られ解雇される可能性の少ない正社員の方が大家さんの心理的には安心感が高いでしょう。例えば同じ物件を2組が申し込んできた場合、片方のみが正社員のカップルと正社員同士のカップルでは、後者の方が入居審査に通過しやすい傾向にあります。
同棲の入居審査が落ちた場合の対処法
条件を下げて物件を探す
もし入居審査に落ちてしまったら、今一度条件を見直して新しい物件を探してみましょう。
特にチェックすべき項目は「広さ」や「家賃」です。2人だと広いお部屋に住みたいと考えてしまいがちですが、部屋の広さに応じて家賃相場は高くなり、家賃が高い物件ほど入居審査は厳しくなります。
自分たちが暮らすのに広すぎないか、問題なくやり繰りできる家賃かを考え、もう1度物件を探してみましょう。
結婚前提をアピール
結婚前提の同棲であると伝えるのも、入居審査に通りやすくするには効果的です。
大家さんは「2人が長く住んでくれるのか」「契約中に別れてしまってその後に家賃を滞納されないか」などを気にしています。「恋人」ではなく「婚約者」であると伝えておけば、大家さんとしても安心感がわくでしょう。
収入に見合った物件を選ぶ
収入に対してあまりにも高い家賃の物件を選んでいると、家賃滞納が懸念され審査に落ちやすくなってしまいます。
同棲の場合、基本的には契約者の収入をもとに審査が行われます。可能であれば、契約者だけで十分に家賃を支払える程度の物件を選ぶのがポイント。もし同棲相手が出て行ってしまっても支払いが滞らないと判断され、審査に通る可能性が高まるでしょう。
不動産屋を味方につける
入居審査に通りやすくするためには、不動産会社のスタッフと良好な関係を築いておきましょう。
入居希望者の印象は、実際に接したスタッフによって大家さんに伝わっています。横柄な態度をとっていると「隣人とトラブルを起こしそうな人物」と見られてしまい、審査に影響する可能性もゼロではありません。店舗を訪れる時は身だしなみを整え、スタッフには丁寧に接しましょう。
同棲カップルであれば、店舗には必ず2人で訪れたり、交際期間が長いことをアピールしたりすることも信頼感を高めるには効果的です。また、スタッフと仲良くなることで審査に通りやすい物件を紹介してくれることも期待できるでしょう。
非喫煙者をアピール
非喫煙者であれば、その旨を伝えておくことも有効的です。実際、喫煙者を敬遠する大家さんは少なくありません。タバコを吸われることによって壁が汚れてしまうほか、ニオイが染みついてしまい次の人が住みづらくなってしまうためです。タバコを吸わないのであれば部屋を汚される心配が少ないので、大家さんも安心して部屋を貸せるでしょう。
連帯保証人を変える
契約者本人に問題がなくても、連帯保証人が原因で審査が通らないケースも考えられます。一度審査に落ちてしまったら、次は連帯保証人を変えて審査に挑むのも一つの手。連帯保証人は家賃滞納時に支払い義務が発生するため、支払い能力が高いと見なされる人の方が審査に通りやすくなります。
例えば、定年を迎えて年金暮らしをしている両親よりも、正社員で働いている兄弟の方が有利に働くと考えられます。
同棲相手を連帯保証人にする
部屋を借りる時に必要になる「連帯保証人」は、実は2人立てることもできます。そこで、1人を親や兄弟などの肉親にお願いし、もう1人を同棲相手に頼むのもアリです。
もし家賃の支払いが滞った場合でも、契約者でも連帯保証人でもない同棲相手には家賃の支払い義務はありません。しかし、同棲相手が連帯保証人になっていれば、大家さんは同棲相手に対しても家賃の支払いを催促できます。
連帯保証人が増えることで大家さんの安心感が高まり、審査に通りやすくなると考えられるでしょう。
入居審査がゆるい物件を選ぶ
入居審査が不安な場合は、審査がゆるい物件を選びましょう。ネットで探すならビレッジハウスがおすすめです。ビレッジハウスは保証会社を利用しない不動産会社であり、部屋を借りる際に連帯保証人も必要としていません。入居審査は会社独自の基準で行うため、過去に家賃に滞納があっても借金があっても調査されず、まず審査に通ります。
公式サイトビレッジハウスの公式はこちら
同棲の場合物件によって契約が変わってくる
同棲カップルが物件契約をする際には、3パターンの契約形態が想定されます。
1つめは両方が契約者となり、保証人もそれぞれが立てるパターン。いわゆる連名契約となり、それぞれに責任が与えられるので大家さんにとっては最も安心感が高い契約形態です。
2つめは片方のみが契約者となり、保証人も契約者のみが立てるパターン。契約自体は3パターンの中で最も楽に進められますが、家賃支払いなどのトラブルが発生した場合に同棲相手には責任がないとして揉めるケースも考えられます。
3つめは片方のみが契約者となり、保証人は契約者と同棲相手どちらも立てるパターン。2つめのパターンと比べると、家賃支払いなどのトラブルが発生した際にも両方に責任があるので揉めにくいと言えるでしょう。
どのパターンの契約になるかは物件によって異なります。スムーズに入居手続きを進めるためにも、あらかじめお互いが保証人を立てられるように準備しておくと安心です。
同棲の入居審査まとめ
カップルの同棲は家賃滞納のリスクなどから大家さんに敬遠されがちですが、契約できないわけではありません。収入に見合った物件を選ぶ、結婚前提であることをアピールするなど、信頼感を高めることで審査に通りやすくなります。
本記事で紹介した方法を実践して、安心して2人暮らしをスタートさせてくださいね!