街を歩けば至るところに見受けられる「不動産会社」。CMで目にするものから古くから営業するお店もあり、いざお部屋を探そうとしたら、どこに行けばいいのか迷ってしまいますよね。
今回は良い不動産屋の見分け方や、不動産屋の種類について解説します!
目次
不動産屋によって初期費用が変わってくる
仮に同じ物件の見積もりを複数の会社で出してもらったとしても、金額が異なる場合があります。理由は、不動産会社によって初期費用が変わってくるためです。
初期費用として含まれているのが、「仲介手数料」や「オプション料金」。仲介手数料は「家賃1ヶ月分+消費税」が一般的ですが、なかには「家賃0.5ヶ月分+消費税」や「無料」のところもあります。また、オプション商品の種類や料金は、不動産会社によってさまざまです。
他にも、「学生割」や「リピート割」など、独自のキャンペーンを利用して初期費用を安くできる不動産会社も。より安くお部屋を借りたい場合はチェックしてみましょう。
良い不動産屋の選び方
1口コミが良い
「口コミ」は過去にその不動産会社を利用した人が書き込んでいるもののため、選ぶ際に参考になることは間違いありません。気になるお店があったら、TwitterなどのSNSや、Google Map上の口コミをチェックしてみましょう。あまりにも悪評が多ければ、避けるのが無難です。
利用者の声はもちろん、不動産会社からのコメントがあればあわせて確認しておきましょう。丁寧な返信内容であれば、接客サービスに力を入れている店舗の可能性が高いです。
2営業年数が長い
不動産会社は競合が多く、開業してから数年程度で廃業となってしまう場合もあります。そんな中で、長年営業している不動産会社は信用性が高く、安心してお部屋を探せると言えるでしょう。
営業年数は、宅地建物取引業免許番号から確認できます。免許番号に記載のある()内の数字は、免許の更新回数のこと。免許の更新は5年に1回とされているため、例えば「東京都知事免許(2)第××号」の場合、5年以上~10年未満の営業年数だと分かります。
営業年数の確かめ方
- 5年以上10年未満
東京都知事(2)第◯◯◯◯◯号 - 10年以上15年未満
東京都知事(3)第◯◯◯◯◯号
営業年数が長いことは、より地元に詳しい不動産会社だとも言い換えられます。他の店舗では教えてもらえないようなニッチなエリア情報を教えてもらえる可能性も高いでしょう。
不動産屋の免許証番号は、各社のサイトに掲載されています。またサイトがない場合、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」でも調べることができます。
3現地集合で内見できる
不動産会社のなかには、実際には紹介できない「おとり物件」をネット上で募集し、集客を狙う悪徳な業者もいます。
まずは来店頂かないと物件を紹介できません
おとり物件を見分けるには、内見時の待ち合わせを「現地」に指定するのがおすすめ。おとり物件なら実際には案内できないので、現地集合を断ってきます。
もし何がなんでも来店を促してくるようであれば、おとり物件の可能性が高いので避けた方がいいでしょう。
【豆知識】おとり物件を確実に見分ける方法
おとり物件か確実に見抜くには「iettyのアプリ」が便利です。気になる物件のURLを送ると不動産屋だけが見れるデータベース(レインズ)で空き状況をチェックしてくれます。
スーモやHOME’Sにはない未公開物件も探せる便利な賃貸アプリです。
4他社の悪口を言わない
他社の印象を悪くして行かせないようにする不動産会社は、自社の利益を最優先に考えています。
××不動産は悪い噂が多くおすすめできません
良い不動産会社であれば、借り手が理想のお部屋に巡り会えることを重要視するもの。もし他社の悪口を言ってくるようであれば、他の不動産会社を探しましょう。
5契約を急かしてこない
良い不動産会社であれば、理想のお部屋を見つけられるように、たとえ時間がかかってでも親身に相談にのってくれます。
ほかにもこの部屋を検討している人がいるので早く申し込んだ方がいいですよ
迷っている段階にもかかわらず、必要以上に契約を急かしてきた場合、他の不動産会社に移るのも手です。
ただし、人気の物件に関しては、他の人に取られてしまう前にとアドバイスしてくれている場合もあります。
6同性の担当者を指名できる
不動産会社によっては、案内時のスタッフを事前に選べるところもあります。
とくに女性の場合、内見時はスタッフと2人きりになるため、男性スタッフだと不安という方もいるでしょう。実際2021年には内見にきた女性にエイブルの男性スタッフが強制わいせつを行い逮捕される事件も起きています。事件の詳細はこちらにまとめてあります。
また女性スタッフを指名できれば、女性ならではの視点からお部屋のメリット・デメリットを案内してもらえる場合もあります。
性別以外にも、「同世代の方」や「ベテランスタッフ」など希望通りのスタッフに案内してもらえれば、よりスムーズにお部屋探しを進められるでしょう。
7物件の悪い点も教えてくれる
内見時には、部屋の良い点を説明してもらえるのが一般的。一方で、悪い点も説明してもらえることで、自分に合ったお部屋がより見つかりやすくなるでしょう。
駅から徒歩1分ですが駅前なので踏切の音が聞こえます
住んだ後にデメリットに気づくと、「どうしてこの部屋に決めてしまったんだろう」と後悔する可能性も否定できません。悪い点も理解したうえでお部屋を決めれば、住んだ後も高い満足度をキープできます。
8物件回りの治安状況も教えてくれる
毎日安心して暮らすために、重要になってくるのが「治安状況」です。
物件の情報だけでなく、周辺の治安についても教えてくれる不動産会社なら、心配することなく新生活をスタートできるでしょう。とくに女性の1人暮らしや、小さいお子さんがいる家庭は重視すべきです。
「過去に大きな事件が起きていないか」「不審者の目撃情報がないか」などに加え、住民同士のトラブルが起きていないかなども確認しておくのがおすすめ。もし過去に騒音トラブルなどが発生しているようであれば、自分も悩まされる可能性が高いです。
9不必要なオプションをつけてこない
利益を少しでも増やすために、契約時に不要なオプションをつけてくる不動産会社もいます。
なかにはどんなオプションなのかを説明せず、知らないうちに見積もりに含まれている場合もあるので要注意。見積もりをよく確認し、不明点があれば必ず問い合わせましょう。
なお、「除菌消臭費用」や「生活安心サポート」などのオプション商品は基本的に外せます。無駄な初期費用をかけないためにも、不要であればハッキリと断りましょう。
おすすめの不動産2選
続いて「口コミが良い」「現地集合できる」「スタッフを指名できる」などの特徴がある不動産屋を紹介します。
1アパマンショップ
「アパマンショップ」は全国に1,000店舗以上展開しています。店舗数・物件数ともに賃貸業界ではトップクラスで、気に入ったお部屋を見つけやすいと言えるでしょう。店舗数が多いので、普段自分が利用するエリアで店舗を探しやすいのも嬉しいポイントです。
今回の家探しは過去1スムーズに決まった!
アパマンの店員さんも親切やったし、審査は3日で降りたし、何より視覚障害やからどうこう言われんかったのは初めてかも。
引用元:X(Twitter)
本日二度目の内覧へ。
本当にアパマンの兄ちゃん親身でありがたい。
引用元:X(Twitter)
また、来店予約時にスタッフを無料で指名できるのも特徴。女性の方なら同じく女性スタッフにお願いしたり、初めてのお部屋探しならベテランスタッフに頼んだりと、自分の希望にあわせて選べるので安心感があります。
仲介手数料1%分のPontaポイントを貯められるので、ポイ活をしている人にもおすすめです。
対応エリア | 全国 |
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店舗数 | 約1,100店舗 | 仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
良い点 | Tポイントを貯められる 店舗数・物件数ともに賃貸業界ではトップクラス 来店予約時に担当者を指名できる 無料Wi-Fiがついている物件がある |
URL | 公式サイトアパマンショップ |
2シャーメゾン
「シャーメゾンお部屋探しサイト」は、大手住宅メーカーの「積水ハウス株式会社」が運営しています。
シャーメゾンのお部屋は、1つ1つの設備にこだわっているのが特徴。
震度7相当の地震に耐える頑丈な構造をしていたり、オートロックや警備システムを強化していたりと、安心して暮らせる環境が整っています。
一生シャーメゾンに住むわ前のおうち大東建託で、住民専用アプリが便利だったから、積水ハウスはないんかーい✋と思ってしまったけど営業所電話繋がるし親切だし何より対応速い。素晴らしい。
引用元:X(Twitter)
また、賃貸物件にも拘わらずおしゃれなラウンジがある物件もあり、友人が遊びに来た時も自慢できるでしょう。
ただし設備や機能が充実している分、初期費用や家賃が高い物件が多め。また住み心地の良さから、なかなか空き室がでないことも。空き室がでるまで気長に待てる場合は、公式サイトの空室お知らせメールに登録すると、いち早くメールで知らせてくれる機能があります。シャーメゾンでもこのマンションに住みたい!と場所が決まっている方は公式サイトに登録することをおすすめします。
対応エリア | 全国 |
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物件数 | 50万件以上 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
良い点 | 大手住宅メーカーの「積水ハウス株式会社」が運営 設備や機能が充実している オシャレなラウンジがある 防音対策がしっかりした物件が多い |
URL | 公式サイトシャーメゾン |
不動産屋にも種類がある
1賃貸専門の不動産屋
「賃貸専門」の不動産屋は、「エイブル」や「ミニミニ」など大手不動産会社に多いです。インターネットでの募集を積極的に行っており、豊富な取り扱い物件の中から理想のものを探せるでしょう。
大手不動産会社ならではの安心感もありますが、フランチャイズ店も多く、接客サービスは店舗によって違いが出てくる場合も。とくに「センチュリー21」や「アパマンショップ」はほとんどがフランチャイズ店になっています。
2地域密着型の不動産屋
親子代々で営業しているような「地域密着型」の不動産屋は、地主や大家さんとの繋がりの深さが強みです。入居日や家賃などの交渉にも応じてもらいやすいでしょう。
大手の不動産会社と比べるとインターネットでの募集は行っていない場合が多く、運が良ければ掘り出し物件に出会える可能性も高いです。地元で長年営業している分、そのエリアの情報にも詳しいので、ある程度住みたいエリアが決まっている人にもおすすめです。
3売買専門の不動産屋
不動産会社には、売買物件をメインに扱っているところもあります。
代表的な不動産会社では、「三井不動産レジデンシャル」や「住友不動産住宅販売」などが該当します。店舗やタイミングによっては賃貸物件を扱っている場合もありますが、賃貸をメインにした会社と比べると情報量は少ないので注意しましょう。
また、まれに過去に売買した物件を賃貸物件として貸し出すこともあります。とくに2LDKや3LDK以上で多いため、ファミリー用の物件を探している方はチェックしてみるのもおすすめです。
4投資物件専門の不動産屋
自分が住むのではなく、他の人に貸し出すための物件を紹介する「投資物件専門」の不動産屋もあります。自分がお部屋を探している立場だとなかなか巡り会えませんが、不動産投資に興味のある方は、こうした投資物件専門の不動産会社を尋ねてみてください。
ただし、なかには投資物件と並行して、通常の賃貸物件を取り扱っている場合もあります。
複数の不動産屋に行こう
街にはたくさんの不動産会社がありますが、店によって雰囲気や接客内容は異なります。最初から1つの店舗に絞る必要はないので、ぜひ複数の不動産会社を周って違いを比較してみましょう。
紹介したポイントも参考にしながら、自分に合った不動産会社を見つけてくださいね!