新生活に向けたお部屋選びは失敗したくないですよね。しかし、「実際どんなことに気をつけて選べばいいの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
希望条件にあった部屋を探すのも大切ですが、避けるべきポイントを押さえて探すとより効率よく物件を絞り込めます。今回は物件自体の特徴や立地面から、選ばない方がいい賃貸物件のポイントを項目別に解説します。
目次
選ばないほうがいいマンションの民度
ゴミ置き場が汚い
住みやすい場所は、住んでいる住人のモラルに左右される部分もあります。治安がよいエリアに住んでも隣人トラブルが起きては意味がありません。
物件を見学する際は部屋だけでなくゴミ捨て場も見せてもらいましょう。回収日でもないのにゴミが置いてある場合はモラルの低い住人が暮らしている可能性があります。
またカラスに荒らされてゴミが散乱している場合、管理会社の対応がずさんなケースも考えられます。
エントランスに注意書きがある
エントランスにある掲示板に注意書きの貼り紙がないかもチェックポイントです。注意書きの内容によっては入居者の質や建物の構造に問題があることが分かります。
これは以前、私が住んでいたマンションに配布されたお知らせです。
この1枚だけで、エレベーターでおしっこをするモラルが欠如している人がいること、9時以降に楽器を弾く非常識な人がいること、ドアの開け閉めだけで音が漏れる壁薄物件であることがわかります。
間取りが広い割に家賃がリーズナブルな物件でしたが、家賃が安い物件は「ワケあり」や「ぶっ飛んだ行動を起こす人」の割合が多く女性が一人で住むには注意が必要です。
ベランダにゴミを放置している
ベランダにゴミを放置している住人がいる場合も民度は期待できません。また生ゴミの異臭でゴキブリやハエが発生しやすくなります。
どれだけ部屋を綺麗に保っていてもゴキブリやハエが湧いてくるリスクがあるので、部屋の設備が充実していても別の物件を検討する方が良いでしょう。
選ばない方がいい部屋
家賃がやたらに安い
周辺の物件と比較して家賃が安すぎる物件は避けた方が無難。設備に問題がある場合や、事故物件の可能性があります。
そもそも、家賃はエリアによって相場が決められています。安い物件を見つけるとつい飛びつきたくなってしまいますが、なぜ安いのかを必ず確認するようにしましょう。
事故物件か知りたい場合は「大島てる」でチェックすることができます。
公式サイト大島てるで事故物件をチェックする
木造の部屋
木造の部屋は防音性が低く、隣の部屋のテレビや電話の音が聞こえてしまいます。友人が遊びに来た際に話し声が近隣に筒抜けになってしまう可能性もあり、プライバシーの面でもおすすめしません。
見た目が綺麗でも木造の場合もあるので、部屋探しの際は物件情報の「構造」欄を要チェック。防音性にこだわるなら「RC造」や「SRC造」の物件を選びましょう。
壁が薄い
「RC造」や「SRC造」の部屋でも、壁が薄いと隣の部屋の生活音が漏れてきてしまいます。
内見時には隣の部屋のドアとの距離が近くないかチェックしておきましょう。不動産会社のスタッフに外の通路を歩いてもらって、音の聞こえ方を確認してみるのもおすすめです。
築年数が古い
築年数30年以上などの古い物件は、地震や台風などの災害時に不安が見られます。その分家賃は安い傾向にありますが、見た目もボロボロの物件ではせっかくの1人暮らしもテンションが下がってしまうでしょう。
予算を抑えるとしても、築15年~築20年ぐらいで探すのがおすすめです。
日当たりが悪い
日当たりは部屋の明るさや、洗濯物の乾きやすさに関わる重要なポイント。南向きの物件でも、周辺に高い建物があり全く光が入らないケースも存在します。
室内の窓をすべて開けて、窓からの眺めや、日当たり、風通しを確認しましょう。向かいに大きなビルやマンションが建っていたら、時間帯によっては日当たりが悪くなる可能性を考慮しておきます。
また建物の窓が同じ高さであれば、室内の様子が丸見えになるという不安からカーテンを閉めた生活を余儀なくされてしまうことも。
半地下や1階
低層階は不審者が侵入しやすく、特に女性の1人暮らしには不安が見られます。場所によっては道から部屋の中から見えてしまう場合もあり、プライバシーの面からも避けた方がいいでしょう。
また、大雨が降った際に浸水のリスクが高いのも低層階です。安心して暮らすためにも、なるべく2階以上の部屋を選びましょう。
狭すぎる間取り
家賃を抑えるために狭い部屋に住むと、荷物を置くだけでいっぱいになってしまいます。物に囲まれて窮屈に暮らすのは、いくら自宅でもリラックスして過ごせません。
1人暮らしなら最低でも専有面積25㎡が目安。人によって広いか狭いかは判断が分かれるので、内見時に荷物を置いた状態を想像しながら確認しましょう。
変わった形の間取り
三角形や台形などの間取りは、実際の面積は広くても狭く感じてしまいがち。家具を置く場所も限られてしまい、生活導線が上手く確保できない可能性もあります。
一風変わった間取りの部屋は、デザイナーズ物件やリノベーション物件に多いです。一見おしゃれな雰囲気に気分も上がってしまいますが、実際の生活風景をイメージしながら住みやすいかを冷静に判断しましょう。
収納が少ない
収納スペースが少ないと新たに棚やラックを買い足すことになり、結果としてくつろぐスペースが狭くなってしまいます。
限られたスペースに衣服を無理やり押し込むと、いざ着ようとした時にしわだらけになっている場合も。人によって荷物の量は異なるので、内見時に収納スペースが足りているかチェックしましょう。
部屋の傾きやゆがみ
ドア・ふすま、窓や網戸などを開閉し、ギシギシ音をたてたり、スムーズに開け閉めができないなど、たてつけの悪さを感じたら要注意。
老朽化によって物件に傾きやゆがみが生じている可能性があります。また多少のたてつけの悪さは気にならないという人でも網戸のたてつけは必ずチェックしましょう。
網戸に隙間ができていると、夏場の夜は蛍光灯の光に誘われて虫が侵入してきます。結果、窓を閉めてクーラーを使い続けることになり、電気代が高くついてしまうことも。
靴箱が小さい
女性の方は靴箱の高さもチェックするのがおすすめです。
高さがないとブーツやハイヒールを収納できず、箱にしまって収納するしかありません。すぐ履けるように玄関に出しっぱなしにしておくと、来客があった際に玄関が汚く見えてしまいます。
電波が悪い
周りに高い建物があると電波が入りにくい可能性があります。リモートワークも増える中、仕事の電話が繋がらないとトラブルが起きてしまうかもしれません。
内見時には携帯で電波がきちんと入るかもチェックしましょう。
コンセントが少ない
コンセントが少ないと置ける家電の数が限られてしまいます。
延長コードを使う方法もありますが、見映えが悪くなるうえに歩く際に邪魔になる場合も。特に、炊飯器や冷蔵庫など多くの家電を配置するキッチンには、コンセントが最低でも4つあるとベストです。
キッチンが狭い
キッチンが狭いと自炊が億劫になり、つい外食やコンビニ弁当に頼ってしまいがちになります。1人暮らしで生活費を抑えたい方は、キッチンの広さも重視して選びましょう。
まな板を置くスペースがない場合や、コンロが1つしかない場合は不便に感じやすいので避けた方が無難です。
玄関のドアが狭い
玄関のドアが狭いとソファや冷蔵庫などの大型家具が通らず、引っ越し時に苦労します。内見時にはメジャーを持参し、ドアのサイズを測っておきましょう。
共用スペースが汚い
共有スペースにゴミが散乱している物件や、私物が大量に置かれている物件は避けましょう。マナーの悪い住人がいる可能性が高いほか、管理状態もあまり良くないと考えられます。
内見時は室内だけでなく、廊下や郵便ポスト、駐車場などの様子もチェックしておきましょう。
郵便受けが小さい、隙間が広すぎる
郵便受けが小さいと郵便物が入りきらずに飛び出してしまい、他人から抜き取りやすい状態になります。
また、手を差し込めるほど隙間が広い場合も要注意。郵便物から氏名や電話番号などの個人情報を盗まれる可能性があります。
選ばない方がいい周辺環境
線路や大通り沿いにある
線路や大通り沿いにある物件は、騒音や排気ガスが気になります。
夜間も交通量が多い通りだと、車が通るたびに音や振動が気になり睡眠に影響が出てしまいます。「電車なら夜遅くに走らないから大丈夫」と思いがちですが、深夜に貨物列車が通る場合もあるので避けましょう。
近くに飲食店やコンビニがある
遅くまで営業している飲食店が近くにあると、夜の騒音に悩まされる可能性が高いです。酔っ払い客同士のトラブルに巻き込まれる可能性もあり、治安の面からも避けた方がいいでしょう。
マンションの1階が飲食店の物件は、音に加えて匂いも気になりやすいです。24時間営業のコンビニがある場合も、夜中に人だかりができるケースが多いので注意しましょう。
24時間稼働の施設が近い
救急病院や消防署、警察署は24時間稼働しており、夜中にサイレンが鳴り響いてストレスに感じる可能性があります。近くにあると万が一の時に安心感がありますが、なるべく避けた方がいいでしょう。
小学校や保育園が近くにある
夜勤で日中は寝ていることが多い方は、小学校や保育園が近くにある場所は避けた方が無難。朝7時~9時頃になると子どもの声でにぎやかになり、睡眠不足に繋がってしまいます。
一方、学校が近くにあるエリアはパトロールが徹底しているが嬉しいポイント。安全面を重視したい人におすすめです。
徒歩圏内にスーパーがない
食材や日用品を買えるスーパーが近くにないと生活が不便になります。買い物が面倒になって外食に頼ってしまい、生活費がかさむ可能性も。近隣にスーパーがあるかは必ずチェックしておきましょう。
また、営業時間や品ぞろえ、買いやすい価格かもあわせて確認するのがおすすめです。
坂道が多い
周辺に坂道が多いエリアも要注意。重たい荷物を持っている時や、仕事で疲れて買ってくる時にストレスに感じます。
自転車をよく使う方も、坂道が多いと走りにくいので避けた方がいいでしょう。
【豆知識】ネットで探せない優良物件を探すコツ
スーモやHOME’Sにはない未公開物件を探すなら「iettyのアプリ」が便利です。
不動産屋だけが見れるデータベース(レインズ)からAIがお部屋を紹介してくれます。
仲介手数料(家賃の1ヶ月分)が半額なので、初期費用を抑えたい人にもおすすめです。
iettyの特徴
- 仲介手数料が半額
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※レインズとは、国土交通大臣から指定を受けた、不動産流通機構が運営している情報共有システムのこと。全国の不動産業者が加入している。宅建業の届出をしている不動産会社しか利用できず一般公開はされていない。
選ばないほうがいい立地
近くに川がある
近くに川がある物件は虫が発生しやすいです。また、大型の台風が来ると川が氾濫し、浸水が起きるリスクもあります。
もし川の近くに住む場合は、市町村が発表しているハザードマップを日頃からよく確認しておきましょう。
東京都建設局洪水ハザードマップをチェックする
地震の危険度が高い
国内に住んでいる限り地震は避けられません。万が一大きな地震が来た際に、建物の倒壊や火災のリスクがあるエリアは住まない方がいいでしょう。
東京都では5年に1度「地震に関する地域危険度測定調査」が行われており、調査結果は東京都都市整備局のサイトから確認できます。自分が住みたい街を検索し、危険度が高くないかを事前にチェックしておきましょう。
賃貸物件の不満第1位は住人の生活音
賃貸物件の中でも、もっとも入居後に頭を悩ませるのが「壁の薄さ」による騒音トラブルです。
賃貸住宅で不満なことは?
- 足音や声が響く(27.5%)
- 断熱効果が弱く夏は暑く冬は寒い(24.8%)
- 風通しが悪くカビやすい(23.6%)
- 壁が薄く隣室や外の音がうるさい(23.1%)
出典元:LIXIL住宅研究所「賃貸住宅の不満に関する調査報告」
LIXIL住宅研究所が賃貸物件に住む約570人を対象にアンケートを実施したところ不満の第1位が「上階の足音や声が響く」となりました。
隣人が大声で騒いでいれば管理会社にクレームをいうことはできますが、壁が薄い物件では普通に暮らしているだけの生活音でも丸聞こえになります。
テレビの音、電話で話している声、ドアの開閉、歩き回るなどの生活音に関するクレームは解決方法がなく大抵は注意書きの貼り紙を1枚貼って終わりです。
住んだ後に後悔しないためにも内見時に音のチェックは必須です。
壁や床の遮音性を確認するため、部屋が二つある場合は隣の部屋に行って不動産屋の担当者と壁越しで会話し、どれほど声が聞こえるのかチェックしましょう。
ワンルームの場合は、室内の音が不自然に反響しないか、不動産屋の担当者と話しながら、室内での声の反響に耳を澄ませてみてください。
音が不自然に反響する部屋は音が吸収されていないため、遮音性が低く隣の生活音すらも聞こえてしまう可能性が高いです。
治安・周辺環境が悪い物件を見極めよう
「徒歩5分圏内に大型の商業施設や仕事帰りに寄れるスポーツジムがあったら便利」物件を探す際、「便利な周辺施設があるかどうか」を判断材料にする人も多いでしょう。
しかし便利な施設ばかりに気を取られがちですが、“近くにあったら困る施設”も見落としてはなりません。
嫌な施設の代表格はこれだ!
代表的なのはキャバクラや風俗店など。その店の前を通るたびにキャッチのお兄さんに、しつこく勧誘を受けるような事態は避けたいものです。
ほかにも工場やゴミ焼却場などの悪臭や騒音が懸念される施設、火葬場・墓場などの心理的に避けたい施設、そしてパチンコ店やラブホテル、風俗店など品位を下げる施設などが挙げられます。
特にパチンコ店やラブホテル、風俗店は不特定多数の人が出入りするので要注意。
事前に調べれば簡単に避けられる問題ですが、意外と見落としがちな人が多く、住んだ後に気づいたといった事例も少なくありません。
僕自身、はじめて一人暮らしした際、周辺環境のチェックが甘かったせいで、騒音や夜中に来る謎のピンポンにとても苦しみました。
また住み始めてから、品位を下げる施設が建てられてしまうこともあります。
そうなった場合、周辺住民による建設の反対運動、退去運動が起きることもありますが、賃貸組は面倒ごとに巻き込まれる前にさっさと引っ越してしまうのも、一つの手段です。
住んでる場所の近くにあったら嫌な施設まとめ
- 工場やゴミ焼却場などの悪臭や騒音が懸念される施設
- 火葬場・墓場などの心理的に避けたい施設
- パチンコ店やラブホテル、風俗店など品位を下げる施設
【豆知識】人気エリアに3万円台から住むコツ
一人暮らしで治安の良い場所に住むなら「クロスワンルーム」がおすすめです。
三軒茶屋や中目黒など治安の良い人気エリアに家具家電付きで、家賃も3.8万円台から借りれます。
全物件にスマートロックも導入しており、玄関の鍵の施解錠をスマートフォンで操作・管理できます。鍵自体が存在しないため複製やピッキングもできません。セキュリティ対策がしっかりしているのも大きな魅力です。
シェアハウスも借りれますが、個人的には気を使わないワンルームがおすすめです。
なにがNGかを事前に決めよう
物件の近くにラブホテルやキャバクラなど品位を下げる施設があれば、事前に説明をしてくれる良心的な不動産屋もあります。
ただし問題なのは「どこまでが嫌悪施設なのか」ということ。
嫌悪施設の説明について明確な基準がなく、説明する側の主観に委ねられてしまうことが、ほとんどです。
嫌悪施設は人によって違ってくる
嫌悪施設が人によって違ってくるのも注意したいところ。
たとえば小さな子どもがいる家族が住むのであれば、近くに保育園があることを歓迎するかもしれません。
しかし一人暮らしにとっては保育園は不要な施設であり、場合によっては園児の騒ぎ声を苦痛と感じる場合もあります。
施設からの距離も同様で、目の前に墓地がある物件ならば説明されるでしょうが、10~50mほど離れた物件では「説明の必要はない」と判断される場合もあります。
とはいえ駅までのルートに墓地があれば、夜は通らなければなりませんし、そこを通ることを怖がる人もいるでしょう。そうなった場合は立派な嫌悪施設になります。
意外なところで公園も嫌悪施設に
意外なところで公園にも注意です。夜間に閉鎖される公園もありますが、夜でも出入りできる公園はガラの悪いお兄さんたちの溜まり場になったり、深夜に騒いだりするケースが考えられます。
また緑が多い公園では夏場に虫が発生しやすく、換気をしようと窓を開けた際、網戸を閉めていても大量の小さな虫が侵入してくる場合もあります。
ほかにも飲み屋街の近くならば、マンションの前に嘔吐されたり、酔った者同士のケンカが起きたりなど、トラブルが起きやすい施設はさまざまです。
こうした被害にあわないためにも、事前に“自分にとって何が嫌と思う施設なのか”を明確にしておくことが必要です。
不動産屋に相談する際
「飲み屋街がある物件はNG」
「学校の近くは、うるさいので避けたい」
など具体的なNG項目を伝え、条件に合う物件をピックアップしてもらいましょう。
こんな施設は要注意!
- 環境への影響
下水処理場、自衛隊などの施設 - 風紀・治安の悪化
風俗店・ラブホテル・パチンコ店・刑務所 - 騒音・臭気
工場・ごみ処理場・線路・空港などの交通機関 - 精神的不安
墓地・火葬場・精神科病院、宗教の施設など - 人によっては嫌悪する施設
幼稚園・小学校(子どもの声がうるさい、子どもが嫌い、ドライバーにとっては交通事故の心配など)
公園・川(夏場の虫の被害、若者のたまり場になりやすいなど)
人にって基準は異なるとはいえ、風俗店は大半の人にとっては嫌悪施設の代表格。駅ちかの物件は便利な反面、人が嫌がる施設も集まりやすいので注意が必要です。
火災が起きやすい物件の見分け方
残念なことに、現代の日本で出火原因の第1位は放火です。
出典元:東京消防庁
放火の動機は「嫌いな奴が住んでたから」など怨恨がある一方で「ただむしゃくしゃしてやった」「燃えがるところを見たかった」など無関係の住宅が憂さ晴らしで狙われることも多くあります。
火災はすべてを奪い去る凶悪犯罪です。住宅や財産はもちろんのこと、火の勢いが強ければ人の命が奪われるケースも珍しくありません。
放火魔は、まったく面識のない無関係の住人宅に火をつけたりしますが、実は無差別に行っているわけではありません。火をつけるために人目に付きにくく“燃やしやすい場所”を選んで犯行に及びます。 つまり放火されやすい物件の近くには必ず不用心な燃えやすい物が存在しているのです。
放火魔が好む物件は、これだ!
共同スペース
共同住宅で圧倒的に放火されやすいのは、なんといっても「共同スペース」です。
とくに住んでいる住人以外でも簡単に侵入可能なエントランスや廊下は要注意。ドアの前に古新聞や古雑誌などがポンと置いてあるだけでも恰好のターゲットになります。また最近ではポストに溜まったチラシや新聞への放火も増えてきています。
特に東京は折りこみチラシの量も多く、煩わしく感じる人も多いでしょう。チラシを部屋に持ち帰らず、その場にポイ捨てする住人もいるため、ポスト受けの近くに「不要なチラシはこちらへ」と書かれたダンボールを用意しているマンションもあります。
その場にポイ捨てさせない管理会社の配慮かもしれませんが、結果的にこれも放火魔の餌食となる事例も多く報告されています。
ゴミ捨て場
可燃ゴミへの放火も多いため、ゴミ捨て場の環境も重要です。屋内に専用のゴミ捨て場スペースがある物件は誰でも出入りできるわけではないので危険性も低いですが、道路脇にゴミ捨て場がある物件は注意が必要です。
放火の多い時間帯は「日没後から深夜にかけて」であり、誰でも通れる道路脇にゴミを捨てる物件は被害にあう可能性が高くなります。
自転車やバイク
あまり知られていませんが駐輪場に置かれた自転車やバイクも放火のターゲットになりやすく自転車関連の放火も目立っています。防炎製品ではないバイク・自転車のボディカバーや、カゴの中に可燃ゴミを入れて放置している自転車は狙われやすく、建物へと燃え移る可能性も高くなります。
不動産屋に確認すべき項目4選
前入居者の入居期間、退去理由
前の入居者が長く住んでいたのなら、住み心地の良い物件だと考えられるでしょう。加えて退去理由が「転勤」「進学」などの相応のものであれば安心です。
一方、一般的な契約期間である2年に満たない場合は、何らかの住みにくい理由があるのかもしれません。退去理由や入居期間を不動産会社に尋ねてみて、正確に教えてくれない場合も要注意です。
空き室期間
空き室になってからどれくらい経っているかも聞いてみるとベスト。空き室期間が短いほど、人気の高い物件だと判断できます。
一方、空き室期間が長いなら住みづらい理由があると考えた方がいいでしょう。ただし、「駅から遠いけれど在宅勤務が中心だから気にならない」など、人気がない理由が自分の納得するものであれば問題ありません。入居者が見つかりづらい分、値下げ交渉に応じてもらえるチャンスでもあります。
どんな人が住んでいるか
他の入居者が分かれば、どんな人にとって住みやすい物件かが判断できます。個人情報のため細かくは教えてもらえませんが、「学生が多い」「家族連れが多い」程度であれば話してもらえるので聞いてみてください。
トラブルやクレームが発生していないか
トラブルやクレームが発生している場合は、マナーの悪い住人がいたり、自身が巻き込まれたりするリスクがあります。
不動産会社に聞く以外に、物件エントランスや近隣エリアに設置されている掲示板をチェックしてみるのもおすすめ。「騒音によるクレームが来ています」「不審者注意」などの具体的な張り紙があるなら要注意です。
選ばない方がいい賃貸物件の見分け方まとめ
選ばない方がいい賃貸物件の見分け方をいくつか紹介しました。
私たちがネット上などで目にする物件情報に、物件のデメリットはほぼ書かれていません。住んでから後悔しないよう、内見時に自分でチェックしたり、不動産会社から情報を得たりして判断するのが重要です。
住みやすい部屋を選んで、快適な新生活をスタートさせてください。