仕事もしており連帯保証人になってくれる人もいるのに、入居審査を受けたら落ちた・・・。担当者に落ちた理由を聞いてもいまいち歯切れが悪く原因が分からない。そんな経験をしたあなたに審査落ちする人の特徴と審査に受かるコツを解説します。
目次
審査に落ちる人の特徴
1過去に家賃を滞納したことがある
過去に保証会社を利用して入居し、家賃を滞納し保証会社に立て替えてもらった場合、団体全国賃貸保証業協会(LICC)に滞納したデータが5年間保管されます。
審査する際、LICCで過去の滞納を参照された場合、審査を通すのが難しくなります。
2収入が不安定
大家さんにとって一番避けたいのは『家賃の滞納』です。入居したあとずっと家賃を滞納せずにきちんと払ってもらえるかを最も重視します。転職を繰り返している、勤続年数が短い、収入が一定ではない自営業などは会社勤めの人より審査が通りづらい傾向にあります。
入居審査に落ちやすい人
- 勤め先を数年で変えている
- アルバイトや派遣など収入が不安定
- 定職についていない無職の人
- 新社会人だけど、まだ働いていない
- 収入が一定ではない自営の人
部屋を借りる際は、しっかり定職についていることが大前提ですが、まだ学生だけど部屋を借りたいという人もいるでしょう。そうゆう人は親に保証人をお願いしましょう。親が定職について年収などが安定していれば、本人がまだ働いていなくても借りれるパターンが多いです。
また会社に属さず個人事業主などでお金を稼いでいる場合、収入が安定していることを証明できる源泉徴収などを見せると審査が通りやすくなります。会社勤めしていなくても、お金をしっかり稼いでいるという印象を与えることがポイントです。
3ライバルが多い物件
みんなが入居したいと思う条件の良い物件には複数の申込がある場合があります。複数の申し込みがあった場合は、その中でも収入が安定していて年収の高い人が優先的に受かります。特に1~3月は普段以上にスピード勝負になり、よい物件はライバルも多くなるので、落ち着いてじっくり部屋探しをしたい人は引越しのオフシーズンである6~8月おすすめです。1~3月に比べライバルも減りますし家賃相場も下がります。
4連帯保証人の対応が悪かった
申込書を提出した後、申込書の内容に虚偽がないか確認するため保証人や勤務先にも電話がかかってきます。保証人に電話をかけた際、連帯保証人が「保証人になるなんて聞いてない」や「やっぱりなりたくない」など否定的な態度をとると審査に落ちる可能性が高いです。ただ保証人側も突然かかってくるとびっくりするので事前に電話がかかってくることを伝えておくのがベストです。
5不動産会社側の印象が悪かった
不動産会社に行くときには、信頼感を与えるためにも、きちんとした服装を心がけ、言葉づかいにも気をつけましょう。言葉づかいが悪かったり、高圧的な態度は相手に悪い印象を与え審査に通りづらくなります。
また服装についてスーツを着ていく必要はありませんが奇抜な格好や露出が多い服もNGです。ラフでも地味でごく普通のシャツやスラックスを着ていきましょう。社会的なマナー常識があることのアピールとして、不動産会社の担当者とは敬語で会話しましょう。
6大家さん側にこだわりがある
大家さんによっては、こういった入居者が望ましいと予め条件をつけていることがあります。
大家さんがつける条件例
- 会社勤め限定
- 女性の人限定
- 転勤がない会社に勤めている人限定
など。
条件に合わなくても、オフシーズンでなかなか入居者が決まらない場合は、入居審査を受けることができますが、1~3月の繁忙期や、人気のエリアにありすぐに入居者が決まる物件は、審査しても落ちるか審査すら受け付けてもらえないことがあります。
7友達や恋人との同居は落ちやすい
二人入居の審査は、一人入居と比べて審査が厳しくなります。恋人や友人同士に部屋を貸した場合、仲が悪くなればすぐに同棲を解消し退去するリスクがあるからです。
また退去はしなくても一人では負担のかかる家賃額であった場合、家賃の支払いを滞納される可能性があります。
すぐに退去されたり家賃を滞納したりなどのリスクを嫌がる大家も多く、会社勤めで収入が安定していても審査に落ちるケースがあります。
一方で結婚や婚約をしていれば、簡単に別れる可能性も低いと判断され審査も通りやすくなります。
8年収と家賃が見合っていない
年収の審査基準については「月収の30%以下に家賃が収まる」かどうかがポイントになります。下記の表の目安に達していない場合は家賃を払い続けるのが難しいと判断され入居審査に落ちる可能性があります。
手取りから見る家賃の例 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
15万 | 4.5万 | 25万 | 7.5万 |
16万 | 4.8万 | 26万 | 7.8万 |
17万 | 5.1万 | 27万 | 8.1万 |
18万 | 5.4万 | 28万 | 8.4万 |
19万 | 5.7万 | 29万 | 8.7万 |
20万 | 6.0万 | 30万 | 9.0万 |
21万 | 6.3万 | 31万 | 9.3万 |
22万 | 6.6万 | 32万 | 9.6万 |
23万 | 6.9万 | 33万 | 9.9万 |
24万 | 7.2万 | 34万 | 10.2万 |
年収÷12ヶ月×0.3で計算
原則として月収ではなく年収を審査するので、家賃が月収の30%を超えていたとしても、ボーナスを含む年収が目安のラインに達していれば通ることもあります。
審査に受かる3つのコツ
1年収にあった部屋を選ぶ
入居審査を受けるときにもっとも重要なのが年収にあった部屋を選ぶことです。年収に見合わない物件は審査が通らないことがほとんどです。設備が整っている、立地がよいなどの物件は家賃相場も高い傾向にありますが「家賃が高い=よい部屋」とは限りません。
生活スタイルや暮らし方のこだわりは、人それぞれ。条件の悪さは、家賃を下げてくれるありがたいポイントと考えることもできます。
せまい部屋でも収納が充実していれば広く使うことができますし、駅から離れた部屋は駅周辺より静かに暮らせます。自分の条件と優先順位を思い出し、家賃とのバランスを考えながら上手に部屋を選びましょう。
【豆知識】家賃10万で1LDKに住むコツ
子どものいる家庭や、転勤の可能性が低く引っ越しをあまり考えていない方には、持ち家の購入もおすすめです。
例えば月額10万円の支払いで3850万(金利0.5%の場合)の物件を購入することができます。
コストを抑えたい場合には「リノベ不動産」が便利です。
リノベ不動産が実際に手掛けた物件
中古物件を自分好みに改修し、費用を抑えつつ理想の住まいを手に入れることができます。
2審査のゆるい保証会社を選ぶ
保証会社は大きく分けると「信販系」「LICC」「LGO」「独立系など」の4種類に分けられます。「信販系」が最も審査が厳しく「独立系」は、もっとも審査が通りやすくなっています。
もっとも審査が厳しいのは信販系
入居審査をする時に信販系の情報を参照して審査をしていている保証会社。チェックされる項目も多く最も審査が厳しい会社です。
信販系がチェックする項目
- 携帯電話の分割払い滞納
- 犯罪・逮捕歴
- 国民健康保険料の未納
- 反社会的勢力該当
- クレジットカードの滞納
- 奨学金の滞納
- 住民税、所得税の滞納
- 公共料金の滞納
過去・現在に上記の履歴がある場合は入居審査に落ちる可能性が高いです。
もっとも審査がゆるいのは独立系
独自の基準で審査をする保証会社です。独自での情報はデータとして残っていますが、他の保証会社の情報は参照しません。他の保証会社でトラブルを起こしていても、独立系の保証会社で初めて審査をするのであれば過去のトラブルは把握されず審査はほぼ通ります。
どの保証会社を利用するかは大家が決めており自分では選択はできませんが不動産屋に「独立系の保証会社で探してます」と伝えれば、独立系の保証会社のお部屋を探してくれます。
3保証人不要の部屋を探す
賃貸物件を借りる際、保証人が求められます。大抵は血縁関係がある人に頼むことがほとんどですが、親が既に他界している人や親族と関係性がない人など保証人になってくれる人がいないケースがあります。
そういった場合は、あらかじめ不動産屋に「保証人不要の部屋を探しています」と伝えましょう。
預かり金を要求する不動産屋は要注意!
審査に受かることも重要ですが、審査に受かったあとの契約手続きも注意が必要です。
素敵な物件の審査が通り契約したいと伝えた場合、不動産屋によっては、申込保証金や預り金という名目で、申込時にお金を請求される場合があります。不動産屋からすれば、部屋を借りてくれるかもしれないお客さんを逃がしたくはありません。
しかし、契約締結以前に、お金を請求することは、違法とされる場合もあり、実際に預り金を巡り、訴訟問題となるケースも起きています。「預り金」を要求された場合は、契約をするしないに関わらず必ず返還されることを確認しましょう。また返還に関する事項が明記された「預かり証」を、受け取ることを忘れてはなりません。