家賃は生活費の中でも大きな割合を占めるもの。交渉して少しでも賃料を安くできるなら実践してみたいですよね。
家賃交渉は入居時に行うものと思いがちですが、実際は入居後でも交渉できます。本記事では、賃貸物件の更新時に家賃を下げる交渉術を紹介します。
目次
家賃を下げる交渉術10選
入居後の家賃交渉は「契約更新時」に
入居後に家賃交渉をするなら契約更新のタイミングがベストです。
入居者が家賃をいくら払うのかは、入居時に交わした契約で定められています。そのため、契約更新以外の時期に伝えても「次の更新まで待って欲しい」と断られてしまう場合が多いでしょう。更新時期までに説得材料を集めておき、いざ更新のタイミングが来たら値下げ交渉に挑んでみてください。
契約更新時以外に、もし大家さんや物件の管理会社が変わる機会があれば交渉のチャンス。入居者と連絡をとる機会が増えるので、タイミングを見計らって交渉してみるのもおすすめです。
閑散期の交渉がおすすめ
契約更新のタイミングが賃貸業界の閑散期なら、交渉に応じてもらえる可能性も高まります。
春から新生活を迎える人が引っ越す1~3月頃、下半期に向けての転勤が増える9~10月頃は、大家さんや不動産会社も大忙し。交渉に構っている暇がないのはもちろん、人の出入りが激しいので「値下げをするぐらいなら退去してもらって、新しい人に住んでもらった方がいい」と考えられてしまう可能性もあります。一方、閑散期なら大家さんや不動産会社も時間に余裕があるので、きちんと話を聞いてもらえるでしょう。
本来は契約更新時の家賃交渉がベストですが、必ずしも更新時に行わなくてはいけないわけではありません。もし契約更新が繁忙期に重なるなら、あえてタイミングをずらして交渉してみるのもアリです。
空き室が多ければ交渉が通りやすい
値下げ交渉が通りやすいか否かは、物件の空き室状況からもある程度判断できます。もし直近で空き室が増えていれば、満室時よりも家賃交渉が通りやすいと言えるでしょう。
空き室があることは、大家さんの家賃収入が空き室分減っていることを意味します。契約更新時に値下げ交渉をすれば、大家さんによっては「これ以上空き室が増えては困る」と考え、交渉に応じてもらえる可能性が高いでしょう。値下げをした分長く住んでもらえるなら、大家さんにとってもありがたいものです。
家賃交渉をするか迷っている場合は、同じ建物内の空き室状況もチェックしてみましょう。
金額は無理のない範囲で
いくら家賃交渉をすると言っても、数万円単位の大幅な値引きには応じてもらえません。家賃交渉は無理のない範囲で行うのが重要なポイントです。
家賃は大家さんにとって大事な収入源のひとつ。もし1部屋の賃料を2万円下げれば、1年で24万円も収入が減ってしまいます。家賃の変動は大家さんの生活に関わることを、しっかりと理解しておきましょう。
また、家賃は「積算法」や「賃貸事例比較法」によって適した金額が設定されています。値下げを交渉する際は「ただ安くして欲しいから」ではなく、「なぜ今の金額ではダメなのか?」をきちんと説明しましょう。
エリアの相場を調べる
大家さんへの説得材料として有効なのが、エリアの相場と比較していくら高いかを提示することです。
土地の価値は、ほんの2年間でも変化するのが一般的です。契約更新が近づいたら、自分が住んでいるエリアの家賃相場を今一度調べてみましょう。調べる際は不動産のポータルサイトにアクセスし、エリアで絞って検索するのがおすすめ。もし周りの物件が8万円程度で貸し出されているのに対し、自分の住んでいる物件の賃料が9万円だったら値下げの十分な説得材料となります。
相場を知らないと、気づかないうちに高い家賃を払い続けてしまうかもしれません。損をしないためにも、エリアの相場を把握しておきましょう。
例えば同じエリア・間取りで2,000円安く貸し出されている物件があるなら、2,000円の値下げ交渉をしてみる価値はあるでしょう。もちろん、検索する中で他にいい物件が見つかれば、家賃交渉をしないで引っ越してしまうのもアリです。
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家賃交渉をする際は自分が住んでいる建物内の賃料も調べてみましょう。もし同じ物件内で自分よりも安い賃料で暮らしている人がいたり、安い家賃で部屋が募集されていたりしたら交渉の余地があります。
ただし、同じ建物でも位置によって家賃は異なるため注意が必要。例えば、上階や角部屋は他の部屋より家賃が高くなっているのが一般的です。
家賃を比較する際は自分の部屋との位置関係、設備や面積などが同じかも要チェック。同じ階・間取りで家賃が3,000円違えば、3,000円分の値下げ交渉をする理由にできます。
周辺環境の変化をチェック
他にも、賃料を下げるに値すると考えられる要素があれば説得材料にできます。
特に理由として考えられるのが、周辺環境の変化です。「近くに高い建物ができて日当たりが悪くなった」「パチンコ店などの娯楽施設ができて騒音が気になる」など、住みやすさの面で変化があった場合は家賃交渉の理由に挙げられるでしょう。
また「雨漏りが直らない」「築年数が経って物件が劣化している」など、物件自体の変化で住みづらくなっている場合も理由にできます。今までより生活が不自由になったことを伝えながら交渉してみてください。
交渉時は低姿勢で
家賃交渉時はあくまでも低姿勢で行いましょう。
家賃を下げることは大家さんの収入減になるのはもちろん、物件の価値を下げることにもつながります。そのため、大家さんとしてはなるべく家賃は下げたくないもの。「家賃を下げるのが当たり前」といったような偉そうな態度で接すると、大家さんもかえって家賃を下げたくなくなってしまいます。
大家さん側の気持ちも考えて無理のない交渉をしましょう。
マナーを守って暮らす
家賃交渉をするなら、日頃からマナーを守って暮らすことも重要です。
ルールを守ってくれなかったり、隣人とトラブルを起こしたりするような人は、大家さんも交渉に応じたいと思いません。すれ違ったら挨拶をする、家賃を滞納しないなど、ルールやマナーをしっかり守って大家さんと良好な関係を築いておきましょう。
また、長年住んでいると値下げ交渉にも応じてもらいやすくなると言われています。住んでいる期間が長い方は、交渉を検討してみてください。
不動産会社と良好な関係を築いておく
大家さんだけでなく、不動産会社の方とも良好な関係を築いておきましょう。
物件にもよりますが、多くの場合は不動産会社が間に入って交渉をしてくれます。不動産会社のスタッフを味方につけておけば、交渉が上手くいく可能性も高まるでしょう。
ルールを守って暮らすのはもちろん、不動産会社と電話でやり取りする機会があれば丁寧な言葉遣いを心がけるのがポイント。店舗に行くなら服装や身だしなみを整えて、清潔な印象を保っておきましょう。
家賃を下げる交渉術まとめ
入居中の家賃の値下げ交渉術10選はいかがでしたか。
家賃交渉は入居時にのみ行えると思いがちですが、実際は入居後でも交渉は可能です。
入居後に家賃交渉をする場合は「契約更新」のタイミングで行うのがベスト。交渉時は大家さんが納得のいく説明ができるよう、エリアの相場や周辺物件の情報をリサーチして臨みましょう。
普段から大家さんや不動産会社と良好な関係を築いておくのも重要なポイント。本記事で紹介したコツを押さえて交渉に挑んでみてくださいね。
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