「板橋区に住みたくないってホント?」
「板橋区に住みたいけど治安が心配…」
本記事は、そんな疑問を持つ方に向けて書いています。
東京の北西部に位置する「板橋区」。荒川を越えると埼玉県という場所にあり、名前は知っているものの、23区内ではややマイナーなイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
実際、東京23区のクラウドワークスでアンケートを取ってみると板橋区は「住みにくい」「住みたくない」という声もありました。
今回は板橋区がなぜ住みたくないと言われるのか、さまざまな視点からまとめました。住みやすい点や治安も実際に街を歩いて撮影してきた写真を元に解説しているので是非チェックしてください。
目次
板橋区に住みたくない理由4選
実際にどのような点が「住みたくない」と思われているのか、具体的な理由と一緒に紹介します。
高齢化が進んでいる
板橋区の年代別人口を見ると、最も多い世代は70代以上の高齢者で、70代の人口は約10.5万人です。
およそ6人に1人が70代 と、高齢者が多く住んでいるエリアになります。
データ参照元:令和6年の世帯数・人口表|板橋区公式ホームページ
一方で、10代の人口は他の年代に比べて少なく、若年層の割合が低くなっています。
高齢者が多い地域では、地域社会の活動やイベントが主に高齢者向けになることが多く、若者向けの商業施設や娯楽施設が少なくなることがあります。
若者が求める施設やサービスが活性化せず、物足りなさを感じるかもしれません。
レジャー施設がない
板橋区は昔からの商店街があり、落ち着いた雰囲気が魅力的ですが、高齢者が多いため、大きなショッピングセンターやレジャー施設は少なめ。そのため、都会らしい華やかさに欠ける面があります。
休日に友人と遊ぶ際は新宿や池袋などに出る必要があるので、人によっては不便に感じてしまうでしょう。都会らしい、華やかな雰囲気の街に住みたい方には不向きです。
外国人が多い
板橋区の人口、約57万人のうち、3.2万人が外国人で、割合は約5.65%となっています。
およそ20人に1人が外国人であり、23区の中でも外国人の割合が比較的高い区の一つと言えます。
外国人住民が増えることで、さまざまな文化や価値観に触れられる良い面があります。
しかし一方で文化や習慣の違いから、騒音やゴミの分別、公共の場でのマナーなどに関する意識の違いが問題になることも。
とくに外国人の割合が高いのは、高島平駅と新高島平駅に広がるUR賃貸住宅の「高島平団地」です。
UR賃貸住宅の中で最大規模を誇り、1DKで家賃5万円台からと安く住めます。礼金や更新料、仲介手数料も取られません。
UR賃貸住宅は誰でも住みやすい分、外国人も多く住んでいます。
データ参照元:区全体の世帯数及び人口表|板橋区公式ホームページ
浸水リスクがある
板橋区は台風時の浸水リスクもあります。
板橋区の北側には、一級河川の荒川が流れています。ハザードマップを見ると、荒川氾濫時に三田線沿線の西高島平駅~蓮根駅周辺で5.0m以上の浸水が予測されていました。
周辺に住む場合は、万が一の場合に備えた対策が必要となります。
板橋区の住みやすい点は?
板橋区には「住みたくない」と感じる点を紹介してきましたが、その一方で、実際に住んでみると「住みやすい」と思える魅力もたくさんあります。
続いては、板橋区の「住みやすい」ポイントや、暮らしやすさを詳しくご紹介します。
交通網が充実
板橋区は東京の北西部に位置します。都内では北区、豊島区、練馬区、北側は埼玉県の和光市・戸田市と隣接しています。
都心からはやや離れていますが、交通網が充実しているため、都内のアクセスには困りません。鉄道ではJR埼京線、東武東上線、都営地下鉄三田線、東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線が通り、場所によっては「大手町駅」や「池袋駅」などのターミナル駅へ乗り換え無しで向かえます。
また、都心だけでなく埼玉県へアクセスしやすいのも魅力。東武東上線や埼京線を使えば「川越駅」や「大宮駅」へも向かえ、埼玉方面へ通勤・通学する場合も便利です。
家賃が比較的安い
板橋区 | 北区 | 練馬区 | |
---|---|---|---|
1R | 6.97万 | 7.27万 | 6.90万 |
1K | 7.74万 | 8.28万 | 7.49万 |
1DK | 9.70万 | 10.31万 | 9.33万 |
1LDK | 12.46万 | 14.45万 | 12.12万 |
データ参照元:LIFULL HOME'Sの家賃相場【令和5年調べ】
板橋区の家賃相場はワンルームで6.97万円です。隣接する都内の区では、北区は7.27万円、練馬区は6.90万円となっています。練馬区よりは若干高いものの、北区と比べると低いことが分かるでしょう。
都内の家賃相場は、基本的に都心に近づくほど高くなるもの。渋谷や新宿などの主要駅に近いと、ワンルームで10万円以上になる場合もあります。
板橋区は荒川を隔てて埼玉県と隣接しており、都心からはやや離れていることから、家賃相場が安くなっています。大学生や新社会人など、固定費を抑えて暮らしたい方にもぴったりでしょう。急行が停まらない駅や、駅から遠い物件など、条件をゆるめることで安い物件もさらに見つかりやすくなるので検討してみてください。
【豆知識】ネットで探せない優良物件を探すコツ
スーモやHOME’Sにはない未公開物件を探すなら「iettyの公式アプリ」が便利です。
不動産屋だけが見れるデータベース(レインズ)からAIがお部屋を紹介してくれます。
※レインズとは、国土交通大臣から指定を受けた、不動産流通機構が運営している情報共有システムのこと。全国の不動産業者が加入している。宅建業の届出をしている不動産会社しか利用できず一般公開はされていない。
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仲介手数料(家賃の1ヶ月分)が半額なので、初期費用を抑えたい人にもおすすめです。
下町の雰囲気を楽しめる
板橋区は古くから栄える商店街が多く、下町の雰囲気を楽しめます。
なかでも有名なのが、大山駅近くにある「ハッピーロード大山商店街」。1978年に誕生したアーケード街で、今でも連日買い物客でにぎわいを見せています。
商店街には誰でも入りやすいチェーンの飲食店や、スーパー、ドラッグストアなど、多彩なジャンルのお店がズラリ。一方で精肉店や青果店などの個人商店もあり、安い価格で食材を手に入れられます。
また、治安が良いことも板橋区の魅力として挙げられるでしょう。
治安がよい
板橋区の犯罪発生率は1%を切っており、東京23区内では6番目に低い数字です。
板橋区の犯罪発生率は0.451%。100人だと0人、1,000人だと4人がなんらかの犯罪に巻き込まれる計算です。
※犯罪認知件数÷各区の総人口×100人の犯罪発生率で比較
※犯罪件数はR4年の1年間の犯罪件数(警視庁)
板橋区は東京23区の中でもベスト10に入る治安の良さを誇ります。街の中に大きな商業施設がなく観光地というよりは生活に趣を置いた場所なので、暴行や傷害、強盗といった凶悪な犯罪が少なくファミリー層に人気のエリアとなっています。
【豆知識】人気エリアに3万円台から住むコツ
一人暮らしで治安の良い場所に住むなら「クロスワンルーム」がおすすめです。
三軒茶屋や中目黒など治安の良い人気エリアに家具家電付きで、家賃も3.8万円台から借りれます。
全物件にスマートロックも導入しており、玄関の鍵の施解錠をスマートフォンで操作・管理できます。鍵自体が存在しないため複製やピッキングもできません。セキュリティ対策がしっかりしているのも大きな魅力です。
シェアハウスも借りれますが、個人的には気を使わないワンルームがおすすめです。
自然豊かな環境がある
板橋区の地形は武蔵野台地と荒川の沖積低地によって成り立っており、自然豊かな環境を楽しめます。
緑あふれる環境を生かし、板橋区にはおよそ300もの公園があります。小さいお子さんがいる家庭なら、休日に家族で遊びに行くにも便利でしょう。
なかでも大きな公園が、浮間舟渡駅を最寄りとする「浮間公園」です。園内で釣りができるほか、野球場やテニスコートなども併設。夏は「じゃぶじゃぶ池」が開放され、気軽に水遊びも楽しめます。
上板橋駅から徒歩15分、練馬区との境目にある「城北中央公園」も人気のスポット。園内にはサクラやイチョウなどの樹木が植えられており、季節ごとに異なる景色を楽しめます。ドッグランもあるので、ペットを飼っている方が訪れるにもぴったりです。
公園だけでなく、板橋区は河川が多く流れているのも特徴。南には石神井川、北には新河岸川や荒川が流れています。
とくに石神井川は桜の名所とも言われており、近くに住んでいれば春にお花見も楽しめるでしょう。荒川でも、河川敷では散歩やちょっとした運動を楽しめます。平日の朝や、休日にリフレッシュするにもぴったりでしょう。