お部屋探しで不動産会社に行く際は、予約をしてから向かうのが一般的。ただし、「ちょっと予定が空いたから今から行きたい」「ネットで良い物件を見つけたからすぐに話を聞きたい」という場合もありますよね。
予約無しで不動産会社に行ってもデメリットが多いです。今回は予約をしないで不動産会社に行くデメリットや、予約なしでも物件を紹介してくれる不動産屋を解説します。
目次
不動産屋に予約なしで行った際のデメリット6選
待ち時間が発生する
不動産会社に予約無しで向かうと、多くの場合は待ち時間が発生してしまいます。スタッフの空き状況にもよるものの、長いと1時間近く待たされるケースもあるでしょう。
結果的に、予約をしてから向かった方が自分の時間を有効に使えます。
無駄足になる可能性がある
先述の通り、繁忙期はスタッフのスケジュールが予約ですべて埋まっている可能性があります。来店しても空いているスタッフがいないので、急な予約キャンセルなどが出ない限り対応してもらえません。
特に1~3月は飛び込みでの来店に向いていません。
1~3月は4月からの進学・就職に向けて引っ越す人が多く、スタッフの予定がすべて埋まってしまっている可能性が高いです。また、同様に人事異動で転勤者が増える9~10月も避けた方がいいでしょう。
予約した場合より時間がかかる
予約してから向かう場合と、予約無しで向かう場合とでは所要時間にも差が出てきます。
事前に電話やメールで不動産会社に予約をしている場合、大概は予約時に間取りやエリアなどの希望条件を聞かれます。不動産会社のスタッフは、予約者が来店するまでに希望条件にあったお部屋をピックアップしてくれているので、当日もスムーズにお部屋を紹介してくれるでしょう。
一方、予約無しで向かうと希望条件のヒアリングから始まるので、実際にお部屋を紹介してくれるまでに時間がかかってしまいます。
当日は内見できない可能性が高い
予約無しで向かった場合、気に入ったお部屋が見つかっても当日内見できるとは限りません。あくまで予約者優先での対応となるため、当日は現地に向かうまでの時間が確保できず、次回での案内となる可能性が高いためです。
また、日によっては管理会社や大家さんが不在で鍵を借りられない場合や、入居中の物件なら入居者の都合で内見できない場合もあります。確実に内見をしたいなら、やはり予約をしてから来店するのがベストです。
担当者を選べない
予約無しで来店した場合、基本的には空いているスタッフが対応する形になります。もし、話を聞いてもらいたいスタッフがいたとしても、スケジュールが空いていない限り担当してはもらえません。
特に、女性の方だと「女性のスタッフにお願いしたい」という場合もあるはず。担当者の希望がある場合は、事前に予約をして希望スタッフを伝えておくのがいいでしょう。
不動産会社の評判をチェックできない
事前にお店の情報を調べずに来店してしまった場合、お店の対応や雰囲気が合わずに後悔してしまうケースも考えられます。
中には入居者の希望条件を踏まえず、自分たちが契約してほしい物件を勧めてくる悪徳な不動産会社もいるので要注意。可能であれば、利用した人の口コミやホームページなどの雰囲気から、良い不動産会社かをチェックしてから来店するのがおすすめです。
また、複数の会社をチェックしておけば、お得なキャンペーンを行っているところが見つかる場合もあります。知らずに損をしてしまうことのないよう、いくつかの不動産会社の情報に目を通しておきましょう。
事前予約がおすすめな理由
ネット上の不動産屋の店舗に予約は不要ですが、アパマンやエイブルなど店舗に足を運ぶ場合は事前予約した方が確実です。続いては事前予約をするメリットを解説します。
所要時間が短く済む
事前予約をすることで、予約をしていない場合と比べて全体の所要時間を短くできます。
予約をしておけば、スタッフが空くまでの待ち時間が発生することはありません。また、予約時に希望条件のヒアリングも済んでいるため、スムーズにお部屋の紹介に進めます。
確実に内見できる
気に入ったお部屋があったとしても、大家さんや前入居者の都合で内見できない日がある場合もあります。予約時に内見したい物件がある旨を伝えておけば、不動産会社は内見不可の日を避けて時間をとってくれるので、来店日に確実に内見できます。
二度手間を防ぐためにも、見たい物件がある場合は必ず予約をしてから向かいましょう。
条件に合ったお部屋が見つかりやすい
不動産会社に来店予約をすると、大概は予約時に希望条件のヒアリングを受けます。不動産会社は予約者が来るまでに条件にあったお部屋をピックアップしておいてくれるので、当日はよりスムーズにお部屋の紹介が進むでしょう。
プロの視点からのお部屋選びで、自分では見つけられなかった良いお部屋に巡り会えるかもしれません。
何度も来店するのを防げる
予約をしておくと、不動産会社に何度も出向くのを避けられます。
予約をしていない場合、スタッフは次の予約者が来るまでの合間を縫って対応してくれます。限られた時間での対応となるため、ヒアリングやお部屋の紹介まで進めたら「内見は別日に」となってしまう可能性も高いでしょう。
一方、予約をしておけばスタッフが時間をしっかり確保してくれています。上手くいけばお部屋の紹介から内見まで1日で一気に進められ、効率よくお部屋を探せます。
事前に不動産屋に伝えておくべきこと
家賃の上限
毎月発生する家賃は、お部屋探しの条件の中でも特に重要な項目。「良いお部屋が見つかったけど予算オーバーだった」とならないよう、あらかじめ家賃の上限は伝えておきましょう。
家賃は「手取りの30%までに抑えるのが理想」と言われています。自分の収入から毎月の固定費を引いて、余裕を持って暮らせる額を選んでください。
家賃の目安 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
15万 | 4.5万 | 25万 | 7.5万 |
16万 | 4.8万 | 26万 | 7.8万 |
17万 | 5.1万 | 27万 | 8.1万 |
18万 | 5.4万 | 28万 | 8.4万 |
19万 | 5.7万 | 29万 | 8.7万 |
20万 | 6.0万 | 30万 | 9.0万 |
21万 | 6.3万 | 31万 | 9.3万 |
22万 | 6.6万 | 32万 | 9.6万 |
23万 | 6.9万 | 33万 | 9.9万 |
24万 | 7.2万 | 34万 | 10.2万 |
例えば手取り20万円であれば6万円以下の部屋を探すのがベストです。30%を超える物件は入居審査の段階で落ちる可能性が高いです。
希望エリア
どの辺りに住みたいも先に伝えておきましょう。どのエリアのお部屋に対応しているかは不動産会社ごとに異なるので、事前に伝えておけばミスマッチも防げます。
駅名や沿線のほか、「駅から徒歩〇分以内」などの詳しい条件を伝えておくと不動産会社もお部屋を探しやすくなります。職場や学校の近くに住みたい場合は、「〇駅(職場や学校の最寄り駅)まで〇分以内」のように伝えておくのもいいでしょう。
間取りや広さ
家賃やエリアとあわせて、希望の間取りや広さも伝えておきましょう。引っ越し人数を伝えておけば、不動産会社側から提案してくれる場合もあります。
ただし、「リモートワーク用に余分に部屋が欲しい」「荷物が多いから広い部屋がいい」など、広さや間取りに希望がある場合は先に伝えておくとよりスムーズです。
その他の譲れない条件
「バス・トイレ別」「2階以上」など、どうしても譲れない条件がある場合は伝えておくのが無難。せっかくスタッフがお部屋を紹介してくれても、条件が合わずに話が進まない事態を防げます。
ただし、あまり条件を絞り過ぎるとお部屋の選択肢が狭まってしまうので注意しましょう。すべての条件を満たしてくれる物件はなかなか見つからないので、ある程度条件の優先順位をつけておくのが大切です。
当日の予定
来店日に別の予定を控えている場合は、「〇時までしかいられません」と正直に伝えておきましょう。不動産会社も時間の制約にあわせて当日の流れを組んでくれます。
気になる物件
現時点で気になる物件がある場合は、先に伝えておくのがベストです。多くの場合、スタッフが空き状況を調べてくれて、内見できる場合は内見のスケジュールも組んでくれます。
また、気になるお部屋をもとにスタッフが似た条件のお部屋をピックアップしてくれるので、理想のお部屋がより見つかりやすくなるでしょう。
予約は何日前が理想?
不動産会社の予約は、平日なら来店希望日の2~3日前に入れるのがベストです。土日や祝日は予約が埋まりやすいので、1週間前頃を目安に予約するといいでしょう。また、1~3月の繁忙期はさらに余裕をもって1週間~10日前頃までに予約しておくのがおすすめです。
また、時間帯は午後の方が埋まりやすい傾向にあります。可能であれば午前中に予約する方が、担当者も時間にゆとりがあるので、ゆっくり話せる可能性が高いでしょう。
まとめ
予約無しでも不動産会社に来店することは可能です。ただし、忙しいと対応してもらえなかったり、内見が別日になる可能性があったりとデメリットも多いので注意しましょう。
スキマ時間を使って来店した方が効率良さそうに思えますが、実際はきちんと予約をして出向いた方がスムーズにお部屋を探せます。サクサクとお部屋探しを進めたいなら、ぜひ来店予約をしてから不動産会社に向かいましょう。