不動産の営業マンに対して「騙してきそう」「イマイチな物件を押し付けられそう」など、よくないイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
当記事では、不動産屋で嫌な思いをした体験談や悪い営業マンの特徴や良い営業マンの見極め方を紹介します。
目次
不動産屋で嫌な思いをした体験談まとめ
年収をすぐに聞いてきた
- 希望家賃:7万円台
- 女性
- 20代
来店してすぐに私と親の年収、勤続年数を確認され嫌な気分になりました。社会人で安定した収入もありましたが、こちらの希望条件を聞くこともなく唐突に年収を聞く接客は配慮に欠けると思います。結局、マッチする物件に出会うことなく他をあたることにしました。
見積もりで態度が急変した
- 希望家賃:7万円台
- 女性
- 20代
複数の不動産業者に同じ物件の見積もりを依頼しました。最初は丁寧に接客してくれていましたが、提示された見積もりが高かったため、1軒目でもらっていた見積もりを見せたら「あぁ、ここだけじゃなかったんですね」とあからさまに態度が悪くなりました。しかも1軒目の不動産業者の悪口を言い始めたので話を切り上げて帰りました。結局1軒目に行った店舗で部屋を契約しました。とても気分が悪かったです。
とても良い方に巡り合えたと思ったが
- 希望家賃:9万円台
- 女性
- 20代
アポ無しで行ったのですが快く受けてくれ、とても良い方に巡り会えたと思っていました。その日は話を聞くだけのつもりだけだったのですが、相手側に話をどんどん進められてしまい、内見まで行くことに。私が押しに弱いこともあり流されて見に行ったのですが、3件ほど回ってもあまりピンと来ず。言い出しにくかったものの『もう少し考えたい』と伝えたところ、イラっとした顔をされ「今決めないと他に人にとれますよ!」と急かされました。その態度に圧倒され危うく契約しかけそうになりました。
契約を一方的に破棄された
- 希望家賃:6万円台
- 女性
- 20代
上京予定で初の一人暮らし。不安と期待の中、何件か内見に行き、1番いいと思った部屋を契約しました。一安心でその日泊まるホテルに向かう途中、連絡が一本。大家さんが自分の親戚に部屋を譲ることにしたので先程の契約は破棄させていただくとのことでした。大家さんに確認もせず契約書を書かせたことに不信感が募り、結局別の不動産屋で部屋に決めました。
失礼な言葉のオンパレード
- 希望家賃:17万円台
- 男性
- 20代
1人暮らしでしたが、広い部屋に住みたかったので、3LDKの物件を紹介してほしいと来店。しかし私がまだ20代だったので支払い能力がないと見られたのか、担当の若い男性スタッフからは「家賃15万以上ですよ?大丈夫ですかー?」など、失礼な言葉のオンパレード。しかし私の職業や年収などを知ったら、態度が激変。あからさまにへりくだって、ヨイショするような態度に呆れてしまいました。正直、内見した部屋はとても気に入って契約しようか迷いました。ただ、担当者があまりにも不愉快すぎて、他の会社で部屋を探してもらうことにしました。断ったにも関わらずその後何度も連絡してきて、しつこかったです。
後から家賃が上がると言われた
- 希望家賃:8万円台
- 女性
- 20代
猫飼育可物件を探している最中に来店。内見を済まし、費用等を確認して後日に契約をする流れとなり、手付金を支払いその日は帰宅しました。後日契約の為に来店した所、初日に確認した家賃の値段より5千円程高い家賃での契約書を渡されて、条件が違うのではないかと質問したところ所、猫の場合は犬と違い家賃が割高になると言われました。初回来店時にその説明はされておらず、急に言われた事と、対応者がさも当然の様に言ってきた事に腹が立ち、手付金を回収して、近くの大手不動産屋で同じ物件を契約しなおしました。
既に埋まったと言われた
- 希望家賃:8万円台
- 女性
- 20代
気になる物件がありネットで問い合わせしたところ見学できるというので二日後にお店に行きました。しかし見学希望していた部屋は既に埋まってしまったと言われ、その日におさえておかないと契約は難しいと責めるような口調で言われ、えぇ…と困惑したまま帰宅。しかし埋まったと言われたにも関わらず、その物件はネットにはずっと掲載されており本当に埋まっていたのか今も分からないままです。
不動産屋で嫌な思いをした体験談まとめ
- 他の不動産屋で見積もった金額を見せたら不機嫌になり、見積りをだしてくれた不動産屋の悪口を言い出した
- 内見するまでは丁寧に接してくれるが、『もう少し考えたい』というとイラっとした顔をされ今日決めるよう圧をかけられた
- 申し込んだ後に「あの物件は契約できなくなりました」と連絡がきた
- 支払い能力がないと勝手に思われ失礼な態度をとられたが年収を見て態度が急変した
- 手付金を払ったあとに最初に聞いた家賃より5千円程高い金額を提示された
- 来店してすぐに親と自分の年収を聞かれた
- メールで見学できると言われたにも関わらず当日行くと既に埋まってしまったと言われた
実際、不動産屋の営業マンはノルマを抱えています。いかに少ない時間でたくさんの契約をとるかを目的にしている営業マンもおり、「お客様のために希望に近い物件を探す」ではなく「いかに効率よく契約を結ばせノルマを達成するか」を考えている人が多いのも事実です。
こんな不動産屋は行かない方がいい!ダメな不動産屋の共通点
以下に当てはまる不動産屋は、ノルマ重視の可能性があるので注意が必要です。
態度の悪い不動産屋の共通点
- 引っ越し時期が未定や2ヶ月以上先だと塩対応になる
- 人気なので早めに見た方がいいと強引に内見をさせようとする
- 店内が整理整頓されておらず清潔感がない
- 今日決めないと部屋が埋まってしまいますよとやたらと急かしてくる
- こちらの意見を聞かず希望条件と違う物件をすすめてくる
- 専門用語を連発してくる
- 他社のことを悪く言う
引っ越し時期が決まっていなかったり、良い物件があれば決めたいなど引っ越す時期を明確に言わないとあからさまに態度が変わったり、物件の紹介が適当になった場合はさっさと帰るのがベストです。
また希望条件とかけ離れた物件をいくつも見せてきたり、「人気の物件なので早く契約しないとすぐに埋まってしまいますよ!」と強引に内見や契約を勧めてくる不動産屋も、自分の営業成績を優先し接客している可能性が高いです。
僕も以前行った不動産屋で「これは人気物件なので今日決断した方がいいですよ」と、かなり強い口調で迫ってこられ困惑した経験があります。ただ希望金額よりも5千円ほど高く、結局契約はしませんでした。
良い営業マンはデメリットも答えてくれる
本当に良い不動産屋なら、まずはこちらの希望条件や家賃相場をきちんと聞いてくれます。希望に沿った物件を紹介してくれ、契約する・しないの判断はこちらに委ねてくれます。
また部屋の良い部分は、初回の内見で気づけるかもしれませんが、部屋の悪い部分は営業マンしか気づかないこともあります。どんな部屋にもデメリットはあります。部屋を回るときは、営業マンがきちんとデメリットも伝えてくるかチェックすることも重要です。
もし良いところしか伝えてこない営業マンであれば、こちらから以下の質問をしてみるといいでしょう。
もし〇〇さん(営業マンの名前)がここに住むとしてマイナスと思う点を3つ以上あげてもらえますか?
そこで「ありません」と断言する人であればノルマ重視のダメ営業マンの可能性が高いです。
パチンコ屋が近い、学生が多く夜は騒がしくなる、駅から近いけど踏切の音がうるさい等々。どんなに魅力的に見える部屋でも何かしらのマイナスポイントはあります。良い部分だけでなく悪い部分もきちんと説明してくれる人を選びましょう。
また「メールで見学できると言われた」にも関わらず、当日行くと既に埋まってしまったと言われた場合、客を騙すために掲載している『おとり物件』かもしれません。おとり物件とは客を来店させるため実際には契約できない好条件の物件をあえてネットに掲載する手法です。
この『おとり物件』はかなり悪質なので要注意。たとえるならフェイスブックで大手企業の「〇〇に勤めています」や「独身です」と言ってたのに、いざ会ったら「本当は無職です」「実は結婚しています」と言われるのと同じぐらいに悪質です。
おとり物件を見破る方法4選
以下の項目に当てはまる物件は、おとり物件である可能性が高いです。
1現地待ち合わせを拒否する
コロナの影響もあり、密になるのを避けるため現地集合で内覧が出来る物件が増えています。多くの物件が現地集合による内見ができるなか、まずは来店してくれないと内見できないと言われた場合は『おとり物件』の可能性が高いです。
存在しない『おとり物件』はそもそも案内することができません。現地集合だとバレてしまうためまずは店舗に来店してくださいと誘導してきます。そしていざ店舗に訪れたら、ついさっき申込が入ってしまいましたと言って他の物件を勧めます。
本来、現地集合による内見を禁止する合理的な理由はありません。「部屋の鍵が手元にないので」「色々お伺いしてから案内したい」など何かしらの理由をつけて現地集合を拒否するようならその物件は、そもそも入居できないと考えてよいでしょう。
2相場より家賃が安い
立地が良かったり設備が充実しているのに、やたら安いという物件を見かけたら、それはおとり物件かもしれません。家賃の設定は、周辺物件の相場を参考にして決められます。周辺物件に比べ極端に安い場合は、おとり物件か事故物件の可能性があります。自殺があった、または他殺があったなどの事故物件も家賃を相場より下がることがあります。気になる場合は事前になぜ家賃が安いのか確認してみた方がよいでしょう。
3物件情報が「仲介先物」となっている
物件情報を掲載する際は、大家さんとの関係性を必ず明記しなければなりません。基本的に「貸主」「代理」「仲介元付」「仲介先物」の4つがありますが「仲介先物」の場合は、大家さんと関わりがなくクレームをもらうことがありません。おとり物件として載せていても大家さんにバレないので掲載し続けることができます。
逆に数は少ないですが「貸主」や「代理」となっているお部屋は、不動産の管理会社や大家さん本人が、仲介会社を通さずに直接入居者を募集しているのでおとり物件ではありません。
4物件の住所が番地まで書かれていない
物件の住所が途中までしか記載されていない場合も要注意。住所を載せてしまうと、その物件の大家さんにバレる可能性があります。また他の不動産会社に住所を持ち込まれ、そこから空き物件ではないと発覚することもあるので、おとり物件の場合は住所やマンション名などは伏せて掲載されます。
【豆知識】おとり物件を確実に見分ける方法
おとり物件か確実に見抜くには「iettyのアプリ」が便利です。気になる物件のURLを送ると不動産屋だけが見れるデータベース(レインズ)で空き状況をチェックしてくれます。
スーモやHOME’Sにはない未公開物件も探せる便利な賃貸アプリです。
【まとめ】信頼できる営業マンを見つけるには
優良物件に出会うためには、信頼できる営業マンを見つけるのがベストです。まずは複数の不動産屋に直接足を運び、相談をしてみましょう。話をよく聞いてくれる営業マンを見つけ信頼関係を築くことで、結果的に優良物件に出会える可能性も高くなります。
また実際に案内できない物件を客寄せのために載せる『おとり物件』は宅建業法32条で禁止されている違法行為です。
おとり物件に騙されたと分かった場合は、泣き寝入りせずに積極的に通報していきましょう。内容が悪質だと判断された場合、免許取り消しや業務停止などの重い処分が科されます。
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