二人暮らしの物件を探す前に、抑えておきたいポイントがいくつもあります。同棲してから「こんなはずではなかった…」と後悔しないよう、物件を決める前にこの記事をぜひ参考にしてみてください。
今回紹介するのは、二人暮らしに向いている間取りごとの特徴と住む街の選ぶポイントです。
快適な生活を送るために、自分たちにとって大切なポイントを抑えた物件を探してみましょう。
目次
二人暮らしの間取りでおすすめなのは?
二人暮らしをはじめるときに、もっとも重要なのは間取りです。
これから二人暮らしでよく選ばれている間取りについて紹介していきます。
1適度なプライバシーを保つのであれば2LDK
2LDKは自分たちそれぞれの部屋・共通のキッチン付きのリビングのある間取りのため、適度なプライバシーを保つことができます。
2LDKがおすすめのカップル
- 生活リズムが異なる
- 1人の時間も大切にしたい
- 共働きで家賃に10万円以上だせる
たとえば、カップルのどちらかが深夜に終わって帰宅する仕事であれば、1日の生活リズムが違います。
ずっと同じ部屋で過ごしていると睡眠時間も違うので「うまく熟睡ができない」「ついつい起きてしまう」という問題が起こることもあるでしょう。
知らず知らずのうちにストレスをため、関係に亀裂が生まれてしまう可能性があるかもしれません。
もしそれぞれの自室のある2LDKを選べば、生活リズムのズレで起こる問題や、相手に気を使わせてしまう心配も少なくなるでしょう。
また1人の時間も大切にしたいカップルにもおすすめです。一緒にいる時間が長ければ長いほど、相手に気をつかう時間も増えて疲れてしまうこともあるでしょう。
自分の一人だけの空間でくつろぎながら過ごすことで、2人の関係が円滑になるかもしれません。
デメリットとしては家賃が高くなりがちなことが挙げられます。
もし予算の都合で高い物件が選べないのであれば、駅から離れた場所・築年数の古い物件を選ぶようにしましょう。
駅から離れた場所・築年数の古い物件は家賃が安い傾向があります。
23区の2LDK平均家賃相場 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
葛飾区 | 10.30万 | 江東区 | 19.30万 |
江戸川区 | 10.90万 | 台東区 | 19.60万 |
足立区 | 11.10万 | 品川区 | 19.80万 |
練馬区 | 11.50万 | 豊島区 | 20.10万 |
板橋区 | 13.00万 | 目黒区 | 21.00万 |
大田区 | 14.00万 | 新宿区 | 23.00万 |
世田谷区 | 15.00万 | 渋谷区 | 23.00万 |
杉並区 | 15.30万 | 文京区 | 24.50万 |
北区 | 16.60万 | 中央区 | 26.70万 |
荒川区 | 16.70万 | 千代田区 | 29.30万 |
墨田区 | 17.00万 | 港区 | 29.85万 |
中野区 | 17.50万 | - |
データ参照元:chintai.net
2気をつかわない関係であれば1LDK
1LDKとは、ダイニングとリビングが合わさった部屋ともう1部屋ある間取りのことをいいます。
2部屋のみと部屋数が少ないため、相手と一緒の時間を長く過ごせるといったメリットがあります。
1LDKがおすすめのカップル
- なるべく一緒に過ごしたいと考えている
- 気を使わない関係
- 家賃になるべくお金をかけたくない
ちなみに1LDKは2LDKと比べると家賃が低いため、家賃を抑えたいと考えているカップルにもおすすめです。デメリットは、1LDKを選ぶと自分だけの時間を確保することが難しくなることです。カップルのどちらかが「一人の時間も大切」と考えているのであればおすすめできない間取りです。また自分たちだけのスペースがなくなるため、モノの配置や整理整頓のような些細なことで二人の関係に亀裂が入ることもあるので「収納スペースがどれくらい広いか」も重要なポイントになります。
たとえばファッションに興味があれば、洋服やバック・シューズなどをたくさん所持しているでしょう。これらのモノを収納するために十分なスペースが必要です。物件を探すときは、部屋の広さだけでなく、モノの収納ができる場所があるかどうかも確認しましょう。
それほど広くない部屋でも収納が充実していれば、すっきりと快適な生活が送れます。
23区の1LDK平均家賃相場 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
葛飾区 | 8.60万 | 中野区 | 14.00万 |
足立区 | 9.30万 | 品川区 | 14.50万 |
江戸川区 | 9.90万 | 墨田区 | 14.75万 |
練馬区 | 10.68万 | 台東区 | 15.20万 |
板橋区 | 11.00万 | 目黒区 | 15.50万 |
大田区 | 11.90万 | 文京区 | 15.70万 |
荒川区 | 11.90万 | 新宿区 | 16.00万 |
北区 | 12.55万 | 渋谷区 | 17.50万 |
杉並区 | 12.80万 | 中央区 | 17.70万 |
豊島区 | 13.00万 | 千代田区 | 18.00万 |
世田谷区 | 13.60万 | 港区 | 21.10万 |
江東区 | 13.80万 | - | - |
データ参照元:chintai.net
3とにかく家賃を抑えたいのであれば2K
2Kとはキッチンスペース+お部屋が2つの部屋がある間取りのことをいいます。キッチンスペースは4.5畳以下になります。
2Kがおすすめのカップル
- とにかく家賃を安く抑えたい
- 築年数は気にしない
- 木造アパートでもOK
2Kの賃貸物件が最も流行ったのは今から50年以上前で、現在はあまり見かけなくなった間取りです。
築年数も古く木造アパートが半数以上を占めています。古い設備や外観ではあるものの、その分家賃が安めに設定されています。
ワンルーム・1Kより家賃が安くなっている物件もあり、とにかく2部屋あって家賃を抑えて二人暮らしを始めたい人にとっておすすめの間取りです。
23区の2K平均家賃相場 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
足立区 | 7.20万 | 中野区 | 10.15万 |
葛飾区 | 7.30万 | 台東区 | 10.80万 |
江戸川区 | 7.60万 | 文京区 | 11.50万 |
練馬区 | 8.10万 | 豊島区 | 11.50万 |
板橋区 | 8.20万 | 新宿区 | 11.60万 |
北区 | 8.50万 | 品川区 | 11.80万 |
江東区 | 8.80万 | 目黒区 | 11.90万 |
荒川区 | 9.00万 | 渋谷区 | 12.30万 |
大田区 | 9.45万 | 港区 | 14.30万 |
墨田区 | 9.80万 | 中央区 | 15.70万 |
世田谷区 | 10.00万 | 千代田区 | - |
杉並区 | 10.00万 | - | - |
データ参照元:chintai.net
4二人暮らしには向いていない間取りは1K
1kは、キッチンと部屋が一体化している1部屋しかない間取りです。間取りの中でも家賃が安く生活費を抑えられるメリットはあるものの二人暮らしで1Kを探すのは難しいのでおすすめできません。1Kはカップルで住めないケースが大半です。
1Kはひとり暮らしを前提とした構造でありカップルでの入居は断られることがほとんどです。
またお互いのプライベートを確保するのが難しい事や、ケンカしたときに非難する場所や、一人になって頭を冷やす場所がないことからも二人暮らしに1Kは向いていません。
手取りにあった家賃の物件を選ぼう
家賃の上限は管理費込みで二人の手取りの30%以下が目安になります。
例えば、Aさんの手取り金額が月17万円、Bさんの手取り金額が月17万円だった場合、家賃の上限目安は10万2千円になります。
手取りから見る家賃の例 | |||
---|---|---|---|
手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
15万 | 4.5万 | 25万 | 7.5万 |
16万 | 4.8万 | 26万 | 7.8万 |
17万 | 5.1万 | 27万 | 8.1万 |
18万 | 5.4万 | 28万 | 8.4万 |
19万 | 5.7万 | 29万 | 8.7万 |
20万 | 6.0万 | 30万 | 9.0万 |
21万 | 6.3万 | 31万 | 9.3万 |
22万 | 6.6万 | 32万 | 9.6万 |
23万 | 6.9万 | 33万 | 9.9万 |
24万 | 7.2万 | 34万 | 10.2万 |
実際、入居審査の際は「家賃を継続して払える人物か」を見ているため、年収と見合わない家賃の物件を希望すると審査に通らない可能性が高いです。
また、あまり高い家賃の物件に決めてしまうと、後になって生活費のやり繰りが困難になる危険性があります。特に家賃は固定費のため、生活費を圧迫しないよう手取りの30%以内に収まる物件を選びましょう。
二人暮らしをする場合金銭面で余裕がある方が、気持ちの面でも余裕がうまれ円満な同棲生活を送ることができます。
住む街の選び方はどうすればいいの?
部屋の間取りを考えるのと同じくらいに、住む街を選ぶことも大切です。勤務先への通いやすさ、物件の付近に交通機関やスーパーなどがあるか、地域の治安が良いかどうか、この3つのポイントを抑えて住む街を決めてみましょう。これからポイントについて詳しく説明をしていきます。
1勤務先への通いやすさを考慮する
お互いの勤務先への通いやすい物件を探すことが、最初に挙げる選び方のポイントです。勤務先まで通勤時間が30分ほどの場所であれば、通勤時間のストレスが少なく済むでしょう。ちなみに電車通勤でしたら、乗車時間を減らすために快速停車駅の周辺を選ぶことなどもおすすめです。通勤は毎日あるため、この通いやすさのチェックは必ず行うようにしましょう。ストレスを減らすという面では、通勤ラッシュの時間帯でも座れるように、始発駅を選ぶといった方法もあります。
2物件の付近に交通機関やスーパーなどがあるか
物件の近くに、生活に欠かせない施設があるかどうかの確認も大切なポイントです。例えば鉄道の駅やバスの停留所が物件の周辺にあるかどうかをチェックしましょう。食材は必要になるので、スーパーやショッピングモールなど買い物をできる場所が近所にある方がいいでしょう。
またデートスポットなども近くにあると、休日を楽しく過ごせます。不動産屋のチラシにある徒歩1分は、80mほどになります。400~800mぐらいの範囲に生活に必要な施設が揃っていれば住みやすいでしょう。
カップルで物件を選ぶときに、どんな施設が付近にあると暮らしやすいかを考えてみてください。
優良物件を見つけるコツ
部屋を借りるときには数十万という大金を支払います。また入居後も家賃として毎月数万~数十万円という金額を払い続けなければなりません。
それだけ大きな金額を支払うことになるので、できれば優良物件に住みたいところです。
優良物件を見つけるコツは信頼できる不動産屋を見つけるのがベストです。そのためにまずは複数の不動産屋に直接足を運び、相談をしてみましょう。相談する際、あらかじめ二人の希望条件をはっきりとさせて相談すると不動産会社もどんな物件を選べば良いかわかるので物件を紹介しやすくなります。きちんと二人で話し合い、条件を決めてから不動産会社に相談するのが大切です。二人の話をよく聞いてくれる不動産会社を見つけて相談し、信頼関係を築くことで優先的に優良物件を紹介してもらえる可能性も高くなります。
【まとめ】必要なポイントを抑えて、快適なお部屋を探そう
二人暮らしのお部屋探しで抑えるべきポイント4選!は、いかがでしたか。今回は二人暮らしにおすすめの間取りと街の選び方について解説をしました。二人暮らしで人気の間取りは2LDK・1LDKですが、家賃を抑えることだけを重視するなら2Kもおすすめです。
各間取りのおすすめのカップルは以下の通りです。
2LDKがおすすめ…生活リズムが異なる・1人の時間も大切にしたいと思っている
1LDKがおすすめ…なるべく一緒に過ごしたいと考えている・気を使わない関係
また、どこに住むかも重要なポイントです。お互いの通勤にかかる時間や物件の周辺の施設、街の治安などもしっかり把握しておきましょう。もう一つ、家事などの役割分担も事前に決めておくと同棲生活をスムーズに始めることができます。二人で話し合いながら自分たちに合った分担を決める事をおすすめします。
今回ご紹介したポイントを抑えて、快適な二人暮らしをできるよう物件を探してくださいね。