賃貸物件で暮らすなら、避けて通れないのが足音などによる騒音トラブルです。
本記事では足音が原因で苦情を受けた時の対処法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
マンションで足音の苦情を言われた時の防音対策3選
1コルクマットを敷く
下の階に足音が伝わらないようにするためには、防音コルクマットを敷くのがおすすめです。このマットは衝撃を和らげてくれるので、足音を効果的に軽減してくれます。
ただし高温多湿の場所にコルクマットを敷いているとにカビが発生することも。カビは湿度が60%以上あると活発化するため梅雨の時期などは除湿器などで湿度を下げる必要があります。
インテリア性を重視する方には、厚みのあるカーペットもおすすめです。どちらも足音対策に効果的なので、自分の好みに合わせて選んでみてください。
2室内用のシューズを履く
室内では、かかと付きのルームシューズを履くようにしましょう。かかとがないスリッパタイプは着脱が簡単ですが、歩くときにパタパタ音が出やすいので避けてください。
また、底の素材には静音性が高い「ポリエステルスエード」や「ウレタン」などの柔らかい素材が使われているものがおすすめです。これらの素材は音を吸収しやすく、歩くときの音を抑えてくれます。
3家具の配置を調整する
足音が響きやすい部分にソファや本棚など重い家具を置くと音が伝わりにくくなります。また子どもが走り回る音に苦情がきた場合は、ソファーやダイニングテーブルを部屋の真ん中に置いてください。床の直線距離が短くなり、子どもが走り回りにくくなるのでおすすめです。
苦情を受けた時にやってはいけないこと2選
1直接会って話す
苦情元の住人に直接会って謝罪するのは危険なので絶対にやめましょう。逆ギレされてトラブルになるリスクがあります。特に女性の一人暮らしの場合、どんな人が住んでいるのか把握され、嫌がらせされることもあります。
2放置する
苦情を放置すると、住人との関係が悪化します。一方的にクレームを言われ続けると自分が加害者になるケースもあるので、放置せずに解決することが重要です。
騒音の苦情を受けた時のベストな対応
1どの音がうるさいのか確認する
騒音の苦情がきたら内容を具体的に聞き、何がうるさかったか確認しましょう。
苦情になりがちな生活音
- 歩く音
- ドアの開け閉め
- 洗濯機や掃除機の稼働音
- 友人や恋人を部屋に呼ぶ
- テレビの音量
- ピアノなどの楽器の演奏
賃貸借契約に「近隣及び居住者に迷惑を及ぼしてはならない」といった禁止事項が記載されていた場合、何度も違反すると契約解除される可能性もあります。
管理会社からの連絡があったら、具体的にどんな音が、どの時間帯に聞こえているのかを聞いておきましょう。それに基づいて適切な防音対策をすることで、さらなる苦情を抑えることができます。
2管理会社経由で謝る
音に関する苦情があった場合は、管理会社を通して謝罪しましょう。直接謝罪に行くのはトラブルに発展する恐れがあるため絶対に避けてください。
また謝罪とともに、どのような防音対策を行ったのかを管理会社経由で伝えてもらうのもポイントです。
対策してもクレームがくる場合
どんなに足音の対策をしても音に敏感な人、または心のバランスを崩してしまった人だった場合、些細な音でも過敏に感じ苦情がくるケースがあります。
中にはわざとうるさくして「嫌がらせしている」という被害妄想を抱く人もおり、過去に殺人にまで発展した事件も起きています。
騒音が元で起きた事件
自宅マンションの真上に住む男性=当時(58)=をナイフで刺殺したとして、殺人罪に問われた男(70)の裁判員裁判が7月、大阪地裁で開かれた。事件の引き金は「テレビの音がうるさい」との苦情。2人は数カ月前から生活音を巡ってトラブルになっていた。
記事出典元:産経新聞(https://www.sankei.com/article/20230721-FCK6RDAPCVJXHLYG3H25UZMK3U/)
大阪府大東市のマンションの一室で4月、住人の大学4年、吉岡桃七(ももな)さん(21)が殺害された。大阪府警は真下の部屋の住人で、直後に死亡したビルメンテナンス会社社員、嘉本(かもと)悟容疑者(48)の犯行とみて、殺人容疑などで書類送検する方針で調べている。音に敏感だったという嘉本容疑者だが、吉岡さんとの間に具体的な接点やトラブルは浮かんでいない。
記事出典元:産経新聞(https://www.sankei.com/article/20210430-YBIT5WLO55LX5CWCDVMQJSNKQ4/)
近所の住民を選ぶことはできないため、未然に防ぐことは難しいですが、以下の行為があった場合は要注意です。
要注意な住人の特徴
- 壁をドンドン叩いてくる
- 「うるせぇ!」などと怒鳴ってくる
- 玄関の扉をガンガン叩く
- 苦情が書かれた手紙が直接投函された
上記の行為があった場合は、速やかに管理会社に連絡してください。相手を逆上させないよう「謝罪」のコメントも伝えてもらうとよいです。
引っ越しも視野に入れる
「怒鳴り声」や「壁ドン」が続くようであれば最悪の事態になる前に引っ越すことも検討しましょう。RC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)であれば遮音性が高いコンクリートが壁や床に使われており足音が響きにくいです。
また部屋を探す際は不動産屋に相談すると良いです。悩みをヒアリングしたうえで、遮音性に配慮したお部屋を紹介してもらえます。
【豆知識】人気エリアに3万円台で住むコツ
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公式サイトクロスワンルームの公式はこちら音漏れしにくい物件の見分け方5選
生活空間が離れている
普段過ごす部屋が隣の生活スペースと隣接していなければ音が漏れにくくなります。図のように居室同士が水回りなどで挟まれていると、隣人の生活音が聞こえにくくなります。
壁をノックする
内見時に壁を軽くノックしてみて「ゴンゴン」と低めの鈍い音がすれば防音性は高いです。逆に壁が薄い場合は、ノックしたときの音が軽く聞こえます。
窓が二重サッシ
内見時は窓の構造もチェック。窓の内側に1枚多くついている「二重サッシ」だと防音性と断熱性が期待できます。
異なる間取りがない
1Kや1LDKなど異なる間取りが混在する物件は、騒音トラブルが起きやすく避けた方がよいです。1Kには独身者が、1LDKには子育て中の家族が住むことが多く、子供の声や歩く音が独身者にとってはストレスに感じることがあります。
共有部分の貼り紙
騒音は住んでる住人のモラルにも左右されます。注意書きの内容によっては入居者の質や建物の構造に問題があることが分かります。
上記は以前、私が住んでいたマンションに配布されたお知らせです。この1枚だけで、エレベーターでおしっこをするモラルが欠如している人がいること、9時以降に楽器を弾く非常識な人がいること、ドアの開け閉めだけで音が漏れる壁薄物件であることがわかります。
まとめ
防音対策をしても、建物の構造上、音が発生することがある場合があります。指摘を受け対策を行ったにも関わらず、苦情が続く場合は、住人側に問題がある可能性もあります。最悪の事態を避けるためには、相手に言い返すのではなく、引越しも考慮しましょう。