不動産ポータルサイトを使う際、「家賃の上限」や「築年数」などの条件で絞ってお部屋を探す方も多いでしょう。しかし、いざ調べようとすると「どんな条件で絞ればいいんだろう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
目次
女性の一人暮らし譲れない条件10選
せっかくの1人暮らしを楽しむためにも、お部屋選びは失敗したくないもの。今回は女性の1人暮らしで譲れない条件や部屋探しのコツを紹介します。
1駅から距離が近い
駅から自宅までの距離が近いほど生活利便性は高まります。
朝の通勤・通学が楽になるのはもちろん、駅前で買い物をして重たい荷物を運ぶ際も苦に感じづらいでしょう。仕事でハイヒールを履くことが多い方なら、駅と自宅の距離が近ければ足が疲れにくいのも魅力です。
また、駅前は人通りが多いので、不審者に遭遇する可能性も低くなります。駅から近い物件は家賃が高くなりがちですが、何かとメリットづくしなので選んで損はありません。
駅まで徒歩〇分は本当なの?
不動産屋が見せてくれる物件情報には「〇〇駅から徒歩5分」といった物件から最寄り駅までの所要時間が記載されています。
しかし物件から最寄り駅まで徒歩5分と書かれているのに実際に歩くと10分かかることも。これは「1分間=80m」と単純計算されていて、途中にある信号や坂道など地理的条件が考慮されていないためです。
歩く速度は人によって様々。歩く速度がゆっくりな人、高齢者や子供などは表示された所要時間にはまず到着しません。部屋探しのときには必ず自分の足で歩いて確かめることをおすすめします。
2部屋は2階以上
防犯面を考慮すると、2階以上のお部屋を選んだ方が安心です。1階は上階に比べると侵入しやすく、空き巣に狙われる可能性が高いです。また、2階以上なら道を歩く人の目にもつきにくいため、窓から中を覗かれる心配もなくプライベートが守られるでしょう。
ただし、2階以上でも周辺に建物が密集している場所は建物をつたって侵入されるリスクがあります。内見の際に、周辺に侵入経路がないかも確認しておきましょう。
3独立洗面台付き
女性の方は「独立洗面台」があるお部屋を選びましょう。
中にはお風呂場に簡単な洗面台がついているお部屋もありますが、メイク道具などを置くスペースがないので不便に感じてしまいがち。独立洗面台があれば、広いスペースを利用して朝の支度も楽になります。
また、洗面台にドライヤーやメイク道具をすべて収納できるのも嬉しいポイント。こまごまとした荷物が多い女性にとって、独立洗面台は必要不可欠です。
4バス・トイレ別
トイレとお風呂が別なら、広いバスタブでリラックスしてバスタイムを楽しめます。また、シャワーの際に床やトイレットペーパーが濡れることや、来客の際にお風呂場を見られる心配もありません。
一方で、バス・トイレ別のお部屋は家賃が高くなる傾向にあります。普段はシャワーで済ませてしまう方は、ユニットバスのお部屋の方を検討した方がお得かもしれません。
5室内に洗濯機置場がある
家賃が安いお部屋では、洗濯機が玄関先やベランダにしか置けない場合があります。洗濯機を外に置くと雨や雪にさらされて壊れやすくなるため、可能なら室内に洗濯機置き場があるお部屋がおすすめです。
また、玄関先に洗濯機を置くと下着を盗まれるリスクも考えられるので、室内に置けた方が防犯上も安心。冬の寒い時期に外に洗濯機を回しに行く必要もなく、家事もぐっと楽になります。
6キッチンが広い
1人暮らしで生活費を抑えたい方は、キッチンの広さも考慮して選ぶのがおすすめ。キッチンが狭くて使いづらいと自炊が億劫になり、つい外食で済ませようと考えてしまうためです。
広いキッチンなら、増えがちな食器や調理グッズも綺麗に収納できます。内見時に実際の調理風景をイメージしながら、キッチンの使いやすさをチェックしましょう。
7通勤・通学時間が短い
公共交通機関を使って毎日オフィスや学校へ向かうなら、最寄り駅からの所要時間も確認すべきポイント。特に朝が弱い方は、所要時間が短いほど家をゆっくり出られるので安心です。
加えて複数路線や急行・快速なども使える駅だと利便性が高まります。ただし、交通面に優れた駅は混雑度も高い可能性があるので、人混みが苦手な方は避けましょう。
8治安が良い
毎日安心して暮らすためにも、治安の良さは重視すべきポイントです。周辺にある施設からも治安の良さは判断できます。例えば、深夜まで開いている飲み屋が多かったり、パチンコ店や風俗店が多かったりするなら要注意。夜遅くに1人で歩いているとトラブルに巻き込まれる危険性があるので近隣に住むのは避けましょう。
エイブルやアパマンなど大手の不動産屋で物件を案内してもらうとき「目の前にコンビニがあって便利ですよ」「駅から徒歩5分以内で通勤がラクですよ」など魅力的な面ばかり推してきますが、仮に周辺で軽犯罪が多発していても、ネガティブな情報は、まず教えてくれません。
詐欺や犯罪に巻き込まれないようにするためには、住みたい街の治安をあらかじめチェックすることはとても重要です。
9収納スペースが広い
女性は洋服やバッグなどつい荷物が多くなりがち。そのため、クローゼットなどの収納スペースが多いお部屋を選びましょう。足りない場合は自分でタンスや棚を購入することも可能ですが、生活スペースが狭くなり窮屈に感じてしまいます。
また、ハイヒールやロングブーツを履く機会が多い方は、靴箱の高さも要チェック。靴箱が低いと高さのある靴は収納できないため、ゆとりがあるかを確認しておきましょう。
10セキュリティが充実している
1人暮らしで防犯面に不安がある方は、セキュリティの充実したお部屋を選びましょう。
特にあると便利なのは「テレビモニター付インターホン」。来訪者の顔をチェックしてからドアを開けられるので、自分が想定していない訪問があっても安心です。また、ほとんどのテレビモニター付インターホンには録画機能があるため、不在時に誰が来たかチェックできるほか、万が一不審者が現れた時の証拠にもなります。
さらに、女性に人気なのが「オートロック付き」の物件。オートロックがあれば基本的に住民以外は物件内に入れないので安心感があります。ただし、住民が解除したタイミングで他人に入られてしまうリスクは避けられないほか、忘れ物をして一旦戻る際に煩わしく感じてしまう点には注意しましょう。
そのほか、防犯カメラ機能付きやホームセキュリティ付きなど、セキュリティに力を入れているお部屋もたくさんあります。セキュリティが整ったお部屋は家賃が高くなる傾向にありますが、女性の1人暮らしで不安な方は検討してみるといいでしょう。
女性の部屋探しのコツ
内覧はできる限り女性の営業担当にお願いする
内見は基本的に不動産会社のスタッフと2人きりで周るため、男性スタッフだと人によっては不安に感じてしまうかもしれません。実際エイブルでは過去に内見にきた女性に強制わいせつを行い逮捕された事例もあります。
気になる方は問い合わせ時に「女性の方でお願いします」と伝えてみましょう。
また、女性スタッフに案内してもらうことで、女性ならではの目線で物件のメリット・デメリットを知れます。内見時はスタッフとコミュニケーションをとりながら物件を細かく見ていきましょう。
内見時はメジャーを持って行く
内見時にメジャーは必須アイテムです。部屋のスペースや収納のサイズを確認しながら、自分の持っている荷物がきちんとおさまるかを確認しておきましょう。
意外と忘れがちなのが「カーテンレール」のサイズです。女性にとって、外からの覗き見を避けるためにもカーテンは入居初日から必要不可欠。「サイズが分からなくてカーテン無しで過ごすはめになった」とならないように事前に把握しておきましょう。
手取りに見合った物件を選ぶ
新しい住まいを探す際、なんといっても重要なのが月々の家賃額です。一般的には家賃は管理費込みで手取りの30%以下が目安になります。
例えば、手取り金額が月25万円の場合、家賃の上限目安は7万5千円になります。
手取りから見る家賃の例 | |||
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手取り額 | 賃料の目安 | 手取り額 | 賃料の目安 |
15万 | 4.5万 | 25万 | 7.5万 |
16万 | 4.8万 | 26万 | 7.8万 |
17万 | 5.1万 | 27万 | 8.1万 |
18万 | 5.4万 | 28万 | 8.4万 |
19万 | 5.7万 | 29万 | 8.7万 |
20万 | 6.0万 | 30万 | 9.0万 |
21万 | 6.3万 | 31万 | 9.3万 |
22万 | 6.6万 | 32万 | 9.6万 |
23万 | 6.9万 | 33万 | 9.9万 |
24万 | 7.2万 | 34万 | 10.2万 |
入居審査の際は「家賃を継続して払える人物か」を見ているため、年収と見合わない家賃の物件を希望すると審査に通らない可能性が高いため注意が必要です。
その日のうちに物件を契約しない
内見時に良さそうと思っても、その場で物件を契約するのは極力避けましょう。良い物件に思えても、詳しく調べると実は家賃が相場より高かったり、周辺の治安が悪かったりする場合があります。また、一度冷静になって考えてみると「収納が足りていない」「家具が上手く入らない」といったマイナスポイントが見つかる可能性もあるでしょう。
内見時の勢いで契約せず、一度家に帰ってよく吟味してから決めるのが長く住めるお部屋選びのコツです。
昼と夜で周辺環境をチェックしておく
内見時は物件だけでなく、買い物スポットや病院の有無などの周辺環境もチェックしておきましょう。あえて別の日に時間をとって周辺を歩いてみるのもおすすめです。
特に、駅から自宅までに危ない場所はないかはチェックすべきポイント。内見は休日の昼間に行うケースが多いですが、普段平日の夜遅くに帰ってくるならその時間の状況を確認しておく必要があります。 実際に夜に歩いてみて、道の明るさはどうか、人通りは多いかを確認しておきましょう。
エントランスの貼り紙をチェックする
エントランスに注意書きの貼り紙も重要なチェックポイントです。内容によっては音漏れしやすい構造や住人の質が分かります。
以下は以前、私が住んでいたマンションに貼られた(ポストにも投函された)お知らせです。
この1枚だけで、夜に楽器を弾く非常識な人がいること、ドアの開け閉めだけで音が響く壁薄物件であること、エレベーターでおしっこをするモラルが欠如している人がいることがわかります。
駅から近い割に家賃がリーズナブルでしたが、家賃が安い物件は「ルールを守らない非常識な住人」や「音が漏れる壁薄物件」の割合が多く女性が一人で住むには注意が必要です。
女性の一人暮らしの注意点まとめ
女性の1人暮らしには、防犯を意識したお部屋選びが特に重要です。男女ともに人気の条件である「駅から近い」や「バス・トイレ別」などのほか、周りから目につきにくい「2階以上」や、「セキュリティ設備」も考慮してお部屋を探しましょう。
さらに、収納スペースやキッチンの広さなど、日々の暮らしやすさを意識してお部屋を選ぶのもポイント。充実した1人暮らしを送るためにも、まずは自分にあったお部屋を見つけてくださいね!