家族の笑い声や足音、テレビの音や音楽、お風呂やトイレの水の流れる音など、日常生活には音がつきものです。一軒家ならそれほど気にする必要はありませんが、アパートでは普通に生活してるだけで「うるさい」と苦情がくることも。本記事では実体験を元に木造アパートでの騒音・防音対策を紹介します。
目次
木造アパートの音漏れ対策7選
僕がアパートで実際に行った音漏れ対策を紹介します。どれも300~10,000円未満で出来るので是非参考にしてください。
1室内用のシューズを履く
室内では、ルームシューズを履くのも防音対策になります。かかとのないスリッパタイプは着脱が楽ですが、歩くときにパタパタと音が出やすいので、かかとがあるルームシューズを選びましょう。
底の素材としては、静音性の高い「ポリエステルスエード」や「ウレタン」などの柔らかい素材がおすすめです。音を吸収しやすく、歩くときの音を軽減してくれます。
2カーペットを敷く
下の階に足音が伝わらないようにするためには、防音コルクマットを敷くのがおすすめです。このマットは衝撃を吸収して足音を効果的に軽減してくれます。
ただし、高温多湿の場所ではコルクマットを使用するとカビが発生する可能性があります。カビは湿度が60%以上で活発になるため、特に梅雨の時期などは除湿器などで湿度を下げる対策が必要です。
2コルクマットを敷く
インテリアのデザイン性を重視する方には、厚みのあるカーペットも防音対策になります。高い防音性能を求めるなら11㎜以上の厚さのカーペットがおすすめです。コルクマットに比べデザインやバリエーションも豊富です。
3家具の配置を調整する
足音が響きやすい場所には、ソファや本棚などの重い家具を置くと音が軽減されます。特に子どもが走り回る音に関しては、部屋の真ん中にソファーやダイニングテーブルを配置すると効果的です。真ん中に配置すると直線距離が短くなり、子どもが走り回ることが少なくなるため、周囲への騒音も軽減されます。
4隙間テープで窓をふさぐ
窓枠を隙間テープで塞ぐことで外部の騒音を軽減する効果があります。特に交通量の多い道路沿いや、近くに工事現場がある場合などは振動も抑えることができます。
5吸音ボードを貼る
壁に吸音ボード+防音シートを組み合わせると防音効果が得られます。吸音ボードは多種多様なデザインや色があり、自分の好みに合った空間を作れるのも魅力です。虫ピンや壁紙に貼れる両面テープで簡単に取り付けできます。
6家具を壁から離す
壁から5㎝ほど離して家具や家電を置き、空気層を作ることで音をやわらげることができます。お隣さんと隣接している壁側に高さのある棚を置いても防音対策になります。
7使用時間に配慮する
夜間や早朝は、掃除機や洗濯機を利用しないなど騒音を最小限に抑えるように配慮することも大切です。昼は気にならなくても、夜はうるさく感じます。
隣人がうるさい時にやってはいけないこと
アパートは音が漏れやすい分、隣人がうるさく感じる事もあります。しかし対応の仕方によってはトラブルに発展することも。続いては隣人がうるさいときにやってはいけないことを紹介します。
1会って苦情を言う
直接苦情を言いに行くのは危険なので絶対にやめましょう。逆ギレされてトラブルになるリスクがあります。特に女性の一人暮らしの場合、どんな人が住んでいるのか把握され、嫌がらせされることもあります。
2匿名で手紙を出す
賃貸物件の場合、壁や天井などを伝って音が響きます。隣人だと思っても、実は違う部屋が原因の可能性があります。騒音主を決めつけて手紙を投函すると、別のトラブルに発展することもあるのでやめたほうがよいです。
3壁ドンする
壁ドンすると相手が逆上して、騒音がさらに酷くなる可能性があります。また騒音元の部屋が違った場合、自分が加害者になるケースもあるので止めた方がよいです。
4警察を呼ぶ
警察を呼んでも基本的にはその場で注意して終わりです。隣人トラブルの中には通報されたことに怒り傷害事件に発展したケースもあります。警察への通報は最終手段と考えた方がよいです。
騒音時の正しい対処法
隣人がうるさくて困っている場合、管理会社や大家に連絡しましょう。第三者を通して苦情を伝えることでトラブルを回避できます。
連絡する内容
- 騒音の日時
- いつから発生しているか
- 日常的に続いているか
- どんな音がするのか
管理会社に相談する場合は、上記の内容を事前に記録しておき、細かく伝えるとよいです。
引っ越すのも有効
木造アパートは遮音性が低く、住民が音に敏感な人だった場合、防音対策をしても苦情が入ることがあります。
特に対策してもクレームが続く場合は、最悪の事態になる前に引っ越すことも検討しましょう。RC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)であれば遮音性が高いコンクリートが壁や床に使われており足音が響きにくいです。
また部屋を探す際は「音問題があって引っ越したい」と不動産屋に相談すると良いです。悩みをヒアリングしたうえで、遮音性を考慮したお部屋を紹介してもらえます。
【豆知識】人気エリアに4万円台から住むコツ
一人暮らしで治安の良い場所に住むなら「クロスワンルーム」がおすすめです。
三軒茶屋や中目黒など治安の良い人気エリアに家具家電付きで、家賃も4万円台から借りれます。
全物件にスマートロックも導入しており、玄関の鍵の施解錠をスマートフォンで操作・管理できるのも魅力です。
デメリットとしては部屋が広くないこと。部屋は綺麗ですが狭いです。家は寝に帰るだけの人に向いてます。

シェアハウスも借りれますが、個人的には気を使わないワンルームがおすすめです。
内見時に防音性を確かめる方法
引っ越しを視野に入れるのであれば以下の点に気をつけて部屋を探してください。
生活空間が離れている
普段使う部屋が隣の部屋と接していない場合、音が漏れにくいです。例えば部屋同士がトイレやバスルームなど音を遮断する空間に挟まれていると、隣の部屋からの生活音が聞こえにくくなります。
壁をノックする
内見時に壁を軽くノックしてみて「ゴンゴン」と低めの鈍い音がすれば防音性は高いです。逆に壁が薄い場合はノックしたときの音が軽いです。
隣に人がいる場合、担当者に「壁を叩かないで」と言われることもあります。その時は部屋の真ん中で手をたたき、反響音があるかどうかでチェックしてください。
音の壁に吸収されきちんと返ってこない場合は、隣室や上下階に音が抜けており、音漏れする可能性が高いです。
窓が二重サッシ
内見時は窓の構造もチェック。窓の内側に1枚多くついている「二重サッシ」だと空間の気密性を上がり防音性と断熱性が期待できます。
違う間取りが混在している
1Kや1LDKなど異なる間取りが混在する物件は、騒音トラブルが起きやすく避けた方がよいです。1Kには独身者が、1LDKには子育て中の家族が住むことが多く、子供の声や歩く音が独身者にとってはストレスに感じることがあります。
まとめ
一般的にアパートは家賃が安い傾向にあります。ただし「家賃が安い」だけを決め手にすると「音漏れがひどい」「住人が深夜に騒ぐ」など住んだことを後悔する物件もあります。
部屋を探す時は複数の物件を内見して総合的に判断した方がよいです。
内見時にやばいアパートを見抜くコツをこちらにまとめたので是非参考にしてください。