新生活を始めるなら綺麗な設備の新築に住みたいと思う人は多いのではないでしょうか。
しかし、新築ならではの注意点もあります。デメリットを理解した上で契約しないと住んだあとに後悔することも。
本記事では新築の賃貸物件のメリット・デメリットを紹介しています。ぜひ部屋探しの参考にしてください。
目次
新築の賃貸物件はやめたほうがいい理由5選
シックハウス症候群のリスクがある
新築の部屋にいると、頭痛や吐き気などで体調が悪くなることがあります。これは建物を建てる際の建材や接着剤などからでる化学物質が原因です。建築基準法で使用量が制限されているものの定期的な換気が必要です。
新築物件のシックハウス症候群は、建築から4年程度は続くと言われています。 新築から時間が経過するほど化学物質の発散が減少し、室内の環境が安定します。シックハウス症候群のリスクを避けるなら築4年以上の物件がおすすめです。
シックハウスに関する評判
なんとか引っ越してから初出勤
シックハウス症候群らしき症状がでてて、死にそう
引用元:X(Twitter)
母と私は、当時新築だった実家でシックハウス症候群になりました。
父だけ何事もなく無事でした(なぜ?)
引用元:X(Twitter)
周辺相場より家賃が割高
新築物件は入居希望者が多く、周辺の平均相場より約1~1.5万円ほど家賃が高くなっています。一方で景観の悪さや防犯面から1階は希望者が少なく、同じ建物の部屋であっても、数千円安くなっていることもあります。新築に住みたいけど、家賃は安く抑えたい人は1階を狙って探すとよいです。
新築の家賃に関する評判
新築マンションクッソ高い家賃払ってるのにシャッター開かなくなるわシャワー全然熱くならないし散々だわ
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気が狂って新築のいい感じなとこに越したから、家賃が5万強も跳ね上がってしまった
引用元:X(Twitter)
部屋を見学できない
一般的に新築の入居者募集は、建物が完成する前から始まります。不動産会社は完成後、すぐに入居できるよう、間取りや完成のイメージ図だけを参考に契約を勧めてくることが多いです。
しかし実際の部屋の広さ、匂いや、日当たり、音の反響などは内見しないと分かりません。
内見せずに契約を交わしてしまうと部屋を見てイメージと違う部分があったとしてもキャンセルはできません。入居後に後悔することもあるので注意が必要です。
内見しなかったことに関する評判
何年か働いて貯金してどうしても新築マンションに住みたくてオートロックバストイレ別浴室乾燥機つき家賃8万6千円の賃貸を建築中だから間取り図で契約しちゃっていざ入居したらこの「ミニシステムキッチン」だったよー。都内で2軒目の賃貸だったのにミスったよー。私もミニ冷蔵庫を食器棚にしてた
引用元:X(Twitter)
内見せずに新築の物件に引っ越したら思ったより狭くて絶望、積まれた荷物を見て逆に笑えてきてこの間取りでどう暮らすかというゲーム感出てきた
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修繕費が高い
新築の部屋は入居前に汚れや傷がない前提なので、退去時に少しでも汚れや傷があると必要以上の修繕を請求されることがあります。
修繕費に関する評判
まじ新築はクソ
退去費用がえぐい
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はー、あともうちょいで借りた前の部屋の退去費用返済終わりそう。
もう新築は借りるべきじゃないな。
引用元:X(Twitter)
退去費用の金額に納得できない場合は、見積書を渡されてもサインをせず必ず交渉しましょう。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、家電や家具を置いた床の凹み、日差しが当たったことによる変色や色落ちは入居者が負担する必要はありません。
ガイドラインと照らし合わせ、修繕費用の金額が妥当なのか確認してください。
入居者が払う必要がない例
- 机やイス、冷蔵庫などを置いて床についた凹み
- 日照による畳の変色やフローリングの色落ち
- 畳の色あせや経年劣化による痛み
- 壁に貼ったポスターや絵画による壁の変色
- 壁等の画鋲、ピン等の穴
初期費用が高い
新築は入居希望者が多いため「礼金」が設定されていることが多いです。礼金とは、お礼として家賃1~2ヶ月分を大家に支払う制度です。必ず支払う義務はなく築年数が経過していれば礼金ゼロ物件も多くあります。ダメ元で礼金の値引きをする人もいますが、新築物件に関しては応じてもらえない可能性が高いです。
礼金に関する評判
でも綺麗な新築の物件見つけてしまった....礼金が高いけど良いなぁ
引用元:X(Twitter)
このままいけば新築の床暖房あるとこに決まりかな~でも礼金が高い…新築だし無しにはできなそう
引用元:X(Twitter)
必ずしも新築に拘る必要はない
ある程度きれいで設備が整っている部屋がよいのであれば新築だけでなくリノベーション物件も選択肢に入れると幅がグッと広がります。
賃貸物件は築20年以上経過すると入居率が下がる傾向があり、設備や内装をリフォームするオーナーも少なくありません。リノベーション物件であれば新築より安い家賃で部屋を借りられます。
ただしリノベーション物件の場合は以下の点に注意してください。
耐震補強は行われているか
2000年より前に建てられた物件は現在の耐震基準を満たしていません。震度6以上の揺れにも耐えられる物件に住むなら築20年未満の物件を選びましょう。また2000年より前に建てられた物件に住むのであれば耐震補強を行っているか確認したほうがよいです。
開閉がスムーズか
リフォームされ壁や床が綺麗でも、ドア・ふすま、窓や網戸などを開閉し、ギシギシ音をたてたり、スムーズに開け閉めができなかったら要注意。
老朽化によって傾きやゆがみが生じている可能性があります。また多少のたてつけの悪さは気にならないという人でも網戸のたてつけは必ずチェックしましょう。
網戸に隙間ができていると、夏場の夜は蛍光灯の光に誘われて虫が侵入してきます。
断熱性能が低い
築年数が20年以上経過すると、老朽化から壁や窓にわずかな隙間ができ外気の影響を受けやすくなります。 部屋を適温にするために冷暖房を強めに設定する必要があり、電気代がかかるケースもあるので要注意です。
新築の賃貸物件に住むメリット3選
キレイなお部屋に住める
新築物件であれば、外装・内装・設備が全てが新しく清潔感もあります。何もかも新しいというのは、新築だからこそ味わえるメリットです。
特に水回り設備に関するメリットは大きいです。未使用の状態で使えるので「誰かが使っていた」と嫌な思いをせずに済みます。
ゴ〇ブリがでにくい
新築物件は壁のひび割れや、網戸のゆがみなどがなくGが侵入しづらいというメリットもあります。Gは飛ぶのが得意ではなく飛んでもせいぜい5メートル程度。 高層階になればなるほど遭遇率は減ります。
虫が苦手な方は、新築物件のなるべく高層階の部屋を選ぶといいでしょう。
ただし高層階の部屋でも排水管などからGが入ってくることがあります。
高級タワマンの最上階に住んでいたHIKAKINもお風呂場にゴキブリが侵入し悪戦苦闘した動画をあげています。動画のリンクも貼っておきますが、がっつりGが映っているので閲覧注意です。
高層マンションの最上階にすむHIKAKINでもGと遭遇しています。階が高くても油断せず排水溝や通気口など侵入源になる場所は徹底的に塞ぐなどの対策が必要です。
地震に強い
現在の「新耐震基準」は震度6強~7でも損傷しない作りが基準となっています。新築物件は全て基準をクリアして建てられているため、古い物件に比べ地震に強いです。地震による建物倒壊のリスクを避けるなら新築物件がおすすめです。
新築物件に向いてる人・向いてない人まとめ
新築物件に向いている人
- 引っ越し時期が決まっていない
- 収入に余裕がある
- 最新の設備が揃った部屋で暮らしたい
- ゴ〇ブリと絶対遭遇したくない
- 防音性や断熱性を重視している
- 地震に強い部屋に住みたい
- 内見せずに部屋を決めてもOK
新築物件に向いていない人
- 内見してから住むか決めたい
- 家賃はなるべく安く抑えたい
- 引っ越しの期限が一か月以内
- 設備にあまりこだわりはない
新築物件はやめたほうがいいと言われる一番の理由は内見ができないことです。完成した物件を見学してから決めようと思っていると、あっという間に満室になることも珍しくありません。
ある程度イメージと違っても良いと思える人でないと住んでから後悔することになります。また天候不良で工事日程が伸びた場合、入居予定日が伸びることもあります。現在住んでいる部屋の退去日が決まっている人にも新築物件は不向きです。