年が明けると、春からの新生活に向けてお部屋を探す人が増えてきます。不動産会社や引っ越し業者が混み合う前に、引っ越しを終えてしまいたいと考える人も多いのではないでしょうか?1月はまだ人の動きが少なく、早めに引っ越したい人にはぴったりの時期。今回は1月の引っ越し費用相場や、費用を抑える方法を解説します。
目次
1月の引越し費用の相場
1月の引越しの平均相場 | |||
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距離 | 単身 | 2人家族 | 4人家族 |
全平均 | 3.2万 | 7.2万 | 9.5万 |
15km未満 | 2.5万 | 6.5万 | 8.7万 |
50km未満 | 2.7万 | 5.7万 | 12万 |
200km未満 | 3.0万 | 10万 | 14.5万 |
500km未満 | 4.1万 | 10.6万 | 10.8万 |
500km以上 | 7.0万 | 17.9万 | 23.8万 |
費用の参照元:引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/price/month-december/)
1月の引っ越し費用相場は単身者の場合で約32,000円~約42,000円です。人数が増えるごとに約10,000円~約30,000円ずつ料金は上がり、5人家族以上の相場は80,000円前後となっています。
1ヶ月を通して見ると、1月は上旬の料金がやや高めとなっています。年始付近は割増料金が発生するケースが多いほか、「成人の日」とからめた連休を利用して引っ越す人が多いため、料金が上がっていると考えられるでしょう。
また、契約更新と重なる月末も人の動きが増えるため、数千円程度高くなっているのが見られます。1月の中でもお得に引っ越すなら、中旬に予定を組むのがベストでしょう。
1月に引っ越すことのメリット
1料金が安い
1月の引っ越し料金は、1年の中でも比較的割安となっています。
料金が安い理由として、引っ越す人が少ないことが挙げられます。そもそもお正月は帰省先などでゆっくり過ごす人が多く、人の動きはあまり見られません。春から新居へ移り住む予定の人も、早くて正月休みを終えた2週目頃から動き出すケースが多いです。
最も料金が高い3月の場合、荷物の少ない単身者の費用相場は約46,000円~約88,000円。対して1月は約32,000円~約38,000円が相場となり、一番大きくて約50,000円もの差が見られます。同じ春からの新生活に向けた引っ越しでも、1月の内に動いた方がお得になるのがわかるでしょう。
2休みを利用して準備しやすい
休みを利用して引っ越しを進めやすいのも1月のメリットです。
1月は年始の休みのほか、2週目の月曜日に「成人の日」があります。年始休暇や連休を利用すれば、荷造りや新居の掃除を進めることが可能。休み中に荷物を運ぶ場合は、学校や会社もないため家族全員の予定も合わせやすいです。
ただし、年始の休みや祝日は引っ越し料金が高くなっているケースが多いため、安く引っ越したい方は注意しましょう。
1月に引っ越すことのデメリット
1正月付近は費用が高い
比較的安く引っ越せる1月ですが、お正月近くに限り料金が高くなります。
年始は企業やお店も休みが多く、引っ越し業者も例外ではありません。中には休みでない業者もありますが、その分営業している業者に予約が集中するため、自然と料金も高くなりがちです。
また、三が日はスタッフに特別手当を支給するケースが多いのも、費用が割高になる理由と考えられるでしょう。
2雪が降る可能性がある
1月は雪が降りやすい点に注意が必要です。特に日本海側など積雪が多い地域は、道路が通行止めとなってしまい運搬がスムーズに進まない可能性が考えられるでしょう。
また、関東でも年によっては1月に降雪が見られています。あまりにも大雪だと引っ越し自体が延期となり、新居へ移り住むのが遅れてしまう可能性も。実施可能であっても、雪でダンボールが濡れてしまったり、足元が滑りやすくなったりと事故のリスクが高まります。
梱包を厚めにしたり、床にシートを敷いておいたりするなど、念入りな対策を講じたうえで引っ越し作業に臨みましょう。
3寒さが厳しい
冬本番の気温となる1月は、寒さも作業に影響を及ぼします。寒いと体が動かしづらくなるため、暖かい季節に行うよりも作業がスムーズに進みづらいでしょう。
また、引っ越し作業中は基本的にドアを開けたままにしなければなりません。暖房器具も落ち着くまでは使えない可能性が高く、風邪を引いてしまうリスクが考えられます。当日は厚着をしたり、ホッカイロを用意したりして、体を冷やさないように気をつけましょう。
さらに、冬は連日着る服が多いため、衣服の梱包がなかなか進まないのもデメリット。直前で慌てないよう、計画的に荷造りを進めてくださいね。
1月に安く引っ越すコツ
1相見積をとる
引っ越し料金を抑えるために、必ず複数の業者から見積もりをとりましょう。
同じ日程や移動距離でも、業者によって提示してくる金額は異なります。自分のところにしか問い合わせていなければ他社にとられる心配もないため、強気な金額を提示されてしまう可能性も。また、1社だと安いか高いかの判断もつきにくいため、必ず複数社に問い合わせて相場を把握しましょう。
例えば大手の業者は安心感がありますが、地元に密着した中小業者の方が安い金額で請け負ってくれる可能性もあります。しっかり比較検討しながら、最適な業者を選んでください。
【豆知識】安い引っ越し業者を探す方法
引越し業者によっては数万円も価格が違うことも珍しくありません。1番安い引っ越し業者をみつけるためにも複数の引っ越し業者に見積もり依頼を出すようにしましょう。
取り扱っている引っ越し業者がダントツで多い見積もりサイトは引っ越し侍です。全国332社と多く、安い業者が見つかります。また一人暮らしで近場に引っ越すなら赤帽がダントツで安くなります。
数多くから一番安い業者をみつけたい | |
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一人暮らしで近場に引っ越す人向け | |
一人暮らしで近場に引っ越すなら赤帽がおすすめ。引っ越し先が20km以内、作業が2時間以内に終わる量あれば料金の目安は1万3千円と破格の安さです。赤帽の見積もりは「LIFULL引越し」でのみ可能です。ただ距離や荷物が多いほど料金があがっていくので家族や20km以上遠くに引っ越す人には不向きです。 | |
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2前半に引っ越す
引っ越す時期は1月前半~中旬がおすすめです。
1月も後半に入ると、新年度に向けた引っ越し依頼が徐々に増えてきます。需要が高まる分料金も高くなってしまうため、早めに行動した方が安く済ませられるでしょう。
ただし、例外としてお正月付近や連休は料金が高くなりがちです。成人の日を除く2週目~3週目頃がベストな時期と言えるでしょう。
3土日や祝日を避ける
土日や祝日を避けて引っ越すのも効果的です。
引っ越しは体力を使うため、翌日も休みの「土曜日」に行う人が多いです。また、会社や学校を休まずに済む「日曜日」や「祝日」も人気の日程。そこで、業者のスケジュールに余裕がある平日に予約することで、値下げ交渉にも応じてもらいやすくなるでしょう。
なお、土日と続けて連休にできる「月曜日」や「金曜日」は、平日の中でも人気の傾向があります。可能なら火曜日~木曜日に調整すると、さらに費用を抑えられる確率が高まるでしょう。
4午前の時間帯を避ける
午前の時間帯を避けるのもおすすめです。
1月は日照時間が短く、夕方17時頃には辺りが暗くなってしまいます。暗い中で荷物を運ぶのは事故のリスクが高いため、安全に作業できるよう午前の枠を狙う方が多いでしょう。あえて午後や夕方を選ぶことで、料金を抑えられる可能性が高まります。
さらに費用を抑えるなら、業者の都合に合わせる分料金が割安になる「フリー便」を利用するといいでしょう。時間帯にこだわりのない方は、ぜひ検討してみてください。
5荷物量を減らす
引っ越し当日までに荷物は極力減らしておきましょう。
荷物量が多いと大型トラックや多くの人手を確保するため、料金も高くついてしまいがちです。不用品は必ず処分しておき、新たに購入する家具などは新居へ移動するまで購入を待ちましょう。大型家具は粗大ゴミとして出すと回収費用がかかってしまうため、周りに欲しい人がいないか探してみるのもおすすめです。
また、荷物が少なければ自家用車やレンタカーで荷物を運ぶという手段もあります。業者を使わない分、大幅に費用を抑えられるので検討してみてください。
6縁起のいい日を避ける
縁起のいい日を避けて引っ越すのも1つの手です。
特に1月は「正五九」の1つにあたり、引っ越し避けるべきと言い伝えられてきました。そのため、縁起を気にする方にとっては、少しでもいい日に引っ越そうと「大安」などの日を狙う方も多いでしょう。
特に気にしない方は、六曜の中でも大凶日とされる「仏滅」や、引っ越しに適さないとされる「赤口」などの日を選ぶと費用を抑えられる可能性が高まります。
1月の引っ越しまとめ
1月は本格的な繁忙期が始まる直前にあたり、費用は比較的割安となります。春から新生活を予定している方で、安く引っ越したい方にはぴったりの時期と言えるでしょう。
ただし、「年始付近は料金が高い」「雪が降る可能性がある」といった注意点も。ポイントを抑えて、お得に新生活をスタートさせてくださいね。