はじめてのお部屋探しでよくありがちな失敗パターンが生活音の大きさです。部屋が広く、内装も綺麗、おまけに近くに商店街があり、家賃も手頃。もうここしかない!と思って、いざ住み始めると、隣人の生活音がとてもうるさい・・・!
なんて体験はしている人も結構多いのでは?私自身も最初は木造アパートに住みましたが、「あぁ、今隣の人が顔を洗っているなぁ・・・」など音で分かるぐらい漏れてました。夜中に友達を呼んでお喋りしてると、その会話がこちらまで聞こえてきたリ、とにかく音には悩まされました。自分がこれだけ聞こえてたので、相手もこちらの生活音はきっと聞こえていたでしょうけど。
引越しも考えましたが、貯金も少なく費用が捻出できなかったため数年間はそこに住み続け、なんとか引っ越せる資金がたまった段階で、木造アパートから鉄骨マンションに引っ越しました。隣の部屋からの音の漏れ具合は、建物の構造によって大きく変わってきます。部屋が広くて綺麗だけど実際に住んでみたら「こんなはずじゃなかった!!」とならないよう予め構造の種類を押さえておきましょう。
木造(W造)とは?
建物の主要部分に木材を使用している建物のことを木造建築といいます。アパートは木造建築であることが多いです。木造はコストが安く家賃相場が安いというメリットがあります。しかし腐らせないように、通気性を良くしているため防音性に優れておらず隣の人や自分の生活音が漏れやすいというデメリットも。また木材を使用しているため火事になった際、火の手のまわりが早いので安全面でも、やや問題があります。
鉄筋コンクリート造(RC造)とは?
耐火性のあるコンクリートと引っ張りにつよいため耐震性のある鉄筋を利用した建物のことを鉄筋コンクリート造といいます。火事になっても燃えにくく、また地震にも強い作りになっています。RCとはコンクリートで補強されたという意味で、マンションなどの中高層住宅に多く利用されています。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)とは?
鉄筋コンクリート造に鉄骨の骨組みを取り入れた建物であるため、両方のいいところを取っており、高層住宅に多く利用されています。RC造より防音性にも優れており、音漏れの心配はまずありません。ただし作りが複雑になるので建築に時間を要するのとコストも高くつくので家賃相場も高めです。
以上、3つの構造建築をご紹介しました。隣人の生活音を聞きたくない、または聞かれたくない人は木造より鉄骨鉄筋コンクリートの物件がおススメです。ただ鉄骨鉄筋コンクリートの作りだから防音に優れているかというと必ずしもそうではなく、築年数によっても大きく変わってくるので注意が必要です。木造であっても比較的年数の新しい物件は現代の建築技法を使っており耐震や防音に関してもよくなってきています。ただ現代の建築技法をもってしても、やはり木造は火事には弱いです・・。メリット・デメリットを把握したうえで自分に合った物件を探してみてくださいね。