「イエプラ」はチャット上でお部屋探しを完結できるサービス。自宅から気軽に利用できるのが魅力ですが、便利な分「仲介手数料が高いのでは?」と心配している人もいるのではないでしょうか?
今回はイエプラの仲介手数料や、値切るコツなどを解説。初期費用を抑えたい方はぜひチェックしてください!
目次
イエプラとは?
「イエプラ」は株式会社コレックが運営するお部屋探しサービスです。
イエプラの特徴は、店舗に行かずにアプリやLINEのチャット機能を使ってお部屋を探せること。チャット上なら質問や要望も伝えやすく、不動産会社のスタッフと対面で話すのが苦手な方でも安心です。
また、深夜23時までと遅くまで対応してもらえるのも魅力のひとつ。自宅から気軽にやり取りできるので、忙しくてなかなか不動産会社に行けない方にも便利です。
仲介手数料ってなに?
仲介手数料は、お部屋を借りる際にかかる初期費用のひとつ。貸主(部屋を貸す側)と借主(部屋を借りる側)の間に入って交渉や手続きをしてくれたお礼として、不動産会社に支払うお金です。
なお、仲介手数料は最終的にお部屋を決めた不動産会社のみに支払います。たとえ、お部屋を探す際に複数の不動産会社を利用したとしても、契約をしていない限り仲介手数料を払うことはありません。
仲介手数料の上限は決まっている
不動産会社が受け取れる仲介手数料の上限は、契約する物件の「家賃1.1ヶ月分(1ヶ月分+消費税)」と宅地建物取引業法第46条において定められています。
借主と貸主両方からもらう場合、不動産会社は双方から受け取る金額の合計を家賃1.1ヶ月分以内におさめなくてはなりません。
あわせて、宅地建物取引業法には「承諾を得ている場合を除き、一方から受けとれる金額は家賃の0.55ヶ月分(0.5ヶ月分+消費税)」とも記載されています。つまり、私たちがお部屋を借りる時に払う仲介手数料は、基本的に家賃0.55ヶ月分となります。
1.1ヶ月分が請求される理由
宅地建物取引業法には部屋を借りる際に支払う仲介手数料は家賃0.55ヶ月分と記載があります。しかし実際には「家賃1.1ヶ月分を払ったことがある」という方もいるのではないでしょうか?
宅地建物取引業法第46条には「一方から受けとれる金額は家賃の0.55ヶ月分(0.5ヶ月分+消費税)」と記載がありますが、これはあくまで承諾を得ていない場合の話。承諾さえ得ていれば、片方から家賃1.1ヶ月分を受け取れます。
よくあるのが、契約時の申込書に「家賃1.1ヶ月分を支払います」と小さく注意書きされているケース。気づかず読み飛ばしていたとしても、申込書にサインをした時点で同意を得たと見なされてしまいます。
イエプラの仲介手数料は無料!
ほとんどの不動産会社は仲介手数料は家賃1.1ヶ月分払います。「イエプラ」も仲介手数料は家賃1.1ヶ月分となっていましたが、2024年3月から仲介手数料が無料となりました。
イエプラの仲介手数料はなぜ無料なの?
イエプラの仲介手数料が無料なのは大家さん側から手数料をもらっているためです。
大家さんから手数料が出る物件を、不動産業界では「AD(広告料)付き」と言います。大家さんが仲介手数料を負担してくれるため、入居者は仲介手数料を払う必要がありません。
一般的な不動産屋は、AD付きの場合でも入居者から仲介手数料を取りますが、イエプラならADの広告料のみで仲介手数料は無料となっています。
イエプラで仲介手数料以外も値切るコツ
イエプラが基本「仲介手数料」が無料ですが、場合によってはさらに初期費用を抑えることができます。イエプラで初期費用を値切るコツと実際の成功例を紹介します!
14~8月の閑散期を狙う
進学や就職の時期を過ぎた4~8月は、そもそも引っ越す人が少なくなります。そのため、自社で決めてもらって少しでも利益を得ようと、値引きに応じてもらえる可能性が高まります。もし引っ越し時期を急がないのであれば、閑散期を狙ってお部屋を探すのがおすすめです。
2募集期間が長い物件を狙う
条件の良い人気物件は、値引き交渉をしても「交渉無しで決めてくれる人がすぐ現れるだろう」と考えられ、断られる可能性が高いです。反対に、なかなか埋まらない物件なら交渉に応じてもらえる可能性が高いでしょう。
スタッフに空き状況を確認し、空き室期間が長いようであれば交渉を検討してみてください。
3予め初期費用の予算を伝える
あらかじめ「初期費用は〇円までしか出せない」と伝えておくと、調整してもらえる可能性があります。初期費用を抑えたい方は、具体的な金額をスタッフに伝えて相談してみてください。
4契約する意思を見せる
値引き交渉時には「必ず契約する」という意思を見せましょう。契約をしてもらえない限り、イエプラも利益を得られません。値引きを断って他社に行かれてしまうよりも、確実に利益を得られた方が良いと考え承諾してもらいやすくなります。これは実際に自分がイエプラで部屋を借りる際に値切ったやりとりです。
ダメ元で交渉したら通ったパターンです。必ずしもうまくいくとは限りませんが、部屋の空き状況や時期によっては値引きしてくれます。言うだけはタダです。イエプラで借りる際は必ず交渉してみましょう。
部屋を借りる際の初期費用とは?
部屋を借りる際、支払う項目が複数があります。続いては契約時に支払う項目を解説します。
敷金
「敷金」は部屋の修理が必要になったり、家賃を滞納してしまったりした時のために大家さんに預けておくお金です。金額は家賃の1~3ヶ月分、関西地方では5~6ヶ月分を支払う場合もあります。
退去時の「クリーニング費用」や「修繕費」は敷金から充てられるケースがほとんど。また、余った分は退去時に返金してもらえます。
礼金
「礼金」はお部屋を貸してくれたお礼として大家さんに支払うお金です。相場は家賃1~2ヶ月分で、敷金のように戻ってくることは基本的にありません。
礼金は地域によっては無いケースも。関東では基本的に敷金とセットで支払いますが、関西では支払わないケースが多いです。
仲介手数料
「仲介手数料」は取引を成立させてくれた不動産会社に対して支払うお礼金です。家賃の0.5ヶ月分~1ヶ月分となり、戻ってくることはありません。
一方、最近は自社管理の物件などで仲介手数料がかからない場合や、キャンペーンで仲介手数料を安くできるケースも増えています。
前家賃
「前家賃」は契約時に払う、契約した翌月分の家賃のこと。例えば3月から入居する場合、4月分を「前家賃」として3月分の家賃と一緒に支払います。
火災保険料
一般的に、入居時には大家さんが指定する火災保険への加入が求められます。金額は15,000円ほどで、お部屋の契約更新時には保険もあわせて更新します。
火災保険単独の場合もあれば、家財保険などとセットになっている場合もあります。
家賃が安い物件を狙う
敷金や礼金は家賃によって金額が決まるため、家賃が安い物件を選んだ方が初期費用も安くなります。ここからは、家賃相場の安い物件の特徴を解説します!
1立地
都内の場合、都心に近いほど家賃相場は高くなります。都内で家賃相場の安いエリアを狙うなら、神奈川や埼玉といった他県に近い場所で探しましょう。
2アクセスの良さ
複数路線使える駅や急行停車駅は、付近と比べて家賃相場が高くなりがちです。通勤・通学ルートを踏まえ、不便でなければ1路線のみが通る駅や、急行が停まらない駅を選ぶのもひとつの手です。
3駅からの距離
最寄り駅が同じでも、駅から近い場所ほど家賃相場は高くなります。例えば駅から徒歩15分以上で、駅までの移動にバスが必要になるような場所は家賃相場が低い傾向にあります。
「普段は車での移動が多い」「リモートワークで家にいる時間が長い」など、駅の利用頻度が低い方は駅から遠い物件も検討してみてください。
4マンションよりアパート
アパートとマンションでは、マンションの方が家賃は高めになります。建築コストがかかるのと、エレベーターなどの設備が充実している物件が多いためです。
また、アパートの中でも、木造より軽量鉄骨構造の方が家賃は高い場合があります。
5築年数
築年数が新しい物件ほど家賃は高くなります。
古い物件でも、リフォームされて見た目がきれいな物件はたくさんあります。内見すると意外にも良い部屋が見つかる可能性もあるので、まずは築年数を絞らずに探してみるのがおすすめです。
6部屋の階数
同じ物件でも、上階の部屋の方が家賃は高い場合があります。上に行くほど日当たりが良くなるほか、1階は侵入されやすいといった防犯上のリスクが考えられるためです。
日中は家にいないのであれば、日当たりはあまりこだわらなくても良いかもしれません。また、もともと治安の良いエリアであれば、防犯面も気になりづらいです。
7広さ
面積の広い物件は家賃が高めになります。
快適に過ごせる広さは人によってさまざま。学校や仕事で忙しく、普段家にいないのであれば狭い部屋でも十分かもしれません。
また、家具の配置を工夫すれば、狭くても収納には困らない場合も。自分の荷物量や生活スタイルにあわせて検討してみてください。
8設備
「システムキッチン」や「コンロが2口以上」の物件、「バス・トイレ別」などの設備が充実している物件も家賃が高めになります。
設備は自分が本当に必要かどうかを見極めて選びましょう。例えば、外食が多いのであればキッチンの広さはこだわらなくてOK。普段シャワーで済ませているのであれば、ユニットバスでも十分かもしれません。
9駅前の充実度
駅直結のショッピングモールがあったり、大型スーパーやレジャー施設がそろっていたりと、駅前が栄えているエリアは家賃相場が高めになります。他の駅に出ずに買い物が完結できるなど、生活利便性が高いためです。
必要な時に大きな駅に出て買い物するので十分であれば、駅前が栄えているかは重視しなくてもいいでしょう。駅前が栄えていると平日・土日問わず混雑している傾向にあるので、静かで落ち着いた街に暮らしたい方も避けるのが無難です。
イエプラの仲介手数料まとめ
「イエプラ」の仲介手数料は無料なので費用を抑えたい人におすすめです。交渉次第では10万円以上抑えることができるので、ぜひ相談してみてください。
また、初期費用を下げるコツとして家賃の安い物件を選ぶのも1つの手。「良い物件」の基準は人によって異なるので、自分が必要なポイントを見極めながらお部屋を探してくださいね。