転勤や秋入学などで、9月に引っ越しを検討している方も多いのではないでしょうか。引っ越し業界では9月は「第2の繁忙期」と呼ばれており、タイミングによっては引っ越し費用が高くついてしまう可能性があります。
本記事では9月の引っ越し費用相場や、9月の引っ越すメリット・デメリットをご紹介。費用を抑えるコツも紹介していきますので、繁忙期でもお得に引っ越しを済ませましょう!
目次
9月の引越し費用の相場
9月の引越しの平均相場 | |||
---|---|---|---|
距離 | 単身 | 2人家族 | 4人家族 |
全平均 | 3.0万 | 6.0万 | 7.7万 |
15km未満 | 2.2万 | 5.4万 | 7.5万 |
50km未満 | 2.5万 | 6.0万 | 12万 |
200km未満 | 3.8万 | 9.1万 | 13.3万 |
500km未満 | 4.5万 | 10万 | 14.5万 |
500km以上 | 6.1万 | 20万 | 21.3万 |
費用の参照元:引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/price/month-june/)
9月の引っ越し費用相場は、単身者の場合で約3万円~約6万円です。8月の引っ越し費用相場は約2.8万円~約4.8万円となるため、前月より少し金額が上がっているのがわかるでしょう。また、料金は移動距離や人数が増えるごとに約1万円~約3万円ずつ高くなり、5人家族以上の場合は10万円以上が相場となっています。
9月~10月は世間的に人事異動が多く、一時的に引っ越し需要が高まる時期。特に後半は「敬老の日」や「秋分の日」といった祝日もあり、引っ越し予約が集中する分、業者側も料金を高く設定しているケースが多いです。
少しでも料金を抑えるなら、9月上旬~中旬の日程を検討してみましょう。
9月に引っ越すことのメリット
1春と比べると料金が安い
9月は第2の繁忙期と言われていますが、春に比べると安く引っ越せます。
1年で1番引っ越す人が多い3月は料金も高くなり、単身者の場合で約4.6万円~約11万円が相場となります。一方、9月は約3万円~約6万円台となり、比較的料金を抑えて引っ越せることがわかるでしょう。
春より引っ越す人が少ない分、引っ越し業者の予約がとりやすいのもメリットと言えます。
2連休で引っ越しやすい
9月後半には「シルバーウィーク」があり、連休を生かして引っ越しやすいのもメリットです。
引っ越しは荷物の運搬はもちろん、荷造りや荷解きも含めると意外に時間がかかります。休みが少ないと荷造りが間に合わなかったり、移動後に満足に荷物の整理ができなかったりと慌ただしい引っ越しになってしまうでしょう。
シルバーウィークの前半に引越しを済ませ、後半に荷解きや新居の掃除を済ませれば、余裕をもって新生活を迎えられます。
3暑さが少し落ち着く
秋が近づく9月は、気候の面でも引っ越しやすくなります。
前月の8月は最高気温が40度近くなる日もあり、引っ越し作業中は熱中症の危険も伴います。一方、9月に入ると気温が少しずつ落ち着いてくるため、体力的にも精神的にも楽に引っ越せるでしょう。
ただし、9月の前半はまだ残暑が厳しい場合もあります。引っ越し当日が暑くなる場合は、冷たい飲み物やタオルを用意しておきましょう。
9月に引っ越すことのデメリット
1下旬は予約がとりにくい
9月下旬は引っ越し業者の予約が取りづらい可能性があります。
企業の中には10月から新しい期を迎える場合が多く、9月は転勤に伴う引っ越しが発生しやすいタイミング。特に9月後半は祝日も多いため、荷造りがしやすく引っ越しにはもってこいの時期です。
一時的に引っ越し需要が高まるため、特に人気の土日などは予約がとりにくい傾向にあるでしょう。
2引っ越しがスムーズに進まない可能性がある
引っ越し需要が高まるため、業者によっては短期のアルバイトを採用している場合があります。もちろんアルバイトの方も研修を受けてから現場へ向かいますが、ベテランスタッフと比べると作業がスムーズに進まない可能性もあるでしょう。
予定より時間が長くかかってしまうケースも考えられるため、引っ越し当日は時間がずれてもいいように前後の予定を調整しておく必要があります。
3台風にぶつかる可能性
9月は台風が多く、引っ越し当日が台風とぶつかってしまうリスクも考えられます。
台風で引っ越しが延期となった場合、新居での生活開始が予定より遅れてしまいます。タイミングが合わないと10月以降に引っ越し日がズレこんでしまう可能性もあるため、できる限り余裕を持った日付を選んでおくと安心です。
また、台風の中で引っ越しをする場合は、風で荷物が吹き飛ばされないように注意しましょう。濡れると壊れてしまう家電や精密機器は、通常より厚めに梱包するなどの対策が必要となります。
9月に安く引っ越すコツ
1前半に引っ越す
9月中に引っ越すなら、前半の日程を狙いましょう。
9月後半は、10月から転勤する方が多く引っ越しをするタイミング。特に割引をしなくても予約が埋まるため、業者側も後半日程は料金を高く設定しているケースが多いでしょう。
具体的には、シルバーウィークに入る前に引っ越しを済ませてしまうのがベストです。
2火~木曜日を狙う
料金を抑えるなら、土日ではなく平日に引っ越すのも効果的です。
土日は仕事や学校が休みの人が多いため、予約が埋まりやすく料金も高くなりがちです。また、平日でも月曜日や金曜日は注意が必要。土日と合わせて連休にできるため、有休を取得して引っ越す人が多いためです。
可能であれば、週半ばの火曜日~木曜日に日程を調整して行うといいでしょう。
3相見積もりをとる
引っ越し費用を安くするためには、相見積をとりましょう。
そもそも引っ越し費用の相場を知らなければ、業者に提示された金額が高いのか安いのか判断できません。まずは3社~4社ほどに問い合わせて、料金を比較検討することが重要。直接問い合わせる以外に、インターネットの口コミや一括見積サイトなどを利用するのも効果的です。
また、引っ越し業者もライバルがいると分かると、安い見積もりを出してくれる可能性が高いです。面倒だからと1社で済ませるのではなく、必ず複数の業者に問い合わせましょう。
【豆知識】安い引っ越し業者を探す方法
引越し業者によっては数万円も価格が違うことも珍しくありません。1番安い引っ越し業者をみつけるためにも複数の引っ越し業者に見積もり依頼を出すようにしましょう。
取り扱っている引っ越し業者がダントツで多い見積もりサイトは引っ越し侍です。全国332社と多く、安い業者が見つかります。また一人暮らしで近場に引っ越すなら赤帽がダントツで安くなります。
数多くから一番安い業者をみつけたい | |
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取り扱っている引っ越し業者がダントツで多い見積もりサイト。全国332社と多く、安い業者が見つけやすい。安さ重視なら電話・メールでの相談、サクッと金額を比較したい人はネットで料金比較が便利。 | |
公式サイト引越し侍 | |
一人暮らしで近場に引っ越す人向け | |
一人暮らしで近場に引っ越すなら赤帽がおすすめ。引っ越し先が20km以内、作業が2時間以内に終わる量あれば料金の目安は1万3千円と破格の安さです。赤帽の見積もりは「LIFULL引越し」でのみ可能です。ただ距離や荷物が多いほど料金があがっていくので家族や20km以上遠くに引っ越す人には不向きです。 | |
公式サイト【LIFULL引越し】 |
4午後に引っ越す
時間帯にこだわりがなければ、引っ越し時間を午後に設定するのもおすすめです。
午前中の引っ越しは開始時間がずれる心配が少なく、午後から荷解きに時間をかけられる点からも人気となります。ただし、予約が集中する分、業者側も高い金額を提示してくる可能性が高いでしょう。
あえて人気の少ない午後以降の枠を選ぶことで、料金を安くできる可能性が高まります。
5荷物量を減らす
運搬時の荷物量を減らすことでも、引っ越し料金を抑えられます。
そもそも、引っ越し料金はシーズン以外に荷物量によっても変動します。荷物を少なくしておけば、スタッフやトラックも最小限で済むため安い金額での引っ越しが可能となります。
引っ越しを機に家具や家電を買い替える予定の方は、引っ越し後に購入するのがいいでしょう。
6縁起のいい日を避ける
縁起がいいとされる日を避けることで、料金を抑えられる場合があります。
引っ越しは新生活の幕開けとなるため、お日柄を気にする方も多いです。特に、9月は「忌むべき月」とされる「正五九」の1つ。もともと9月は稲刈りの時期で、誰もが忙しい時期に人手の必要な引っ越しをすると迷惑になることから、「引っ越しには適さない」という旧来の考え方があります。
言い伝えを気にする方は、やむを得ず9月に引っ越しをする場合、せめて「大安」などの縁起のいい日を選ぶケースが多いでしょう。特に気にしない方は、あえて縁起のいい日を避けるのも効果的です。
7早い内に予約する
引っ越し料金を抑えるなら、早い内に業者を予約しましょう。
一般的に、安い引越し業者から予約は埋まってしまいます。直前になると高い業者しか残っていない他、人出やトラックを確保するために追加料金が発生してしまう可能性もあるでしょう。
まだ業者のスケジュールに余裕がある内に予約することで、料金交渉にも応じてもらいやすくなります。遅くても、引っ越しの1か月前ほどには余裕もって予約しましょう。
9月の引っ越しまとめ
9月に引っ越すメリットとデメリット、費用を安くするコツを紹介しました。
9月は春に次いで引っ越す人が増える時期。特に下旬は料金が高くなる傾向があるため、上旬や平日などにスケジュールを調整するのがおすすめです。
加えて9月は暑さが続いていたり、台風が来たりと天候にも注意が必要。当日の天気や気温をチェックして、万全な対策で引っ越しを進めてくださいね。