女性の一人暮らし。憧れもある一方で少なかれず不安を覚える方も多いのではないでしょうか?実際選んだ物件や周辺環境によっては怖い体験をすることも少なくありません。普通の人だと思っていた隣人が夜中に奇声をあげたり、夜道で酔っ払いに絡まれたり…。
今回、そんな女性の一人暮らしで実際に起った怖い体験談をまとめました。怖い事件やトラブルに巻き込まれないための対策方法も紹介しますので部屋選びの参考にしてください。
目次
部屋の玄関で起こった怖い体験談
ドアをガチャガチャされた
深夜2時前に玄関のチャイムが鳴り、そっとカメラのモニターを覗くと50~60代くらいの見知らぬおじさんが立っていました。怖いので無視していたら、ドアをガチャガチャしたり、チャイムを拳で叩くように何度も押し、奇声をあげながら玄関先で水のようなものをばしゃばしゃとこぼし始めました。身の危険を感じて警察に通報。すぐに管轄署の方が来てくれましたがもうおじさんは立ち去った後で、録画した動画を見てもらったところ過去にも不審者として同様の行動をしていたと言われました。いつもしっかり施錠していますがそれからは寝る前に必ず鍵の確認をするようにしています。
郵便ポストの隙間から覗かれた
郵便ポストの隙間から覗かれていた事がありました。扉にポストが付いていて受け皿がないタイプだったので、直接外側からポストに手を入れて家の中を覗かれていて、とても怖い体験でした。その後もポストに対する対策はしましたが、アパートが一番奥の位置だったにも関わらず、夜になると家の前まで足音が聞こえた時はとても怖かったです。それ以上の被害はありませんでしたが、そのアパートの作りや構造を狙ってやっていた常習犯だったようです。
自分の部屋の前に来られないようにするには?
オートロックの物件を選ぶ
女性の一人暮らしでもっとも重要なのが建物のセキュリティ対策です。安全な一人暮らしをするためにも、オートロックなどセキュリティがしっかりしているか確認することが防犯対策につながります。
オートロックとは共通の玄関に鍵がかかっているタイプの物件です。オートロックを開錠するためには暗証番号や専用のカギが必要となり、マンションの住人以外は簡単に入ってこれません。
来客があった際にも自分の部屋からモニター越しで相手を確認できます。知り合いの場合のみ開錠できるので、知らない人が自分の部屋の前までくることはありません。
不法侵入の怖い体験談
敷地内に男性が立っていた
空き部屋が1階しかなく、やむを得ずアパートの1階に引っ越しました。住んで数ヶ月は問題なかったのですが、ある日ふと窓に目をやると、敷地内に見知らぬ男性が立っており目が合いました。相手は私を見た瞬間逃げてしまいましたが、怖くて警察にすぐに通報。しかし相手の特徴も分からずそのままに…。怖くなってすぐに3階以上の部屋を探して引っ越しました。
隣に空き巣が入った
私が大学生の時、駅から徒歩5分くらいの10世帯くらいしか入っていない小さいマンションに下宿して一人暮らしをしていました。そこは近くに大学や短大が多数あり、また、そのマンション自体は女性専用になっていたこともあって、大学生になって初めての一人暮らしでしたが親も多少は安心して引っ越しすることを快諾してくれていました。しかし、ある日の早朝、ドアをノックされて目を覚まし、出てみると警察の制服を着た人が3人。驚いて何も考えずにドアを開けて応対すると、私のすぐ右隣の部屋に空き巣が入ったのでそちらの部屋は大丈夫か確認しに来たとのこと。どうやら右隣の部屋の女の人はちょうど実家に帰っていたとかで家を空けている間の深夜にベランダの窓を割られて泥棒に入られていたのを、朝に帰宅して気づいたとのこと。2階の部屋でしたが、1階のエアコン室外機に登れば簡単に2階のベランダに侵入できるようになっているし、また、ベランダの手すりを伝って簡単に同階の両隣の部屋にも侵入できる構造になっていました。警察の方いわく「ベランダの目の前は建物でふさがっているため通りの人の目がないため、こういった場合は両隣の部屋にも侵入するのが普通なんですがね、ここは女性専用マンションで目をつけられていたのかもしれない」とのこと。何も知らずにぐっすり寝ていたのですが、もしかしたらマンション全体への空き巣目的で自分の部屋も覗かれていて、たまたま「この部屋は人が眠っているから侵入はやめよう」と思われていたのかもしれないと考えるとぞっとしましたし、もしその侵入者に空き巣以外の目的があったとしたら・・・と怖くなった出来事でした。
大家さんが部屋に入ってきた
平日の昼間体調を崩し部屋で休んでいたら、大家さんがカギを開け部屋に入ってきました。びっくりして用を聞いたら隣の空き部屋を掃除しようとして間違えたとのこと。本当かどうかわからないし室内に洗濯した下着も干していたので見られたと思うととても不快でした。平日たまたま家にいたから鉢合わせしたけど不在中にこっそり入ってきてるかもしれないと怖くなり急いで引っ越しました。
不法侵入を防ぐには?
1階の物件は避ける
女性が一人暮らしする際1階の物件は要注意。通行人と視線の高さが同じなので、カーテンを開けるとお部屋の中が外から丸見えになることも。見られるのを避けるため常にカーテンを閉めなければなりませんし、洗濯物を外に干すとすぐに女性とバレてしまいます。
外に干すと下着泥棒の被害に合うリスクが高く、また玄関や窓が地面に面しているので不審者が侵入・逃亡されやすいというデメリットがあります。1階は2階以上と比べ家賃が数千円安くなることもありますが、安全面を考えると女性の一人暮らしであれば1階は避けた方がよいです。
目隠しタイプのベランダを避ける
侵入口でもっとも多いのは「窓」です。とくにマンションやアパートなどの住人の出入りが多い集合住宅は人目を避けるためベランダ側の窓から侵入することがほとんど。侵入者は犯行を目撃されたくないので、人通りが少なく遮蔽物の多い物件を狙う傾向にあります。
ここで重要になるのがベランダの構造です。外から室内の様子が見えにくいベランダは侵入者にとって格好の隠れ場所となります。
侵入者はベランダに侵入したあと、鍵がかかった窓を破るためにはどうしても数分の時間がかかります。
犯行を目撃されないためにも外から丸見えの柵よりも目隠しタイプのベランダを選んで犯行に及ぶことが多いです。警視庁の発表しているデータによると女性を狙った性犯罪の31%はマンションやアパートの室内で起きています。
強制性交等・強制わいせつ・痴漢の場所別発生状況
警視庁:都内における性犯罪(強制性交等・強制わいせつ・痴漢)の発生状況(令和元年中)
道路や公園よりも人の目がない屋内のほうが性犯罪に巻きこまれる確率が高いです。こういった犯罪の大多数は突発的犯行ではなく日ごろから入念な下見を行っています。
たとえ部屋が2階以上でも、ベランダ付近に木々があったり隣接する建物と距離が近い物件は隣の建物から飛び移り侵入してくる場合もあるので、内見時に外からベランダの構造をチェックし登ってこれる足場がないか、人のが届かない目隠しタイプのベランダになっていないか必ずチェックしてください。
【豆知識】家賃10万で1LDKに住むコツ
子どものいる家庭や、転勤の可能性が低く引っ越しをあまり考えていない方には、持ち家の購入もおすすめです。
例えば月額10万円の支払いで3850万(金利0.5%の場合)の物件を購入することができます。
コストを抑えたい場合には「リノベ不動産」が便利です。
リノベ不動産が実際に手掛けた物件
中古物件を自分好みに改修し、費用を抑えつつ理想の住まいを手に入れることができます。
隣人関係の怖い体験談
怖いお兄さんたちがきた
隣の人が闇金にお金を借りていたようで、「◯◯さんお金返してください、早く金返せ!」とセカンドバッグを持った怖い人に玄関の扉をドンドン叩かれていました。うちにも「◯◯さん居留守?いつ帰るか教えてください」と何度もピンポンを押されてめちゃくちゃ怖かったです。そのあと様子を見たら、隣の人の玄関ドアとポストにガムテープがいっぱい貼られて『金返せ!逃げれると思うなよ』とペンキでデカデカと書いてあったのを見ました。怖くなりすぐに引っ越しました。
ぬいぐるみをプレゼントされた
当時、隣に住む挨拶すらしたのことの無い一人暮らしの男性がお裾分けですとうさぎの大きなぬいぐるみをプレゼントされて怖くなりました。菓子とかならまだしも何故かぬいぐるみ。盗聴器など仕掛けられているのでは?と思い、裂いて中身を確認しました。盗聴器は入っていませんでしたが、不気味なので捨てました。が、その後も数回に渡り、全く同じぬいぐるみをプレゼントされてストーカー被害は無いにしろ、不気味だったので引っ越しました。
隣人と勘違いされた
夜中に突然外から男の人たちの怒鳴り声が聞こえ私の部屋のドアを殴ったり蹴ったりし始めました。ドアが壊れる勢いで蹴られ、チェーンをしたまま恐る恐る開けたら、チェーンが歪むほどの勢いで開けられ怒鳴り散らされました。ただ私の顔を見た途端に「勘違いでした」と言い隣の部屋に殴り込みに行っていました。しばらくは夜一人は怖かったです。
隣人とのトラブルを回避するには?
条件がゆるゆるの物件が要注意
「子供OK」「楽器の相談可能」「ペット可」「保証人不要」など条件がゆるゆるの物件は、一見魅力的に見えますが実は多くのトラブルが潜んでいる可能性があります。
条件がゆるい分、さまざまなワケありタイプの入居者が集まりやすく、夜中に奇声を発したり、借金を抱えていてしょっちゅう怖いおにいさんが訪問したりなど住んだ後に隣人の異常さに気づくことがあります。
また「学生歓迎」の物件も要注意。初めての一人暮らしで浮き出しあっている大学生たちが多く入学シーズンを終えてしばらくすると、仲良くなった友達を集めて夜中まで大騒ぎをしたり、実家と同じ感覚でテレビや音楽を爆音で聞いたり騒音関係のトラブルが多く起きています。
学生の騒音トラブルを回避するためにも、周辺に大学が多いエリアでの物件探しは慎重に行う必要があります。とくに大学と駅の間にある物件は学生たちのたまり場になりやすいので避けた方が賢明です。
勧誘・訪問関係の怖い体験談
部屋に入ってこようとした
アパートに住んでいた際、「布団のクリーニングのおすすめです」との訪問があり、鍵を開けて話を聞いていたところ、「実際に布団を見せて下さい、クリーニングの見積もりをします」と言われました。今は必要がないのでいらないです、と断ったのですが、帰ろうとせずしつこく勧誘し、玄関から部屋の中に入ってこようとしてきたため、隣の部屋に住んでいた彼氏を呼んで何とか帰ってもらいました。このまま部屋の中に入っていたらどんなことになっていたか…と思うと怖かったです。
宗教の勧誘がきた
週末家でくつろいでいたらピンポンとなりインターホンを見ると見知らぬ若い男性が。向かいの道路工事をするのであいさつ回りをしていますとインターホン越しに言われ「そうですか」と切ったのですが、再度ピンポンされ、工事日程のチラシがあるのでお渡ししたいとのこと。口頭でいえばよいのにと思いつつ玄関を開けると、なぜか天気などの世間話をされそのうち「今の日常生活に満足していますか?」など不思議なことを聞いてきました。なんか変だなと思っていたらエホバという宗教の勧誘でした。興味ないですと強く言いましたが、皆さん最初はそう仰いますとなかなか帰ってくれず、しんどかったし怖かったです。
勧誘や訪問販売を回避するには?
知らない相手には応答しない
勧誘や訪問販売がきたときに大切なのは、絶対に玄関の扉を開けないこと。彼らはいきなり自分の目的を伝えてはきません。
まずは「簡単なアンケートにご協力ください」や「近々工事をするので挨拶まわりをしています」など、少しなら話を聞いてもいいかなと思わせ、なんとか玄関を開けさせるよう仕向けてきます。
彼らはトークの百戦錬磨です。1度会話を続けてしまうと、いつの間にか相手のペースに飲まれることが多いので、必ずテレビモニターで顔を確認し、心当たりのない人物であれば、そのまま応答せず放置するのがベストです。
はっきりいらないと断る
宅配業者やUderEatsと勘違いし、うっかり玄関の扉を開け、訪問販売のセールスマンが立っていた場合は、はっきりと断ることが大切です。中途半端に、「検討します」「今は忙しいのでまた今度で」と伝えると強引に営業すればいけるかもとカモにされる可能性もあります。「いらない」「必要ない」としっかり宣言することが重要です。
まとめ:物件や街選びは安易に決めない
実際にあった女性の一人暮らしで怖かった体験談を紹介しました。事件やトラブルに巻き込まれないためにも物件や周辺環境はとても重要です。
女性の一人暮らしに向いてる部屋まとめ
- オートロック付きの物件を選ぶ
- 1階の物件は避ける
- 目隠しタイプのベランダを避ける
- 条件がゆるゆるの物件は避ける
- テレビモニタ付きの物件を選ぶ
家賃との兼ね合いもあるので、すべての条件を満たした物件に住むのは難しいかもしれません。しかし家賃の安さのみに囚われセキュリティの低い物件に住むと事件やトラブルに巻き込まれるリスクも大幅にあがります。環境に耐えきれず結局何十万もかけて泣く泣く引っ越したということにならないよう物件や住む街は慎重に選びましょう。